みえていますか?舞台の上の魔物の正体。 | 踊るWebデザイン

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踊るWebデザイナー、小笠原愛のブログ


コンニチハ^^
「舞台の上には魔物がいる」という言葉があります。

いつもやらないような失敗をしてしまったり
何か舞台上でのアクシデントのことをさして
舞台には魔物がいる、とか魔界が見えた!とか
そんな風に使うみたいです。

今日はその舞台の上に現れる「魔物」の正体について
私の考えをお話をしてみたいと思います。




ところで。


「みなさん、舞台の上というのは、
みなさんの最高の自分を見せる場所なのです。」


これは私が学生時代に日舞の先生がおっしゃった言葉。

毎日練習を積み重ねてゆき、
苦手なところも得意なところも
さらに素敵に見えるようにお稽古して、
今日の自分がベストだったとしても
明日の舞台には新しくもっと素敵になっている、
そんな姿をお見せする。

そういうことを心がけてくださいね。
そんな意味だったと思う。


私たち生徒は若かったから
「はーい♪」くらいで終わってしまったけれど。


時が過ぎて振り返ってみると
なんと深い言葉だっただろうかと思う。
前にも大学の先生の話は書いたけれど
この先生も当時還暦を超えていて
現在既に他界されている。


10代だった私たち生徒に対して
どんなお気持ちでこの言葉を
送ってくれたのだろうかと思う。



当時は、
舞台の上ではいいところを見せて
ダメな自分を見せちゃダメってことなんだ
と言葉通りな認識をしていました。



でも果たしてそう言う意味だったでしょうか…



私は舞台の上にいる時ほど
ダメな自分、認めたくない自分、というものの
存在を感じることが多いです。

あの時はそういうのに耐えられなかったのですが
今はこういうものなんだなー、と考えています。


そして、その認めたくない自分のことこそが
「魔物」なのではないかな、と思います。


私の場合舞台の上では時間の流れが
ものすごくゆっくり流れているように感じたり、
動きがスローモーションで見えたり、
一瞬の時間で通常では感じ得ない量の
モノを感じる体験をします。


そして緊張する舞台ほど沢山の
濃い体験と長い時間を旅しています。

それは多分、

舞台の上ではちょっとした変性意識になりますが
緊張感とともにパフォーマンスに集中しながらも、
集中してるんだけど同時進行で別なことを
うっすらと感じるようになるのです。

それは例えば…
どこか一点をずっと集中して凝視していると
視界がぼやけてきて、集中してるはずなのに
周りの景色や音など、今まで気にならなかったものが
気になったり、別のことを感じたりしませんか?
ちょっと抽象的ですが、
それに似た感覚なのです。

そんな風に
いつもよりも色々なものが見えてしまうので
いつも隠して見ないようにしているような
自分の心情まで見えてしまう。

見たくない自分の姿、
嫌だと思っているところなど…

そんな者を見てしまい動揺し、
「そんなはずない。」
「そんなの違う!」
否定しようとしたその瞬間。
足下をすくわれてしまう…

魔界がみえたとか魔物がいるとか言うのって
そういうことがおきているのではないかと
私は思っています。


見たくないものが見えてしまうのだから
動揺しないっていうのは無理なのですが…

じゃあどうしたらいいの?
ということですが。

出てきた感情や見えたものに対して
絶対に否定をしないこと。

「うん、そうだね。」
「そうなんだね。」

パフォーマンスに集中しながら
感じるものごと全て、あるがままに受け止める。
ぜんぶ肯定することです。

「でも。」も「だって。」も無しです。

もし「でも。」「だって。」というモノが
強く出てきたならば、それにすらも

「そうだね。」
「そうなんだね。」

と言ってしまいます。(心の中でねw)

そして気がつくとパフォーマンスが終わってるのですが。
全てをうけ入れられて、上手くいった時はお客様の反応に
全てが現れるので不思議です。



実はお客様は全てお見通しで
私が隠したいことなんか
全部わかっているんじゃないかな…
お客様は神様だって言うしさ。


なんて思っちゃいます。


魔物だと思っていた醜い姿は
自分の思い込みなのかもしれません。


そんなことを考えながら
次のショーの準備に取りかかります^^


どんな最高の自分をお見せ出来ることでしょうか。