これは、うつ病に限らず、お母さんが何らかの事情をかかえている家庭では、よくあるのではないだろうか。
幼稚園だの保育園だのというのは、
母親が引きずり出される行事がたくさんある。
困ったことに、うつ病で起きることさえままならないかーちゃんには、このテのイベントに行く頻度が必然的に減る。
そうなると、当然とーちゃんの出場回数が増える。
マダム群が集う遠足でも、とーちゃんは構わず行ってくれた。
「いやー、お宅のとーちゃんよーやるよねえ!!」
「かーちゃん、手ェ抜きすぎっしょ!」
「とーちゃんにやらせすぎって~~」
冗談交じりにこんなことを言われたのは幾多あまた・・・![]()
「ほっといてくんな!」
と言いたいのをグッとこらえて耐えてきた。
これは娘達が小学校に入学してからも続き、
徐々に回復したかーちゃんは、とーちゃんに着いてきてもらえば、どうにかいろんな行事に参加できるようになっていたので、よくとーちゃんと二人で行った。
すると今度は・・・
「いっつも二人で来て~。お仲のよろしいことで!」
とまた外野がうるさい。
当初は頭にきてイチイチ
「みんな心ない言葉ばっかり!」
と憤慨していたものだが、
カミングアウトした友達だろうとそうじゃなかろうと、わからない人にはわからない。
最近どーでもよくなってきて、
「うん、仲いいでしょ♪」
と素直に思うようになった。
自分がそんな状況だったから、かーちゃんは、よそのお母さんで登場回数が少なく、あまり行事に積極的ではない方について、
「お具合悪いのかな?」と思いやれるようにもなった(単なるいらん詮索のこともあるが)。
たまのママ会話で、
「あの人のとこ、おかしいんじゃない?何の話するにしても、ご主人通さないといけないのよ!変よ!」などという言葉を耳にすれば、
「そりゃ何か事情があるんだよ。」とたしなめたりもする。
世のお母様方、人の家の要らぬ詮索とおせっかいはおやめになった方がよろしい。
それぞれの夫婦が、それぞれの事情がある中で、それぞれできるやり方で、家庭を運営しているのだ。
ご自分の家の夫婦仲でも深めることに気を使った方がよろしい。