リラックス法を探す | ママのうつ病、家族の奮闘記~かーちゃん、うつ病と闘う

ママのうつ病、家族の奮闘記~かーちゃん、うつ病と闘う

第2子出産半年後にうつ病の診断を受けてからはや15年。病と共存しながら健康体を取り戻すべく、試行錯誤で暮らしてきました。
今では通院も服薬もありません。
そんな私の経験が少しでも参考になれば……。

「リラックスできることを探してみましょうか」



とクルクルパーマ先生が言った。





【アロマ】


「ボクのところのアロマなんてどうです?よかったら買ってください」



クルクルパーマ先生はなかなか商売根性たくましい。


たしかに、ここの心療内科では、いろんなアロマオイルを販売していた。

だがどれも高いので、かーちゃん、量販店でお安めのアロマオイルを買ってみた。


アロマランプとろうそくも買って、なんかいい感じラブラブ


「いいにおい、癒されるわぁ~~ドキドキ」と、ちょっとその気になってみた。




【パワーヨガ】


リラックスといえば、ヨガなんじゃない?

なぜか一人勝手にそう思い込み、当時ちょっと話題になっていた「ハリウッドセレブも夢中♪」という「パワーヨガ」なるものを、本とヨガマットを買ってやってみた。



【ピアノ】


結婚してから、ピアノは実家に置いたままだったので、我が家にはピアノがなかった。

とーちゃんにおねだりして、電子ピアノを買ってもらった(しかも結構いいモノ)。

以前好きだったことができなかったかーちゃんだが、

簡単~な曲をちょっと弾いてみるくらいなら、癒されるかと思って買ってみたのだ。

ビートルズとか、カーペンターズとか、癒し系の曲ならどうだろう・・・?



【読書】


心にひびく、何か格言めいたことが書いてある本を読んでみたらどうだろう?

文字を読むのがつらいので、苦痛なときは読まなかったが、読めるときには読んでみた。


「さくらももこのエッセー」

「ツレがうつになりまして」

「がばいばあちゃん」

その他諸々・・・


「深イィねぇ・・・」と感心しながら読む。






さて、結果は・・・・・









やたらと物だけ増えて終わった。


アロマセットにヨガマット(しかも2枚も)、ヨガの本に電子ピアノ、いろいろな本・・・ショック!



「アロマ」


単純に飽きた。特別ハマるものでもない。



「パワーヨガ」


性に合わない。そもそもダンスでストレッチをやってきたかーちゃんからしたら、「なぜ無の境地にならなければならない?」「なぜBGMをかけない?」という感じだったのだ。



「ピアノ」


これもすぐ飽きた。簡単な曲はすぐに弾けるようになってしまう。

ところが。次の段階に進もうと思えば、気力を消耗して「練習」をしなければならない。そんなエネルギーはない。



「読書」


人の良い話を読んだところで、自分の境遇は変わらない。

考え方も参考にはなっても、参考どまりで、自分がすぐに同じ考え方ができるようになるわけでもない。そして、病気だってよくはならない。




つまり総括すると、「飽きた」ということだろう。


うつ病患者は、「何かに集中する」というエネルギーがないので、概して「飽きっぽい」状態になるのだ。






そんなわけで、かーちゃんの「リラックス法探究の旅」は終焉を告げた。



その後のかーちゃんと言えば、とにかく飽きっぽいことを割り切って、臨機応変。


これは今でもそうだが、

「今は○○するのが私のリラックスタイム♪」

と、気持ちが落ち着くことは、その時々で違う。


ある時期はそれがストレッチだったり、またある時期はテレビを見ることだったり、音楽を聴くことだったり、美味しいコーヒーをまったりと味わうことだったり(こんなことができるようになったということだ)。


リラックス法なんて、無理に探そうとしなくていい。

そのうちおのずと、時と場合に合わせて生まれてくるものだ。