最初の1~2週間だけ「朝1時間だけの出勤」で、途中から「午前中のみの出勤」、わりとすぐにオール1日出勤に変わった。
その間も、リワーク支援センターの担当者とは、密に打ち合わせの場をもってもらい、完全復帰へと計画をたてていた。
その中で、人事担当者と軽く衝突したことがある。
当時かーちゃんは、ダンスは細々と出席していた。
土曜日のレッスンに参加したり、年休を使ったり。
我ながら厚かましいとは思ったが、唯一の自分のリハビリにあたるダンスだったので、長らく病休を頂いた後にもかかわらず、年休を使わせてもらっていた。
リワーク支援センターの担当者は、
「年次有給休暇の使用でしょ。気にしなくていいですよ」
と言うが、そうそうあつかましくなれないかーちゃん。
年末にステージに上がることも決まり、そのスケジュールを明記して、
「この日程でダンスをしたいので、有休を使わせてください」
とお願いした。
ここで問題なのが、世間でもよく言われることなのだ。
仕事はできないで来るのが精一杯なのに、ダンスはできるんですか?
ということだ。
事例がおそれ多いが、皇太子妃の雅子さまも同じだろう。
「公務はご欠席なのに、お買い物はできるんですか?」
と陰口を叩かれる。
好きなことはできるのに、それ以外のことは「できない」って、ワガママですよね?病気じゃないんじゃないですか?「エネルギーがない」と言うワリに、おかしいですよね?
というのが、世間でもよく言われることなのである。
これは健常者から見たら、すごく当たり前のことだ。
しかし、うつ病患者にとっては、大きな違いがあるのだ。
それは・・・・・
「やらなければいけません」と与えられるものと、「やりたい」と自分から思うものとは、雲泥の差だということだ。
「やらなければならない」と、課題として出されたものには、目の前に大~~きな山があるような、プレッシャーを感じてしまうのだ。
わかりやすい例を挙げてみる。
あるとき、とーちゃんの義両親が、
「温泉に行こう」と誘ってきた。
かーちゃんには、これが「温泉に行かなければならない」というとんでもない課題になってしまって、「ヤダ~、行きたくない~(;_;)」と泣いて拒否した。
逆に、あるとき「なんだか温泉に入りに行きたいなぁ。」と思ったら、これは行きたいのだ。
簡単に言うならば、「温泉に行く」という同じことでさえも、
人から提案されたものは
「あまりに大きなプレッシャーの課題」
自分で提案したものは
「やりとげる自信のあるもの」
になるということだ。
これは他にもいろいろ例があって、
頼まれた買い物は苦しくて行けない。
自分で思いついて行く買い物には行ける。
などという例もある。
かーちゃんの会社の人事担当者は、この点がわからないので、非常に疑問視していた。
結局、かーちゃんは年休を希望通りもらったのだが、なんとなく後味の悪い年休の取得だった。
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