「そろそろ収穫かな?」

家庭菜園でスイカを育てていると、収穫のタイミングは本当に悩みますよね。
早すぎると甘みが足りないし、遅すぎると水っぽくなってしまう…。

そんなときにおすすめなのが、積算温度を使った見極め方です。


これはプロ農家も活用している方法で、天候に左右されずに科学的に収穫時期を予測できる優れもの。
この記事では、その積算温度の考え方から計算方法まで、わかりやすく解説します。

 

 

 

 


積算温度とは?

積算温度とは、ある作物が発芽・開花・収穫に必要とする累積の気温のことです。
スイカの場合、「授粉してからどれだけの温度を積み重ねたか」で、熟し具合を判断できます。

 

 


スイカに必要な積算温度は?

スイカの品種や気候条件にもよりますが、
一般的に目安とされている積算温度は以下のとおりです:

 

スイカの種類 積算温度の目安
小玉スイカ 850〜900℃
大玉スイカ 1000〜1100℃

たとえば、平均気温25℃が続いた場合は、
25℃ × 40日 = 1000℃ となるので、40日で収穫適期となります。

 

 


積算温度の計算方法

  1. 受粉(人工授粉)した日を起点にする

  2. 毎日の平均気温を記録(最高気温+最低気温÷2)

  3. それを合計して、積算温度が1000~1100℃になったら収穫のタイミング!

🌿ポイント

  • 小玉なら850℃、大玉なら1000℃を目安に

  • 育てている品種によって微調整しましょう

 

積算温度の計算に便利なサイト

とはいえ、毎日の平均気温を計算して記録するなんて大変ですよね。

そこで活用したいのがこちらのサイト↓

 

👉 積算温度算出プログラム

 

 

こちらのサイトは、お住まいの地域と積算開始日(=授粉日)を指定するだけでデータベースをもとに積算温度を計算してくれる優れものです。
自分で毎日記録をつけなくてもOKなので、ぜひ活用してみてください!

 

📌授粉日がわからないときは「実の大きさ」で逆算しよう

実がどれくらいの大きさかを見ることで、授粉日から何日経っているかをある程度逆算できます。

実の大きさ 授粉からの日数(目安)
ゴルフボール大 約5日後
テニスボール大 約7日後
ソフトボール大 約10日後

 

たとえば現在、実がテニスボールくらいの大きさなら、7日前を授粉日として積算温度を計算すればOKです。
受粉日が不明でも諦めず、目視と推定でしっかり対応できますよ!

 

 

 


積算温度のメリット

  • 雨や曇りなど天候に関係なく判断できる

  • 見た目や感覚に頼らず、甘い時期を逃さず収穫できる

  • 育てる年によって気温が違っても、毎年ブレない判断が可能

 

他の見分け方も一応チェックしておこう

積算温度が目安になっていても、念のため以下の点もさらっと確認すると安心です:

  • 巻きひげが枯れているか
    → 実の付け根付近の「巻きひげ」が茶色くなっていたら収穫サイン

  • お尻(地面に接した部分)が黄色くなっているか
    → 完熟している証拠

  • 表面にツヤが出ているか
    → 熟して水分がのってきた証

  • 音がボンボンと響くか(手のひらで軽く叩く)
    → これはあくまで補助的に

 

まとめ|積算温度を味方につけて、最高のタイミングで収穫しよう!

スイカの収穫時期は迷いがちですが、
積算温度を使えば天候に左右されず、確実に甘さを引き出した収穫が可能になります。

「見た目」「音」「日数」も大事ですが、
今年は積算温度1000〜1100℃をひとつの目安にしてみてはいかがでしょうか?