全員に過去があって、今がある。絆を深めあって成長していく。すげぇイベントストーリーですわ……。
ヘルヴォルイベ「叛逆のスキャルドメール」の感想記事の後編-2です。今回は5章から。
前編、中編、後編-1はこちらから↓
語られる「日の出町の惨劇」の真実
目覚めた瑶の口から語られたのは衝撃の事実が語られます。一葉の理想の原点となった「日の出町の惨劇」に、恋花も参加していたこと。マディックを囮にする作戦に反対した結果、かえって被害が甚大になってしまったこと。
理想を振りかざして多くの人を犠牲にしたと、恋花のことを軽蔑している人が今なお大勢いること。
こんなことがあったから、恋花は一葉に人一倍口出ししていたんですね。しっかりした性格だからって以上の理由があったんだ。伏線しっかりしてんねぇ！？
5-1章は不穏な幕引き。まだ何か事件が起こるんですか。すごいな、濃密すぎるぞ、ヘルヴォルイベ。
伝播する憧れを力に変えて
再びヒュージが進行を開始。ヘルヴォルも出陣しますが、その足並みはガタガタ。ボロボロの一葉を連れて撤退する千香瑠は、自らの理想は意味がないものだと口走る一葉に、自分の想いを語り始めます。
話しているうちに、徐々に激していく千香瑠。
涙をこぼしながら叫んでいるんじゃないかって思ってしまうくらい、感情が溢れています。どこにもそんなこと書いてないのに。普段ののほほんとした千香瑠からは考えられないほど鬼気迫るシーンでした。
一葉を救ったマディックのお姉さんが一葉の憧れとなり、その一葉が千香瑠の憧れになる。憧れが受け継がれています。これから先、一葉が理想を保ち続けることができたなら、もっと大勢の人に広まっていく可能性が示されたと解釈してもよろしいか？
戦いを恐れながらも誰かを戦うことを選び続ける千香瑠の姿を見た一葉は、マディックのお姉さんから受け取ったものを胸に、全てを守る決意を新たにします――！！
自らの弱さを知りながらも立ち上がった一葉ですが、理想の高さゆえに今後もそれを痛感するときは出てくるでしょう。その時にまた立ち上がれるのかは分かりません。ですが今の彼女からは危うさを感じないのも事実。揺るがない意志の強さを感じます。
また、「守りきれない罪を背負いながら……」という台詞が出てくるんですが、これが後に効いてくるんですよ！！
罪を背負い合い、一蓮托生のレギオンに
独り戦う恋花のピンチを救ったのは瑶。恋花の罪を一緒に背負えなかったからこそ、次に危機が訪れたときは、今度こそ恋花の側で戦おうって思っていたみたいです。
すごいな。過去が置き去りにならず、今の行動にしっかりと結びついています。説得力が強いのはそのせいかと。本当にすごい。
4章では恋花が瑶を大切に思っていることがよーくわかりましたが、瑶から恋花への想いもきっちり重くて僕は満足です。
こんなことサラッと言えるのか……。すげぇよ……。何の気負いもないじゃん。わずかの逡巡すらもありません。瑶の中では、花の安全がリリィの責務とは比べ物にならないほど重いんですね。
恋花は恋花で、二人きりで暮らすのもいいよね、とか軽口を叩き始めるし。この二人、お互いに想いが深すぎる。いいぞ！！！！
恋花が戻ってきた一葉に向かって、罪を一緒に背負って戦う発言。「罪」というワードが何度も出てきて、やたら強調されていますね。罪という重いものを共有するために、絆がより強くなるということを示唆しているのでしょうか。
5人でノインヴェルト戦術を決め、一葉の理想がヘルヴォル以外のリリィにも希望を与え、ヒュージを退けることに成功。協調性のかけらもなかった藍が他のヘルヴォルメンバーと声を合わせるのには胸が熱くなりました。
ここでイベントのテーマソングご流れるのも最高に熱い。
誰もが成長するストーリー。パスを出すときの恋花様もカッコよすぎるし、こんなん全員主人公やん……。ヘルヴォル、強い。
でも一つだけ疑問なことがあって、ノインヴェルトの最後に一葉が恋花を連れていく意味、ありました？フェイズトランセンデンスを発動して動けなくなった恋花を守るためとか意味をつけることはできそうですが、さすがに野暮ってものですかね。
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いや～、ライターさんの力の入れようが半端じゃなくて、全体的にテキストの完成度が高かったです。パートボイスのクオリティが追い付かないくらい。読みごたえがあって大満足でした。
特に恋花や千香瑠が一葉に思いを吐露するシーン！どちらも迫力があって、彼女たちの声が聞こえてくるようでした。
今やってるグラン・エプレの感想記事も書くと思いますが、このイベントほどしっかりしたやつだったら大変だなぁ。まーた時間かかっちゃう。クオリティが高すぎて怖いよ、ラスバレくん。