街頭演説の言葉のインパクト | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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いくら良い言葉を並べても、お金がからむと真実が見えない。こころを商品化する社会にも同じ不安を感じる。そんなこころの悩みを和ダンボがつぶやきます。豊後大野市共育塾(場所ココミオ)では、そんな問題をみんなで語り合っています。お問い合わせは美容室WAKOまで。

かつて小泉元首相は、参院選に先立つ4月の自民党総裁選でも、「自民党を変える。日本を変える」と訴え、橋本龍太郎氏らに圧勝しました。「聖域なき構造改革」、「改革なくして成長なし」など、小泉氏が掲げるスローガンはわかりやすく、耳に残りました。


「今こそ本当に『自民党をぶっ壊す』時である」、「自民党は絶対に変わらない。自民党=利権だから。多くの意味の無い政策で税金が無駄にされ、国は衰退の一途にある。政策が利権で決まるから。自民党はそれで巨額の金を稼いでいる」と続けました。

  


最後は「自民党を壊さないと国が壊れる。そして、自民党をぶっ壊せるのは国民だけ」と国政選挙の意義を語りました。この投稿にフォロワーからは「国民はもっと怒るべき 絶対許しちゃいけない」「嘘と言い訳の利権政治をやめさせましょう 政権交代で」といった賛同する声が上がりました。

 


一方で「今が自民を完膚なきまでに叩き潰す千載一遇のチャンス。しかし今の立憲には投票しません。この歯痒さを解消してください」「野党も気合い入れて政策をつくりなさいよ」と、野党のふがいなさを指摘する声も目立ちました。


今回の都知事選、石丸伸二さんも同じようなことを訴えています。しかしあえて自民党や立憲民主党などの政党名はあげず、利権がらみの「古い政治」と表現しています。蓮舫さんの場合はやはり自民党がターゲットになっています。


選挙戦3日目が終わりましたが、石丸さんもまだ街頭演説での盛り上がりには欠けます。聴衆はそれなりに集まり勢いはあります。たたSNSなどの弊害か、すでに聞き慣れた言葉も多いのです。一回り目ですから同じ文句を言うのもわかります。


ただ小泉元首相のような「自民党をぶっ壊す」的な、強烈なワードがまだ見当たりません。そこは石丸流のスマートな言い回しになっています。もちろん初めて演説を聞く聴衆もいますが、「東京を動かそう!」だけではやはり弱い気がします。


これからは暑さと雨の中にもなりますから、短いワードでインパクトを与えることが必要です。「東京をぶっ壊す!」は言いにくいですが、やはり古い考えはぶっ壊さなければなりません。「あなたが東京をつくるのです!」も、いいかもしれません。


石丸伸二がつくるのでなく、あなた(都民)がつくるという訴えは強いと思います。これは全国どこでも使えるワードです。とくに選挙前に意味があります。そして最後は言葉にこもる魂ですね。「燃える闘魂」です。


アントニオ猪木さんは、身体が弱くなっても魂は最後まで燃えていました。亡くなる直前まで、それこそが「燃える闘魂」だったのです。状況に関係なくこころや魂は、燃やし続けられるのです。都知事選もみなさん必死です。


これまで選挙に行かなかった人でも、今回は行くかもしれない雰囲気です。まだまだ選挙戦は序盤戦、これからどうなるかわかりません。わたしは石丸推しですが、まだまだ訴えが弱いと感じます。しかし女性票や若者票は取りそうです。


投票率がどうなるか、かなりアップしなければ石丸の目はなくなるでしょう。期日前投票でもわかると思います。さてどうなるか東京都だけでなく、日本中に影響を与える選挙になります。善戦でなく勝つこと、次第に期待は膨らんでいます。


あとは何らかの事故が起こらないことだけを祈ります。組織票に勝てるかは、利権に勝てるかでもあります。人口問題も利権が大きく影響しています。その点でも石丸さんには勝って欲しいです。ではまた明日。