一度目の受診で大失敗したので、とーちゃんは次は慎重だった。
安易に「予約が早く取れる所」には、やはりその訳があったのだ。
次に選んだのは、「最近新しくできて、評判がいい」という医者だ。
やはり「心療内科」だという。
電話をしてみると、ここも「2週間待ち」と言われたが、
今回はそれで行くことにした。
再び、お休みをとってとーちゃんと出かけた。
この間、かーちゃんは踏ん張って、なんとか出勤していたが、2回ほど「体調不良」で休みもした。
毎朝くら~~~い顔をして出て行き、職場では言いようのない悲しさで泣くのを必死でこらえていた。
さて、今回の医者は様子がだいぶ違った。
まず、外観がまったく医者っぽくない。
なにやら美容整体かエステでもやってるような、オシャレな趣だ。
待合室には、熱帯魚の水槽が並び、癒しの空間が演出されている。
一番驚いたのが、診察室。
医師が40代~50代の男性なのはどうでもいいとして、
まず白衣を着ていない。
黒いいかにも仕立ての違うジャケットを着て、首にはチョーカーなんて巻き付けている。
頭はモジャモジャのパーマ頭。
そして、医療器具らしきものは何もない。
まるでどこかのオフィスに通されたようで、対面のデスクとパソコンと椅子があるだけ。
それとなく、アロマを炊く機械があったり、観葉植物などがある。
とーちゃんは思った。
「なんだコイツは?!ここも失敗か?!」と・・・。