はじめまして。

dakaraです。

 

 

 

子供の頃から音楽が好きで、10代の終わり頃から、ごく自然に自分で曲を作るようになっていました。

夢はプロのミュージシャン・・・。

 

 

ところが、22歳のとき、人生の大きなアクシデントが発生して。

 

せっかく積み重ねてきたもの、人間関係、すべてを失って暗闇の中に。

音楽どころか、絶望の中で、生きる希望のすべてを失ってしまったあの時。

 

自分の人生に、もう二度と音楽と関わることはないだろうと、その扉に、自ら鍵をかけた。。。

 

あれから長い長い月日が経ち。

 

心にも生活にも余裕が出来て、なんとなく、自分のやりたいことをやり始めてみた。

 

そして行き着いた先は、自分で自分の作った曲を歌うことでした。

 

 

言葉で書くと簡単なんだけど、ここに行き着くまでには沢山の紆余曲折があって。

 

最初は、役者になろうと思ったのです。

それまで、絵を描く仕事(ステンドグラスのデザイナー)を15年くらいやってきて、なんだかとても「やりきった感」があった。

同じ表現するのでも、本当は自分の身体を使って何かを表現してみたいんだな、と思ったのです。

 

その頃、色々なタイミングが重なって、仕事を辞めてもとりあえず大丈夫な状況になり、思い切って退職して、役者を目指しました。

 

ところが、どうも私には向いてなかったみたいで。

お芝居は好きだけれど、集団で何かを作り上げるということが苦手だから、演劇の世界は苦痛。

 

それに、なにより役者さんというのは、役をもらわなければ舞台には立てないのですよね。

 

女優さん目指して、某芸能事務所に入ったものの、全く役が来ない。

たまに来ても、エキストラ。

これじゃ、何かを表現するどころの話ではなく・・・。

 

 

それでふと、歌を歌うなら、別に役をもらわなくても、自分で勝手に「やります」って言えばいいんじゃないか、と思ったわけです。

そうすれば、一応「身体を使って何かを表現すること」になるではないかと。

 

歌謡曲に始まり、ロック、ポップス、ジャズ、演歌・・・。

いろんな歌を歌う中で。

 

「歌を歌っています」というと、必ず聞かれるのが

 

「どんな歌ですか?」という質問。

 

 

その質問に、自分自身の答えが出したくて、色々あがいた挙句・・・。

 

気がついたら、自分で作った歌を自分で歌っていました。

 

 

それって結局、あの頃やりたかったことに戻っただけじゃない・・・!?

と気付いたのは、つい最近の話。

 

気付いたら、ガクッと力が抜けました。

 

な〜んだ。

結局人間のやりたいことって、そんなに変わらないし、本質的に求めていることも、大して変化しないものなのかも・・・。

 

「あの時、あのアクシデントに出会わなければ、もっと自分の好きなことをとことんやれる人生だったのかもしれない」

 

それは、何度も何度も何度も思ったし、正直いまも思う。

でも、過ぎてしまった時間を悔やんでみても、どうしようもないのですよね。

どんなに納得出来なくても。

 

残された時間は、そんなに多くないかもしれない。

 

でも、私のチャレンジはまだまだ始まったばかりなのであります。