大学時代の恩師から手紙をもらって2週間後。
かーちゃんは、車で10キロほど行ったところにあるレッスンフロアに行った。
かーちゃんの母も、
「私も行くわ」
とついてきてくれたが、やはりコレは嫌だった。
(またこの話は別の章で)。
大学を卒業して実に数年ぶりの再会。
「よく来たわね~~!!」
「私達もね、みんな薬飲みながら、心臓パクパクしながら踊ってんのよ!」
先生からの熱烈歓迎を頂いた。
「みんな薬飲みながら?」
「心臓パクパク??」
よくよく聞くと、その日のレッスンは、先生以下スタッフの方々のレッスンで、
生徒ではなくスタッフ陣がたくさん来ていた。
皆さん年齢的に更年期障害を患う方々が多く、パニック障害の方もいるとのこと。
御大の恩師はうつ病だ。
それでもみんな楽しそうに踊っていた。
不思議な光景だった。
普段は生徒達の前で、踊っているハズだ。
病気でもできることってあるのかと、驚いた@@
さて、いきなりスタッフ向けのレッスンに、ブランク数年&病気療養中のかーちゃんが飛び入りで、何を踊れるわけでもなく。
足はもつれ、振り覚えはまったく散々で・・・・・
とてもじゃないがついて行けなかった!!
なのに!!
かーちゃんは思った。
「ダンス、また始めたい」
と。
「いつも来いとは言わないわ。あなたが来られそうな時に、来られそうな教室にいらっしゃい」
先生の言葉に、かーちゃんは頷いた。
うつ病:楽しいことへの参加【2】やっぱり『楽しい』ばかりじゃない