自己紹介 その1 にも書いたけれど、むかしむかし、私は自分のオリジナル曲を作っていました。
でも、もうずっとそのことを封印して、なかったことにして生きて来た。
なのに、気がついたら、また曲を作っていました。
でもね、自分の作る曲に、全然自信がなかったんです。
初めて自分の曲をコンサートで歌ったのは、ちょうど1年前。
素晴らしいピアニストで、私の音楽的師匠である黒田京子さんから強く勧められて、初めて開いた単独コンサート。
コンサートのために選んだ曲は、ほとんどがカバーや、スタンダードナンバーにオリジナルの日本語歌詞をのせた曲だったのだけど、何曲かは完全なオリジナルを入れたいな〜と思っていて。
サポートでお願いした、ギタリストの成川マサノリさんに相談したところ、言われたまさかの一言。
「オリジナルの曲は、自分で弾き語りでやってみたら?」
ええ〜っ、ピアノも、ギターも、そんな流暢に弾き語りが出来るレベルじゃないんだけど(汗)
「どんなに稚拙でも、やってみたらきっと得るものが大きいから」と。
有無を言わせないナリさんの気迫に負けて、恐る恐る披露した、自分の曲。
すごく緊張したし、ピアノも下手くそだったけど。
でも案外、良かったと言ってくださる方がいて。。。
やっぱり、自分自身から生まれた歌って、他の人の作った曲を歌うのと、ちょっと違うんですね。
無理しなくても、勝手に自分のエネルギーが乗るというのか・・・。
調子に乗って、
「いっそのこと、シンガーソングライターを名乗ってみようかな〜」
と友達に冗談で言ったら、
「そうしたら?」と真顔で返された。
えーっ?!って思ったけれど・・・。
人間って不思議なもので、それを名乗ることによって、だんだんそうなっていく、みたいなチカラがありますよね。
名乗るというのは、自分に役割を与える、ということなのかもしれません。
まあ、若干おこがましいと思うのだけれど(笑)
シンガーソングライターへの道 その2につづく。