FF8といえば、リノアル説やループ説など数々の考察があります。
その中でも未だに大きな謎とされているのが、Disc1の最後にイデアに胸を貫かれたスコールが、Disc2ではなぜ無傷で生きていたのか という点です。
今回はこの疑問について、私なりの気づきをもとに考察してみます。
※最初にお断り
私はFF8をこれまでに5周ほどプレイし、様々な考察サイトも拝見しています。ただ、最後にプレイしてからだいぶ時間が経っているため、記憶違いがあるかもしれません。
また思いつきベースで書いているので、他の考察者さんほど説得力はないかと思います。あくまで「ご自身で考察する際の参考」程度に楽しんでいただければ幸いです(^^;
スコールが無傷だった理由
結論から言うと、スコールにジャンクションしていた“何者か”が彼を守ったのではないかと思います。
FF8の戦闘システムを思い出してください。
G.F.を呼び出している最中はキャラ本体はダメージを受けず、代わりにG.F.がダメージを肩代わりします。
明らかにキャラ本体が攻撃されているように見えるのに、実際にHPが削られるのはG.F.。キャラは無傷のままです。
この仕組みと同じことが、スコールにも起こったのではないでしょうか。
では、彼を守ったのは誰なのか?――私は「プレイヤー」だと考えます。
プレイヤージャンクション説の根拠
心の声が見えるのはなぜか
FF8では、スコールの心の声が括弧書きで頻繁に表示されます。
心の声を括弧書きで見せるというのは、漫画や小説などでもありがちな演出です。
しかしよくよく考えてみると、FFシリーズにおいてこれほどまでに「主人公の心の声」を見せてくる作品は他にありません。
FF8でわざわざこのような表現を多用しているのは、なにか意図があるように思います。
そして「心の声」と聞いて思い出すのがラグナ編。
スコールがラグナにジャンクションさせられたとき、ラグナの心の声が全部聞こえてしまい「うるさいな」と文句を言うシーンがありますよね。
つまりジャンクションをすると、相手が今考えていることがすべてわかってしまう。
――プレイヤーである私たちがスコールの心の声を読めるのも、プレイヤー自身がスコールにジャンクションしているからなのではないでしょうか。
主人公の感情すら操れる選択肢
RPGには「主人公に人格がないタイプ」(ドラクエなど)と、「主人公に人格があるタイプ」があります。
FFは基本的に後者で、主人公は自分の意思で言葉を発するため、そこにプレイヤーの意思が介入する機会はそれほど多くありません。
会話中に選択肢が出たとしても
・〇〇について教えてやろうか?
→聞く
聞かない
というような、ゲームとして最低限のシンプルな選択肢がほとんどです。
ところがFF8では、スコールの何気ない会話にまで選択肢が用意されていることがよくあります。
ときには、スコールの感情に関する部分にまで選択肢が用意されている場面も。
この仕様は「スコールの言動にプレイヤーが干渉できる」という、FFとしては異質な要素であり、プレイヤーがスコールにジャンクションしていることの暗示と考えられます。
まだまだ語れる暗示たち
プレイヤージャンクション説は、もともと私が考案したものではありません。
そもそもFF8には「ループ説」というものがあり、「プレイヤーが介入するまでスコールとリノアはバッドエンドを迎えていたが、プレイヤーが介入したことによってハッピーエンドを迎えた」というような考察がなされています。
エンディングの回想シーンで一瞬映る「顔に穴の空いたスコール」のカットも、何者かがスコールにジャンクションしていることを暗示しているといわれることがありますね。
(あるいは、過去の世界線ではプレイヤーがスコールにジャンクションしていなかったことを暗示しているとも)
まとめ:プレイヤーが守ったスコール
今回の私の考察をまとめると、
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スコールがイデアに貫かれても無傷だったのは、プレイヤーが彼にジャンクションして守ったから。
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「スコールの心の声が見えること」や「スコールの感情さえも左右する選択肢」は、プレイヤーがスコールにジャンクションしていることを示唆している。
ということになります。
もちろん荒削りで突っ込みどころも多いと思いますが、既存の「スコールはDisc1で死んでいて、Disc2以降は全部妄想説」などに比べると多少マシな感じはしないでしょうか(^^;
私の説が誰かの新しい考察のきっかけになれば幸いです。