海老名でカレーとビールと | 役者・吉田ケツのツケ帳

役者・吉田ケツのツケ帳

ついにアラカンの範疇に達してしまった舞台役者、吉田潔の、仕事でのアレコレ、日常感じたアレコレ……あと、公演情報なども……

5月5日(日)、6日(月祝)はコチラのイベントに
行って来た。
海老名カレーフェスティバル2024
今年、初開催となるカレーフェスである。
基本的には、時系列に沿って実食した店舗の
感想を述べて行きたい。
あくまで私個人の感想に過ぎないという事を
予め断っておく。
因みに赤字の店舗がカレー店、
青字の店舗はクラフトビールの店である。

先ずは初日の5月5日(日)こどもの日
暑い程のドっピーカンの中、会場は大混雑で、
足の踏み場もない。だが、時間は限られている。
そんな事も言っていられないので、取り敢えず
大行列に並ぶ。

Hi,Spice

2種盛り
     黒胡麻味噌キーマ

     白味噌ココナッツカレー
高いし、並んだけど、その価値は有ったかな。
旨味タップリのキーマに、店イチオシと言うのが
良く分かる、味噌とココナッツが両方しっかり
感じられるカレー。ブレンドしても美味い。
振り掛けてあるナッツもいい食感になってる。
ダルが添えてあるのもポイント高い。

一軒目で早くも並び疲れたので、ビール休憩。

TDM1874 BREWERY
IPA(Sサイズ)
ドシッとしたインパクトが有りつつ重くない。
スッと引くキレの良さ。美味い。

横浜REGOODA
台湾風!魯肉スパイシーカレー
ベースはザ・ジャパニーズなカレー。
魯肉の甘辛い肉と良く合う。食べ進めると
徐々に秘めたスパイシー感が顔を覗かせる。
じんわりと辛さが染みて来る。
ベーシックながら、近くに有ったら
定期的に食いたくなる味。

この頃には大混雑も少し落ち着いて来て、
長蛇の列だったコチラの待ち時間も短くなって
来たので、すかさずそこに並んでみた。

カリガリ
カリガリあいがけカレー
言わずと知れた、秋葉原の名店。
カリガリカレー&インドカレーのあいがけ
との事だが、恐らく黒いのがオリジナルの
カリガリカレー。
赤い方は所謂バターチキンカレーの味がした。
カリガリはかなり独特な香りとジワッと
効いて来る辛味。私の貧困なスパイス知識
では何の香りか判別不能だが、兎に角美味い。
神田カレーグランプリ殿堂入りも頷ける。

羽田スカイブリューイング
天空IPA
香りがとにかくふくよか。何だろう?
りんご?マンゴー?そんな甘く官能的な香り。
そして爽やかな苦味が口に残る。

WORLD CHICKEN COMPANY
ハワイアンカレー
形式としては欧風のようなスタイルだが、
恐らく何らかのフルーツに由来する、独特の
酸味が強いビーフカレー。フライドオニオンの
カリッとした食感が、またいいアクセントに
なっている。いささか食傷ぎみの胃でも
スルッと入って来る食べやすさがある。
しかし、店名がCHICKENなのに、
何故ビーフカレーなのだろう?
え?ビーフだよね?

TOMMY'S CAFE YOKOHAMA
国産牛すじカレー(ミニ)
基本スタイルはジャパニーズながら、
クローブと、その奥にカルダモンも感じる
好きなスパイスバランス。たまにプチプチと
口に当たるクミンシードも心地よい。
大量のフルーツを使っていると思われ、
香りはあくまで甘くフルーティー。
これは、女性は好きな味だろうな。
しかし、ミニでこのボリュームかぁ……

江口屋醸造所
飲み比べ2種
     澤乃不二(ペールエール)
     霞ヶ浦ブルーベリーエール
澤乃不二はスッキリした苦味がガツッと来る、
飲みやすくしっかり渇きが癒える味。
ブルーベリーエールは震えが来る程の酸味が
凄い。ワインの趣き。これも今日みたいな
暑い日には悪くない。
ビールって感じではないが……

BANGLADESHI RESTAURANT LAILY
チキンコルマカレー
見た目がまるでクリームシチューのような、
白に近い薄茶褐色のカレー。クリーミーで
マイルドながら、後からじんわりと辛味が
来る、意外にキャッチーな味。
バングラデシュ料理との事だが、
多分日本人向けにアレンジされてるかな?
所謂インネパ系とは一線を画す味のカレー。
そして、満腹の折、バスマティ米なのは、
サラサラ入って来てとても助かる。

こまいぬブルワリー
柏太陽のエール
先ずはキリッとした苦味が来るが、
スッと引いてグイグイ行ける。
香りはほのかにフルーティーで飲みやすい。
乾いた喉には一番いい感じの味わい。

初日5日はここまで。
一日中強い陽射しに当てられて、全身が
真っ赤に日焼けしてしまった。全く対策
してなかったからな。腕や首筋がヒリヒリする。
守備力が顕著に弱体化してきている頭頂部が、
殊更にヒリヒリする。
こうして更に守りの兵を失って行くのだろうな。

翌6日。振替休日。
本来なら、この日は先ず別の所へ遊びに行く
予定だった。そして帰りがけにまた寄ろうと。
所が、昨日の戦績を鑑みるに片手間で闘うには
相手は強大過ぎるようだ。
それに、何よりカレーに没頭し過ぎて、
今日の店の予約を入れるのを
すっかり忘れておった。
これはきっと、神の思し召しに違いない。
よし。日帰り旅行は、また日を改めよう。
今日はカレーフェスに集中だ!
てな訳で、いそいそと海老名へ。

二日目

俺の牛タンカレー食ってみな。
極上厚切り牛タンカレー
スジ煮込みカレーに厚切り牛タンが乗る。
ベースは煮込み系のご多分に漏れず、欧風。
深いコクと、甘ったるくならない品のいい
甘味がいい。牛タンという事で、
レモンスライスを添えてあるのが心憎い。
合う。

Spice Stand 青春
二日間出店予定が昨日は居なかったような……
それとも今日の商品のハケの早さを見るに、
昨日は開場直後の大混乱が収まって、私が
落ち着いて店舗のチェックに取りかかれた頃には
もう店仕舞いしてしまっていたのだろうか?
いずれにせよ、チェックを入れていた店だ。
今日を逃す訳には行かない。頂くは

チキンココナッツカレー
シャープなチューニングで美味いんだが、
カスリメティの掛け過ぎで、最初の方は
カスリメティの味しかしなかった。でも、
写真を見るに、この量がデフォルトのようだ。
何かヌメリのある刻み玉葱のアチャールが
めちゃ美味かった。このカレーと良く合ってる。

Craft Curry Brothers
とろける豚角煮カレー
こちらは、昨日は目玉商品の角煮カレーが
初手から欠品だった為、後回しにした店。
今日はちゃんとある!と列に並ぶと、私の
二人前で補充の為10分程度提供を停止。
「10分後に戻って来るのじゃダメですか?」
と了承を得て、支払いの上、一度列を離れた。
戻って来た時はかなり混乱していたが、無事
商品をゲット。最初、ちょっとしょっぱい
のかと思ったが、実は塩味ではなく酸味が
意外に強いせいで、シャープに感じたようだ。
二口目から、そのシャープさが悪くないと
思えるようになって来る。
角煮は変に甘ったるくしたりしてないので、
カレーと絶妙にマッチしてる。
ここ、昨日パスしたキーマも美味そう
なんだよな。絶対腹に余裕ないけど…

HONEYCOMB & HOPWORKS 
ゴールデンハニーエール
先述のカレーを待つ間に立ち寄ったのがコチラ。
最初、重厚なホップの苦味がドシッと来て、
それがサッと引くと、蜂蜜が分かるような
分からないような何とも微妙で繊細な香りが
残る。一見、ごくスタンダードなのに
何とも不思議なビール。

TYO CATERING
特製スパイス麺(ハーフ)
初見「少なっ!」となるが、残す店舗数を
考えればこれで良い。
断じてカレーではないが、甘辛スパイシー。
最近、この手のタレ系に多い傾向だが、
個人的には甘過ぎる。
そして、最初その甘さに騙されるが、
実は結構スパイス効いてる。

2nd BASE
2種あいがけ
     スパイシーチキンカレー
     ココナッツミルクカレー
予想を軽々と超える美味さ。
どちらも独特の香りと、タマリンドか何か
だろうか?心地いい酸味を纏う。
ココナッツミルクもココナッツだけではない
個性的な風味。マイルドとの説明だが、
カレーの美味さは辛さのみに非ず、と
改めて教えて貰った気がする。
元々期待はしていた店だが、ビックリなレベルで
それを超えて来る大当たり店だった。

10ants Brewing
IT'S ME!!!
アルコール度数等の情報が非公開という
謎ビール。飲むとすぐ分かる程度には度数が
高そうだ。食道の辺りがホコホコして来る。
香りが抜群にいい。度数が高いと感じる
事のある、嫌なアルコール臭など微塵もなく、
リンゴとグレープフルーツをミックスした
ような華やかさ。

高久パン
弦斎カレーパン
買ったのはこのタイミングだが、食ったのは
家に帰ってから。途中でカレーパン挟む
胃袋の余裕なんぞどこにもありゃしねぇ。
フェス終了間際には、タイムセールと銘打って
半額で売ってたのはショックだったが、
(それなら慌てて買うんじゃなかった。
昨日は売り切れてたから抑えといたのに…)
確かに味はいい。生地からもほんのり
カレー粉が香り、具は野菜の食感がしっかり
残っている。冷めてもなお、風味がいいのが
分かる。これが150円で買えてたらなぁ……

HEY RICCIO
あいがけカレー
この店自慢のバターチキンカレーと
キーマカレーのあいがけ。バターチキンは
バターが濃厚でリッチな味。バターチキンに
あまり拘りの無い私でも、これは美味いと
思える。キーマはやや汁気のある
セミドライタイプでキリッとしたスパイス感が
ある。混ぜると完全にキーマが勝って
しまうので、別々で食べて正解。

GARCIA BREWING
インカ帝国IPA(小)
柑橘系の華やかで甘い香りと優しい口当たり。
腹さえ空いてればスイスイ行っちゃう奴だな。

欧風台所NeMo'n
三元豚ロースのカツカレー
欧風と言うか、ルーは完全にジャパニーズ
スタイル。フルーティーでスパイスとの
バランスも良く、美味い。カツは厚さは無いが、
その場で揚げてくれてサクサク。
キッチンカーでこのレベルを出すのは
大した物だと思う。

和泉ブルワリー
Are you sure ?
無ろ過で、酵母の濁りのあるIPA。
甘い口当たりながら、やや口に残る
爽やかな苦味が心地いい。

ここでタイムアップ。
と言うより流石に胃が限界。
昨日と今日で店舗が入れ替わる、一日のみ営業
の店舗を除けば、あと一店舗でコンプリート
だったのに、どうしても注文の列に
足が向かなかった。歳を感じるぜ。
悔しいですっ!!!

まあでも、今回のカレーフェスでの戦績は
二日間でカレー13皿とパン1個、 
クラフトビール9杯(杯の大小はこの際、無視!)
今日はビールのカップは総じて昨日より
大きい店が多かったが、逆にカレーの量は
フェス向けの小ぢんまりした物が多かったので、
結果的にはかなり助かったな。



さて、楽しませて頂いたが、来年以降に
向けて、運営の方々に申し上げておきたい。
初開催という事で、手探りな事が多く、
色々と想定を超える事も多かったのだろう。
なので、決してお怒りの声とかではない。
どなたか運営に関わっていらした方が
私のこのブログに辿り着いたのなら、
ご提案程度に耳を傾けて頂けると有難い。

最初に一番困ったのは、このフライヤー裏の
マップとリストの使えなさ加減だ。
ユーザーが一番知りたいのは
どの位置にどの店があるのか
ではないかと思う。
それを「カレーエリア」とだけ紹介されても
正直何の役にも立たない。ましてや今回、
統一の店舗様式を設けている訳ではなく、
各々が通常使用しているキッチンカーでの
出店が主であるため、あの混雑の中では店名
すらどこに書いてあるのか、探すのが困難だ。
今回、初回という事で、出店数とその
レイアウトだけが先に決まり、後から
その枠を埋めて行ったのだろうとは、
容易に想像が付く。その為フライヤーには
そこまで詳細に情報が載せられなかった、と。
だからこそ、次に向けては早めに出店店舗の
確保に尽力して、情報をいち早く開示できるよう
頑張って頂きたい。
チラシと言えばもう一点。店舗リストの中に
店舗名の間違いが幾つか見受けられる。
謂わずもがな、これはせっかく出店して
下さった店舗様にとても失礼だと
言わざるを得ない。これも恐らくは
店舗確定が押したのかな?と想像する。
しっかり校正するのも、ままならなかったの
だろうか、と。それだけに来年度には
早い動き出しを期待したい。
もう一つ、是非とも検討して頂きたいのが、
場内の整理である。特に店舗前の行列の整理。
行列が自然発生するに任せたままでは、
近隣の店舗の前を塞いでしまったり、客も
列を間違えたりと、色々な不都合が起きる。
現に私も、これはどこの店の列なのか?
分からなくて悩む場面は何度も有ったし、
「え?ここ〇〇の列じゃないのかよ?
え~、あそこに並び直し?勘弁してよ……」と
嘆くお客さんの姿も目撃した。
各店舗前にスタンションポール等で、或いは
せめて地面にラインをマーキングする等して、
整列場所を明示して、間違いが起こらず、
不公平感なく、且つ人の通行が極力
妨げられない整列方法を模索して頂きたい。

今回、一日目の午後には、もうチケットが
売り切れて、各店舗での精算となっていた
事から見ても、想定をはるかに上回る
集客だったのではないだろうか?
昨今、カレーはそれだけ訴求力のある
コンテンツになっているという事だと思う。
来年以降も、この魅力的なコンテンツを
売りにした魅力的なイベントが、尚一層の
輝きを放ち、出展者と消費者、互いが
win-winの関係を築いて行けるよう、
運営の皆様の頑張りに期待しております。

初開催にも拘わらず、大きなトラブルもなく、
楽しませて頂きました。ありがとうございます。
運営の皆様の汗と努力に拍手!!!