こんにちは。年末年始はいろいろな予定がありしかもセンターの過去問から東大、京大の過去問をなぜかやってるのでなかなか充実しています。(いろいろな理由で受験生の時くらい演習してるんですよね最近(笑)そろそろどこかの塾講の面接うけようかなとか思ってます)明日からは相対性理論の勉強も始めようと思っている今日この頃です。
さて、今回はご要望にお応えしてセンターの小説の解説も書いてみます。
解き方は基本的に評論と同じです。したがって評論の記事(http://ameblo.jp/dancepinkwa/entry-12103538224.html )も合わせてご覧ください。ではいきましょう!
問2
まずどういうことか?と聞かれてるので基本的には傍線の言い換えです。これは評論と全く同じです。傍線を区切ると
A:言葉を持たない石の冷やかさ
B:言葉をもたない石の冷たいあたたかさ
C:とりわけ身にしみる
の3要素です。それぞれ言い換えます。まず前を見ると19行目に「その無機質で冷たい関係」とあり、これがAの冷やかさと同内容なのが分かります。さらにそのという指示語の内容をみると、石とわたしは混ざり合わないといった内容なのがわかり、これがAの言い換えです。
次にBです。冷たい温かさとは何でしょうか?これは対比と指示語の利用です。まずだからがあるので直前の文と傍線には関係があります。そして人間と石が対比されており、それは
人間→言葉を持つ→行き交う言葉をめぐる疲労
石→言葉を持たない→冷たい温かさ
となります。 つまり冷たい温かさという+表現は行き交う言葉をめぐる疲労という-表現の対比されているので、言葉がないことで回復するくらいの意味だと分かります。
最後にCです。身にしみると同内容の表現は19行目の「安らぎ」です。(したがって19行目は傍線部と同内容の表現といえますので僕はまずここに線を引きました)したがって以上の要素を含む選択肢を探します。これは2しかありません。ところで2の選択肢の最後に「孤独を感じさせてくれる」とあるのですがこれは本文に書いていないので気になるところではあります。しかし、3要素含むものが2しかなくまた、石によって人間関係の煩わしさから離れるということは人から離れることでありそれは孤独といってもおかしくはないでしょう。したがって2が答えです。
問3
これはあまり見ないタイプの問題ですね。こういう時はどうするんでしたか?評論のほうでも述べたようにまずは問題の要求をおさえます。人物像についておさえよとあるのでそれを拾っていけばいいわけです。ただ僕はこの設問見たときに人物像って漠然としてるな、と思ったので何を答えればいいのかを把握するために選択肢を先に横に見ました。普段は設問をみて要素を拾ってから選択肢をみるのですが拾うべき要素がはっきりしない場合は選択肢を先に見るのも作戦のうちだと思います。ただ、だからといって消去法はしません。
まず、選択肢をざっと見ると拾うべき要素は
Aテレビ出演した「わたし」への対応
Bそれとは別のもう一つの人物像
の2要素なのが分かります。あとはいつも通りです。
ますはAです。これは46行目に「表情のない顔でのんびり慰めた」とあります。
次にBです。テレビ以外の人物像と言えそうなものは49行目の「自信を持って決めつける」や53行目の「動かぬ~ずうずうしさがあった」などです。
この2要素を拾ったうえで選択肢をみましょう!
1 Aはまあいいですよね。Bのほうですが図々しいはまあいいとして繊細な内面というところがおかしいのでダメ
2 Bは悪くないです。ただAは度量の大きさがダメ
3 Aは「無表情なままに慰める」とあり問題ない。なおこの選択肢だけAの要素として慰めるに加え無表情とも書いてある。Bも後半部に書いてある。
4 Aが違う。ダメ
5 Aが違う。ダメ
したがって答えは3です。このように新形式の問題が出てもしっかり要素を拾って選択肢を選ぶという方法を使いましょう。
問4
世間がこの問題に対してどのような評価をしているのかは知りませんが選択肢の出来はどうなんだろう、と個人的には思います。まず理由の問題なので理由が必要な個所を特定します。(論理の飛躍がある部分とか言ったりします)理由が必要なのは
雨(普通は出かけるのに不向き)。→石を見に行くにはいい日
という逆説関係が成り立つことですよね?したがってこの間を埋める理由を探します。するとそれは直後の「傘が好き」というのが理由ですよね?またその傘は「ひとりひとりの~囲う傘」と直後に書いてあります。またその直後に女性の話を通して「独りきりの傘=華やかな世界」と言っています。
したがって理由は
ひとりひとりの頭の上を囲い独りきりの世界を華やかにする傘が好きだから
くらいになるかなと思うんです。そこでこの要素を含む選択肢を探します。
1 自分だけの世界を心地よいものにするは問題なし
2 雨が思わぬ演出効果は理由が違うのでダメ
3 孤独な詩人としての共感は理由が違うのでダメ
4 ひとりひとりの孤独な空間を守るは華やかな世界というプラスの要素が1に比べて弱い気がするがバツとはいえない
5 他人の目をきにせず外出できるは理由が違うのでダメ
ということでたぶん1なんだろうなーと思いながらここまでで一応拾える要素は拾ったのとあとは4を消すだけなので消去法でいきます。(この問題は消去法を使わざるを得ません。ただ、1つだけ消去するのはさほど時間がかからないので初めに理由で2択にしておくのは有効です。)
さて、4をみると「乾いた石に愛着を覚える」と書いていますがこれは10行目から16行目をみれば明らかに違うのが分かるので答えは1です。
さて、では1の選択肢を見てください。「この日は雨が降っており~雰囲気だと感じられ」の部分がそんなこと本当にわかるの?、って言いたくなる部分でここをみてこの選択肢を消去した人が多いであろうと考えられる問題です。また初めの「わたしは水辺の石を持ち帰ることがあった」も理由の説明には不要だと僕は思います。したがって、ちょっと問題としての出来はどうなんだろうと僕は思ってしまったのですがこれらの部分を説明してくれる方がいらっしゃいましたら是非教えてください、お願いします。
長くなったので続きは明日書きます。
以上。
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