とーちゃん、うつ病の妻をなぜ捨てなかったか【その2】 | ママのうつ病、家族の奮闘記~かーちゃん、うつ病と闘う

ママのうつ病、家族の奮闘記~かーちゃん、うつ病と闘う

第2子出産半年後にうつ病の診断を受けてからはや15年。病と共存しながら健康体を取り戻すべく、試行錯誤で暮らしてきました。
今では通院も服薬もありません。
そんな私の経験が少しでも参考になれば……。

さて、引き続きとーちゃんの話だ。



(1)子供達がいるから別れられない



「子はかすがい」

という夫婦にはならずにいようね、と甘~い夢を見ていたとーちゃんとかーちゃんだったが、そんな夢は、かーちゃんのうつ病罹患とともに崩れ去った。

つまり、子供がいなかったら、かーちゃん、捨てられてた可能性もあったってことですね、とーちゃん( ̄▽+ ̄*)


(2)妻がうつ病になった要因は、自分にもあるかもしれない


かーちゃんは、コレ↑に一番びっくりした!!(゜ロ゜ノ)ノ


とーちゃん、そんな風に考えてたの?!
かーちゃんはそんなこと一度も考えたことないぞ?!


「だってさ、オレと結婚してからうつ病になったわけだしね。
『オレがコイツを病気にしてしまった』
って気持ちになっちゃうよ、どーしても」

と言うではないかガーンガーン


それにしたって、責任感じすぎじゃないかい?


「いや、確かにうつ病になった原因はいっぱいあるんだろうけどさ。
オレがうつ病にさせてしまった可能性だって、ゼロじゃないわけじゃん



はぁ~~~~…………
かーちゃんは、伴侶がうつ病になった時、こんな風に考えられるだろうか………ガクリガクリ



(3)実家に戻ることを本人が嫌がるなら、一緒にいてやるしかない


かーちゃんは、何かあれば実家に頼るカワイイタイプではない。
どちらかというと、
「こんな親と一緒にいたくな~い!」
と、蹴り立てて進学のために実家を出たぐらいだ。

特段不仲というわけではない。
ただ、親とは一線画している部分があって、同居などはしたくない存在なのだ。


だからとーちゃんに、

「しばらく実家帰れよ。その方がお互い楽だろう!」

と言われたとき、

「実家に行くのは絶対イヤ!!
うちにいるより気が休まらない泣泣
とーちゃんとも一緒にいたい!!

と、全身全霊で拒否をした。



とーちゃんは、ここでタメ息をつくわけである。



「一時的に実家に帰ることすらこんなに嫌がるんじゃ、別れて実家に返すなんてことは、この人、絶対無理なんだな」





こんな経緯で、とーちゃんはかーちゃんを捨てられずに、一緒に苦しい闘病生活を過ごすはめになった。


かーちゃんの母は、

「よく離婚されなかったわねぇ。『とーちゃん』に感謝、としか言葉がないわ」

「すべて『とーちゃん』のおかげね」

「普通なら、『とーちゃん』のご実家に『離縁』と言われてもおかしくないのに、よく切り捨てられなかったわねぇ」


とよく言っている。



ちなみにかーちゃんの父は………




「まあなぁ、昔で言えば『キチガイ』って病気だもんなぁ。『とーちゃん』もよく耐えてるよな♪スゲースゲー!」


と、相変わらずデリカシーとは程遠い発言をしているε=( ̄。 ̄ )
言い方が下品なだけで、一応心配はしてくれているようだが。




とーちゃんは、こんな思いを抱えて、ずっとかーちゃんのそばにいてくれている。
回復してきたといっても、まだまだかーちゃんは病人だ。
でも少しはまともな人間らしくなってきたから、どうぞ捨てずに、引き続きかーちゃんと一緒にいて頂きたい。


とーちゃん、うつ病の妻をなぜ捨てなかったか【その1】