「誰でもあること」どころじゃないレベル | ママのうつ病、家族の奮闘記~かーちゃん、うつ病と闘う

ママのうつ病、家族の奮闘記~かーちゃん、うつ病と闘う

第2子出産半年後にうつ病の診断を受けてからはや15年。病と共存しながら健康体を取り戻すべく、試行錯誤で暮らしてきました。
今では通院も服薬もありません。
そんな私の経験が少しでも参考になれば……。


これは、こころの症状だけではなく、体の症状も関わってくる話なのだが。




かーちゃんの知人で、同じくうつ病を患っている家族を持っている人がいた。


その人はよく、



「朝起きにくくてさ」


とか


「どうしようもなく何もしたくないんだよ」


とか、


「子供の面倒すら見れないぐらいしんどいんだよ」




というかーちゃんの言葉を聞いては、




「そんなのって誰にでもあることだよ~。気にしすぎだって~!」



と言って、笑い飛ばした。






冗談じゃない。

こんなしんどい状況、誰にでもあってたまるか。

別に気にしてなんかいない。

ただただ、しんどいのだ。




そのうちかーちゃんは、この知人の前では、あまり弱音を吐露しないようになった。



彼女にとっては、気さくな励ましだったであろうことは、容易に想像がつく。

しかしかーちゃんにとっては、励ましには受け取れなかった。



たしかに、気が滅入ったり、やる気が起きなかったり、うつ病患者と同じような気分や状況になることは、健常者だってよくあることだろう。





じゃあ健常者とうつ病患者とではどう違うのか?






それは・・・・・・・・・








日常生活に支障をきたすほどのレベルかどうか、ということだろう。

そしてその精神や体調状態によって、

「消えてしまいたい」「死にたい」

と思うほどかどうか、だろう。



決してうつ病患者を過剰に保護しているつもりはない。

ただ、それが事実なのだ。






「健常者には想像すらつかないレベルで、うつ病患者は苦しい思いをしている」



ということだ。

まぎれもなく「病人」であることを、家族も周りの人も、理解してあげてほしいものだ。