株主優待と箱根旅行と(その1) | 役者・吉田ケツのツケ帳

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ついにアラカンの範疇に達してしまった舞台役者、吉田潔の、仕事でのアレコレ、日常感じたアレコレ……あと、公演情報なども……

また小田急線の株主優待券が手に入った。
ので、今回は一泊で遊びに行ってみる。
てな訳で、去る5月10日(金)の早朝、
小田急線の終点、小田原まで行き……
ん?ここは小田急線じゃないね。
そのまま乗り入れ運転をしている箱根湯本まで。
ここはあくまで箱根登山鉄道への乗り入れ運転
の区間なので、優待券の対象外。なので、
小田原始発の箱根フリーパスを、昨日
買っておいた。二日間有効、5000円。
朝8時チョイ前に箱根湯本に降り立つ。
出てすぐ「えう゛ぁ屋」なる店が。
そっか。箱根と言えばエヴァの聖地だもんね。
初号機色のソフトクリームとか売ってるらしい。
そして、薄暗い所に綾波居るとちょっと怖いね。

まずはここで天成園を目指す。
言わずと知れた老舗ホテルだ。
頭の中で「♪︎てん~~~~せぃ~~いいい~~
~~えん~~~」がエンドレスで再生される。

道すがら、二羽の鷺を見掛ける。
鷺は狩りの最中は動かないから、写真に
納め易くていい。
調べてみたら、右は恐らくアオサギだろうが、
左が難しい。シラサギの一種なのは間違い
ないが、嘴が黄色で足が黒で特定しようと
思ったら、種類によっては季節によって
嘴の色とか変わる物もあるらしい。
迷惑な………
でも、サイズや飾り羽根の感じから
チュウサギかな?どなたか判別出来る方いる?

そして、到着。「♪︎てん~~~~せぃ~~
いいい~~~~えん~~~」
なぜ8時目標で箱根湯本に来たかと言うと、
天成園に入れるようになるのが8時からだから。
で、なぜ天成園を目指したかと言うと、
敷地内で自由に見学できる瀧が二つあるから。
いそいそと裏手に回り、見に行く。
一つ目。飛烟(ひえん)の瀧
なんか勇猛な名前の割りに、繊細な瀧。
そして二つ目。玉簾(たまだれ)の瀧。
視覚的なバランスがいい美しい瀧で、
出べそのように突き出した右手の岩(標縄
してある奴)が印象的でいい。
調べてみると、関東大震災の折に土砂で埋もれ、
昭和になって掘り出されたが、飛烟の瀧は渇水。
現在見られるのは、人工的に復元された物だと。
玉簾の瀧から流れ出す水は箱根外輪山の伏流水。
不老長寿の水ともいわれる。玉簾の滝上には、
縁結びの神で知られる九頭竜神が祀られる
箱根神社の分社「玉簾神社」がある。

この箱根神社は箱根三大パワースポットの
一つだそうで、この日はこの後、パワーを
フル充電する強行軍となり、お陰ですっかり
パワーを消耗してしまったのだが  (え?w)
ま、その話は追い追い………

因みに、玉簾の瀧には「スマホ撮影台」なる物
が設置されていたので、珍しく写り込んでみた。
ここで一度、箱根湯本駅に戻る。
その道すがら、鈴蘭のような形の黄色い花の
群落を見付けた。地下茎で繁って行くのだろう、
隣の木の枝の上にまで勢力を広げている、
ちょっと戦慄する生命力だが、花はとにかく
可憐である。何と言う花だろう?
識者の皆様のお知恵にすがりたい。
箱根湯本駅に戻り、ここからいよいよ
本格的に登山鉄道エリアに入る。
今日、お世話になる車両。
軌道上には、全部で4編成しか稼働していない
そうだ。ま、単線だしな。そんなもんだろ。

箱根湯本から一つ目の塔ノ沢駅を出て程なく、
出山鉄橋を渡る。
有名らしい……
そして出山信号場。
ご存知の通り、箱根登山鉄道は
三回のスイッチバックを経て終点の強羅まで
登って行くのだが、その一つ目の場所である。
二つ目は大平台駅(写真無し)。
そして三つ目が上大平台信号場。
信号場とは、旅客や貨物の取り扱いは
行わないが、運行上、停車するポイントの
事を言うらしい。
この後、仙人台信号場でも一旦停車するが、
ここではスイッチバックは行わない。
上大平台信号場でスイッチバックと同時に
すれ違いも行っていた事から想像するに、
恐らく対向車とのすれ違いポイントの保険的な
意味合いがあるのではないだろうか。
この区間、複線になってたし………

箱根を訪れるのは、実は初めてではない。
子供の頃と、中学くらいだったろうか?
何の折だったのかは、とんと記憶にないが、
少なくとも、その二度くらいは来た事がある。
当然、登山鉄道にも乗った事がある。
子供の頃はバカなので、そんなに登山感も
感じていなかったし、風情も解っていなかった。
だが、こうして大人になって、久し振りに
乗ってみると、確かに斜度は急だし、そこを
慎重な速度でガタゴトと、そして急カーブでは
キィキィと車輪を軋ませながら、石垣の
切り通しやレンガ造りのトンネルを潜り抜けて
行く様は、実に風情がある物だ。
ノスタルジックでいいじゃないか。

さて、そうこうして小涌谷駅に到着。
ここで途中下車する。
何か、謎のジジババ集団が、乗るでもなく、
移動するでもなく、駅周辺にたむろしてたのだが
あれは一体何だったのだろうか?

ここで下車して、ここから山歩きの
超強行軍が始まるのだが、写真枚数が
上限に達した為、続きは次の記事で。