ボロカス男録 -80ページ目

ボロカス男録

真剣に恋したいのに こんなん?なっちゃったpinoco...
....

ヽ(;´Д`)ノ
ま・ぢ・で・ どうしよぉぉぉ~?

ぴのこは、またもや、海の近くの砂浜に座っていた。



海を見ながら思った。



ぴのこが、東京に来たばかりの田舎っぺだった頃に




東京で、初めて、付き合っていた彼。



その彼は、ぴのこと同じ歳だったが、



早くに東京に出てきたせいだろうか、大人な男だった。



そして、何かとバイクで、海まで連れて行ってくれた人だった。



彼は言った。



「 僕はね、自分に疲れた時、一人で、海を見にバイクで来ていたんだよ。」



その時の、田舎っぺ・ぴのこは、ふ~んみたいな。





「東京が辛いな~とか、故郷が恋しいな~っていう時は、一人できていたよ。」



は~・・・・・・・ってな、若いぴのこがいた。




それが、今、ぴのこ、その彼と別れた後、すごい年月が立った今、



一人で、ここに座っているんですけど・・・・・・ぶつぶつ



そんな、心ある男と付き合っていた頃の事をも思い出して、



海を見ていた。





すると。




デカイ犬を、二頭連れて散歩している、おじさん、いや、おじいさんに声をかけられた。




「 お前さん、大丈夫かい?」



突然の声かけに、え!!!みたいな。




ぴのこ、固まった。




え???大丈夫ですけど。



というか、海を満喫していた最中なんですけど・・・・ってさ。




スポーツウエアを着て、犬と一緒に、ザ・健康目指してますみたいなおじいさん。



サングラスをかけていたのもあって、一瞬、サイボーグ・健康オタクに見えたのさ。




だが、サングラスを取ると、優しい目をした、オッサン、いや、おじいさんだった。




服装のせいもあるかもしれないが、年齢不詳に見える。



この目は、ただのナンパ・エロじじいじゃないなと思った訳さ。




「 お前さんが、あまりにも悲壮な顔をしていたもんでね。」



「 声かけるのも、悩んだよ。」




え!!!


そんな感じに見えました???



ぴのこ、恋愛・回想劇、繰り広げていただけなんすけど。



もし、良かったら、一緒に散歩の後、ワシの家に来るかい?



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



げ!



どうしよ・・・・・・・




だが、直感的に、こいつは大丈夫だと、長年の感かな、思った、ぴのこは、



一緒に砂浜を歩いたのさ。




犬も一緒にいたせいか、楽しい砂浜・散歩を繰り広げた訳さ。




そして、知らない町を歩いて、歩いて、やっと!おじいさんの家に着いた。



見るからに、金持ちそうな家。



門をくぐると、広い緑の庭があって、玄関も、大理石みたいな。



お城みたいな家だった。




そこに、案内された、ぴのこは、目ん玉、ギョー!!!ですよ。





何これ?すごい金持ちじゃん!!!




やっぱり、この辺りは、金持ちの住む場所か~・・・・・ぶつぶつ





ぴのこは、大きな犬をなでながら、言った。




すごい家ですね。





「 だけど、ここに住んでいるのは、ワシ一人だよ。」




・・・・・・・・・・・・・・・・・




どうやら、離婚して、今は一人で住んでいるようだ。




一人にしては、広すぎない???ってね。




ぴのこも、ここに住まわせてくれよって思ったわさ。





おじいさんは言った。




「 もし、良かったら、ゲストルームもあるから、泊まって行ってもいいよ。」



久しぶりの来客だからね。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




ぴのこは、思った、永遠にここに住みたいとさ。




だが、それは、言えましぇ~ん・・・・・・・ぶつぶつ




その夜、おじいさんにお寿司屋さんに連れて行ってもらった。




ぴのこは、上機嫌で、ビール、焼酎を飲んだのさ。




おじいさんは糖尿病らしく、食べられる物が、限られているそうだ。




お酒を飲んで、喜んでいる、ぴのこに、いいな~ワシも飲めたらな~と言った。




すんませ~んと思いつつ、ぴのこ・ぶらり旅、我の好き放題するってやつですよ。




そして、家に帰って、次の日の朝はムリでも、お昼ご飯、




ぴのこ作りますと言ったが、断られた。



何故なら、糖尿ゆえの、おじいさんこだわりのメニューがあるそうで。



・・・・・・・・・・・・・・・・・



あ~そうだよね・・・・・・みたいな。





そして、酔った勢いもあって、ぴのこ、ペラペラ、自分の事を話しまくった。




おじいさんは聞きやく。





「 ぴのこちゃんは強いね~だけど、相当、悩んで苦労したんだね。」




ぴのこ的には、苦労とは、思ってないですよ。



ただ、頭の中で、混乱が起きて、どうしていいかわからなくて、



そして、海まで来たんです。




「だけど、ぴのこちゃん、人生はこれからだよ。」




「 ぴのこちゃんは、まだまだ、若い、いろんな事に挑戦できるんだよ。」




そう?なの?



「 ワシも家族がいたけど、仕事ばかりで、気が付くと、離婚して、この通り、一人さ。」




一瞬、寂しそうだった。



「 それでも、今はこの犬達がいるからね、楽しく暮らしているよ。」




健康あってこそだよ。




ぴのこちゃんに病気があるなら、その病気と仲良く暮らす事だよ。



悲観する事はない。




そして、ぴのこは、病気が発病して以来の、混乱と、




今、元気になってきてからの、昔の自分が甦っている事を話した。





おじいさんの家に帰ってから、ぴのこは、すごい物を渡された。





目ん玉、またギョー!!!!!



ギョ!!!!ギョ~!!!!




何それ?ってなもん。





おじいさんは、書斎から、ぴのこに、強烈な物を渡したのさ。



それは、帯が付いた、ピン札の百万円だったのさ。





それを手に取り、ぴのこは、断った。




こんな大金、頂けません。




「 これで、君がいた東京を旅すればいい。」



答えは、見つかるかもしれないよ。



旅するにも、金がいるだろうという、おじいさんの気持ちだったのか?




ぴのこ、ビビりながら、受け取ったのさ。




そして、内心、こんな事ってあるの?と思いつつ、



ぴのこは、腹まきくれ~って思ったのさ。



腹にくくり付けておかないと怖いよ~ってさ。




フィーリングの旅って、何があるか、わからないっす。






















海が呼んでいる~。



この数年、ずっと思っていたのさ。



そして、やっと、一人で旅ができる状態になり、海までやってきた、ぴのこ。




レンタル自転車を借りたのさ。



初めて、電動自転車に乗った。



うわ~すごい楽ちんだわ~。



ありがたい事に、今回のぴのこの、ぶらり旅、天気も最高に良かったのもあって、




自転車に乗って、いろんな所に探検に行ったのさ。




海まで、自転車で行った。



砂浜で、海を一人で、ポツンと見ていた。



いろんな感情が湧いてきた。




心が洗われる気分だった。




一人で、何を考えるでもなく、ただ、海を見る。



この時間は、最高の気分だったのさ。




そして、次は、お金の神様の神社に行った。



電動自転車、借りて良かったわ~。



強烈な坂道だったからよ。



だけど、電動自転車なら、ほほほ~いってな感じ。




白蛇様がいるという、( 銭洗い弁天 )




そこは、自分のお金を洗って、より、お金が入りますようにって、



皆が、お金を洗っている。



すぐ、欲深くなる、ぴのこは、一万円洗ってやろうかと思った。



だが、洗って、べシャべシャになった札を財布に入れるのも何だかな~。



それとも、持っている、小銭全部洗ってやろうか?まで考えた。




そこで、遠足で、来ていた子供たちが、お小遣い増えますようにと、



必死で洗っている。



そんなガキどもの中で、ぴのこは、どけや~どけ~。



ぴのこも、目、チバしって、財布の中の金を全部洗おうとしたのさ。




いかん!こういう心が一番、良くないっす。



ぴのこは、小銭をお賽銭に入れて、ささやかだけど、ぴのこ、オカン、オトンの為に、



欲望を抑え、かわいく、コインを三枚洗ったのさ。




( どうか、ご利益ありますように )



この気持ちになるのに、相当な時間、



あ~でもない、こ~でもないと、己の欲望と戦い悩み、



ぶつぶつ悩み、やっと



気分は、ハッピーお参りをした訳さ。



その後、そのまま、町を探検したのさ。



そうだ!



町に住みたいとなれば、市役所に行かなければ!



丁度、市役所を見つけた、ぴのこは、行ったのさ。



それも、障害福祉課っすよ。




あの~ぴのこ、この辺りで、住みたいんですけど~。



都営住宅に応募できますか?



役所というのは、地域によって、対応は思いっきり違う。



やる気なさそうな死んだ魚の目した野郎が言った。



都営に応募する条件は、この地域に既に住んでいる方、限定です。




じゃ、ぴのこみたいに、これから住みたいっていう人はムリって事?




「 はい、そうです。」



え~!!!



じゃ、次は、この地域の仕事情報、教えて頂けますか?




「 今、このご時世ですので、障害をオープンの方には全くありません。」



なんだよ~。




ぴのこは、嫁に行こうとした、北のA市でも、同じ相談をしに行った事がある。




その時は、もっと、親切で、親身になって答えてくれた。




本当、わかってはいたけど、地域によって、



対応は、ド・偉い違うのね~・・・・・・・ぶつぶつ





レンタル自転車を返しに行った時、




働いている、おじさんがぴのこに行った。





「 お前さん、関西から来たのかい?」



はい。ぴのこ、今は、実家の関西なんですけど、



東京が長かったせいか、どうしても、関西になじめなくて、



だけど、もう、東京都内は、しんどいし、



自然もあってと考えて、住む所探して、ぶらり旅しに来たんです。




「 実は、ワシも、3年ぐらい仕事の関係で、関西にいた事があるんだよ。」



え~そうなんですか!



話していて、驚いた。



そのおじさんが単身赴任していた場所は、まさしく、ぴのこの故郷のご近所だったのさ。





「 あの時は、本当に辛かったよ。関西になじめなかったよ。」




それそれ!今のぴのこ、その状態なのよ~。




「 だけど、慣れると、悪くはなかったよ。」




「 3年もいると、意外と、悪くはないかもって思ったよ。」




「 ところで、お前さん、こっちに来たとして、仕事はどうするんだい?」




う~ん、こっちで、新しく探すつもり。




「その精神、若いね~。」




ところで、この辺りってどうなの?



ぴのこは、聞いた。



この辺は、昔からいる人は、人情味があるけど、



場所がいいだけに、後から、来た住人は、セレブきどりの鼻天狗野郎が多いよ。




あああああ‘‘‘‘




なんか、わかるかも~。



旅を通して、いろんな人と出会い、ぴのこ考えさせられた。




そして、またもや、おばあちゃんの宿に、門限の時間に帰り言った。





おばあちゃん!!!



ここの町に住んでいて、福祉についてどう思う??




「 ここは、老人、障害者には、住みにくい場所じゃよ。」




え~!そうなの?



こんなに素敵な場所なのに?




「金持ちしか、相手にしない場所なんだよ。」




そっか~。




「だから、この世の中が住みやすいようにする為に政治活動応援しているんだよ。」




そして、また、バーン、例の宗教の本を出してきた。




お、おばあちゃん、その話しはわかったから~・・・・ぶつぶつ





おばあちゃんが、朝の5時に起きてやっている事。



それは、例の新聞を配っている。



そして、ぴのこが、探検に出かけている間、お経を唱えているそうだ。




やっべ。



このまま、ここに連泊していたら、



気が付いたら、ぴのこも、朝、5時に新聞配っているか、



一緒にお経唱える事になりそうだ。




町、探検もしたし、行きたかった海も行ったし、



ここら辺で、ありがとうって帰った方が良さそうだな・・・・ぶつぶつ




そして、また、コタツに入って、おばあちゃんが置いてくれていた雑誌を見た。



( 励ましの言葉 )




世界のどこかに、君にしかできない使命が、



君の来る日を待っている。



指折り数えて待っている。



待たれている君は、



あなたは、生きなければ。



めぐり合う、その日の為に。




ぴのこは、ポツンと考えた。



この日、出会った人々と、この励ましの言葉を読んで。




テレレ~ン

ぴのこは、おばあちゃんに教えてもらった、不動産屋さんに行ったのさ。



おばあちゃんの説明、マジわかんね~って感じだったわ~ ふぅ~




「 あそこを右に行って、ちょっとして、その辺を右に行ってその辺にあるからね~。」



はぁ???  ってね。




ダメだこりゃ。



不動産屋さんの名前も忘れたって言っているし。



マジ、ダメだこりゃ・・・・・・ぶつぶつ




とにかく、町を歩く、ザ・地元っぽい人に訪ねて、訪ねて、行ったのさ。 ふぅ~




ぴのこの経験上、地元の古い不動産屋さんが、いいのでは?と思ったのさ。



で、人相悪かったら、止めておくのが、いいってやつで。




すると、古い、小さな不動産屋さんだった。




あの~0000旅館のおばあちゃんの紹介で来たんですけど~。




だけど、なんなのかしら~東京の人より、冷たい感じがしたのよね~。




あああ???誰だい?ってな感じ。




この辺りとは、言いませんが、いい物件があればと思いしまして。




「 いくらの物件がいいんだい? 」



できれば、安い方がいいです。




「 これしか、ないね。 」



ピシャ!!!出されたのは、え?これで、この値段?という、



これじゃ、東京より、古くて、狭くて、高いじゃね~かいって物件の紙一枚。



これで、10万超え???




ぴのこは、事前にネットでも、物件探しをしていたのさ。



あらま~いいんじゃない?っていうのが、結構あった。



だが、土地勘がないのもあって、町を直接、探検にやって来た。




ネットで見たのとは、全然違うじゃない!って感じ。




「 お前さん、仕事は、何してるんだい? 」




実は、今は、関西に住んでいて、仕事も、こちらの方で、探すぴのこです。




「 仕事決まる予定はあるのか? 」



また、偉そうに聞いてきた。



なんだよ~このオッサン・・・・・・・ぶつぶつ




そして、ぴのこは、手を、MR・マリックのように広げて、仕事はこれですと言ったのさ。





お前~何、物件の紙一枚だけ、出してんだよ~。  むか~




物件のファイルにまだ、一杯あるじゃね~かい。




あの~他の物件も見せて頂きますね。




ぴのこは、ファイルを勝手に広げたのさ。




すると、なんだよ~!




もっと、安くて、いいの一杯あるじゃない!  むか~




その中で、思いっきり広くて、家賃6万円代のがあった。




あの~この物件、いいですね。



そういう、ぴのこに、オッサンは、




「 あ~そこは、隣が火葬場だよ。 」



えええ!!!




火葬場?




東京では、友達もよくある、窓開けたら、お墓とかあったけど、



火葬場ってのは、初めてさ。




だけど、やはり、紙だけじゃなく、直接、物件見たい訳じゃない?




あの~、そこに案内してくれませんか?




「 今日は、忙しいんだよ。」



なんだよ~このオッサン。




見るからに、暇そうじゃね~かい。




今すぐ、決めそうにないお客は、知らんってやつか・・・・・ぶつぶつ




そして、ここは、ダメだと、他の不動産にも行ったんだよね。




そこは、親切に、ぴのこが住みたいと思っている町について、説明してくれた。




「 ここは、山が多いから、駅近くでなければ、山の方になりますけど。」




「 ただ、問題は、ここの山の近所の家は、湿気が多くて、




押し入れの中、すぐカビが生えるぐらいですよ。」




えええ!山の方になると、そうなんだ・・・・・・ぶつぶつ




「 海の近くですと、思いっきりファミリー・タイプのバカ高い物件か、




又は、夏にサーフィンしたい方ようの、小さなマンションになりますね。 」




ぴのこは、ワンルームという部屋には、懲りている。




ワガママかもしれないが、寝る部屋、食事する部屋はキチンと分けたいのさ。




そうでないと、みんなごっちゃになって、全部めちゃくちゃになる。




それは、もうゴメンだ~。




その分、古くてもいいんですけど~という希望だったのさ。




物件探しも、本当、結婚相手探しと似ている。



これも、ご縁なのさ。



ああああああ‘‘‘‘‘‘




この日は、不動産巡りをして、おばあちゃんの元へ、帰ったのさ。





おばあちゃん!!!



いい物件、全然ないよ~!!!



これ見て~!!!!



ぴのこは、火葬場の隣りの家の紙を見せたのさ。




「 あれま~これはいいね~だけど、火葬場は、匂いがするんだよ。 」




本当に、匂いするの~????




「 そうだよ。だから、こんなに安いんだよ。よく考えた方がいいよ。 」




そっか~・・・・・・・ぶつぶつ




ぴのこは、また、早くにお風呂に入って、お疲れビールを飲んだ。




TV見ている場合でもないし、次の日の計画でも立てようって。




コタツに入ろうと思って、テーブルを見ると、




ありがとぉう!!!って感じで、おばあちゃんが、例の宗教の雑誌を置いてくれていた。




ゲ!!  勝手に部屋入ってんじゃん。




そして、何気なく、暇なのもあって、その雑誌をペラペラっと見たのさ。




( 励ましの花束 ) という題名だった。




ぴのこ、その言葉を読んでいて、また考えさせられた。





あなたよ、花と咲け。



二度とない人生。



誰にも遠慮がいるものか。



花と咲け。 花よ咲け。



心に咲け。



大きく咲け。



心の花こそが、



この世の旅路のその果てまでも、



あなたを飾る明りとなる。




その他にも、いろいろ励ましの言葉が書いてあった。




ぴのこ、コタツに入って、また考えさせられた。



デデ~ン