トップレギオン「ヘルヴォル」の中で最も序列が低い千香瑠は、自分が足手まといになっているのではと不安を覚える。彼女を任命した一葉の真意とは――?

 

 

 

ちょっと前にやっていたヘルヴォルイベント「叛逆のスキャルドメール」の感想記事中編です。前編後編に分けるつもりでしたが4章が……重すぎたんだ……。中編で3章から4章の途中まで書いて、そこから5章にかけては後編にまわします。

 

前編の記事はこちらから↓

 

 

 

序列84位という苦悩

ヘルヴォルが属するガーデン「エレンスゲ女学院」は徹底的な実力主義で、生徒全てに「序列〇位」とランキング付けがされています。トップレギオンのヘルヴォルリーダーを務める一葉様は当然序列1位。
 
恋花と瑶が13、14位と続いて、藍ちゃんが47位です。その中で千香瑠の84位というのは相当低く見られており、上層部にも睨まれがち。
 
そんなプレッシャーがかかる戦闘の中、恋花が自分をかばって負傷したことに動揺した千香瑠はノインヴェルト戦術に失敗。ヘルヴォルは撤退を余儀なくされます。
 
 
 
 
失敗してはいけない、失敗してはいけないと自分に言い聞かせているようなキャラが失敗してしまって、そのせいで味方に迷惑をかけてしまう。結構えげつない展開ですよねぇ。絶対自分を責めまくるじゃないですか。戦闘後の取り乱す様がまた……。普段は落ち着いたお姉さんなのに。
 

 
 
 
ここで藍がなだめるのがいいんですよ。千香瑠に「死ぬのが怖いなんて言わないで」と懇願されていた藍が、今度は千香瑠を救わんがために発言する。この立場逆転!その言葉があったからこそ、一葉の言葉を素直に受け止められて帰還できたんじゃないでしょうか。
 
 
 
当然学園からはお叱りがあったわけですが、意外だったのは学園の考え方が成果主義なところ。命令が軍隊っぽかったので、てっきり順法主義なのかと思ってました。
 
ヘルヴォルが割と命令無視、上等!なところがあるのに存続できているのはこういう理由があったんですね。考えてみれば、序列システムなんか導入しているんだから当たり前か。
 
 
 
 

一葉の真意

失敗に気落ちする千香瑠はヘルヴォルからの脱退を一葉に申し出ます。いや絶対こうなると思った。どこまでも責めるタイプっぽいもん。自分をヘルヴォルに選んだ理由を問い詰めますが、さて一葉の返答は?
 
彼女がメンバー任命の際に調べたところによると、千香瑠の所属していたレギオンは任務達成率が高くなり、ストレス値が低くなっていたそう。その温かい人柄こそが、心のよりどころになるのだと。
 
 
 

 
 
 
もうめっちゃ語ってくれます。怒涛の勢い。こんなん嬉しくなっちゃうに決まってますよ。自分を認めてくれて、「あなたが必要なんだ」と言葉を尽くしてくれる。ここまでしてくれる人が他にいるでしょうか。一発で落ちますわこれは。
 
怖いのは戦いそのものじゃなくて、戦いの中で大事な人を失うこと。大切な人を守るために戦うことを決意する千香瑠でした。ここもうまいんですよね。シミュレータと実戦で動きが違いすぎるのは前から明かされていてその理由がここで分かるわけですが、「恋花が傷ついた瞬間に動きが悪くなっていた」というのが伏線でした。シナリオライター天才かよ……。
 
 
 
もはや鉄板ギャグとなりつつある血反吐ネタも炸裂。シリアスもあり、ふとした笑いもあり、シナリオの完成度が高すぎる。
 
 
 
 
 
 
 
 

休日を楽しむヘルヴォルですが……?

4章は一葉が過去を夢見ている場面からスタート。いや過去が重すぎるんよ。自分を救い出してくれた恩人がその後戦死したのだろうとぼんやり分かっているのが辛い。自分も同じ道をたどりかねないのに、その覚悟を受け継ごうとする意志の強さが一葉のすごいところですね。
 
 
 
結束を高めるために休日にショッピングへと繰り出すヘルヴォル。戦いやすさでしか服を選ばない発言をする一葉でしたが、メンバー全員から総突っ込みを食らいます。戦場では凛々しく戦う一葉ですが、プライベートではいじられリーダーなんですね(にっこり)。
 
 
 
 
 
瑶様の可愛い服とやらもいつか見てみたいものです!しばらくしたら日常イベントみたいなのもやってくれると思うので、そこで見られるかな?
 
そういえばクリスマスイベントみたいな季節ものもやってくれるんでしょうか。そういうお祭りイベントと世界観が合うのかどうかだと思いますが……。バレンタインをやったくらいですから、ある程度は期待が持てそうです。
 
 
 
恋花が一葉の危うさを指摘する場面も。千香瑠復帰戦で危なかったところを例に出すなどして、詳細に意見を出してくれました。「理想が高すぎる」っていうのは、一葉を見る誰もが思ってましたよね。こういう冷静なところ好きです。そういうメンバーがいてこそ面白いんですよ!理想と現実の落としどころはどうなるんでしょうか。
 
誰かを切り捨てる覚悟というのは、すべてを守りたい一葉にとっては最も忌避するもので。それまでメンバーに向けることがなかった厳しい顔に変わります。台詞だけじゃなくて表情でも緊迫感が出せるのは本にはないゲームの強みですね。
 
 
 
 
 
 
一葉の悩みを、緊急出撃のアラートが切り裂くところで今回の感想は終わりにしておきます。後編はまた明日書く予定です。
 
後編はこちらから(20210225)↓
 
 
 
 
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千香瑠様を説得する一葉様が最高すぎたのでみんなに見てほしい!!対戦よろしくお願いします。
 
短くするために分けたつもりだったのに、結局2300文字も書いてしまった……。今度から1章ごとに分けるまであるな。