何も悪いことしとらんけどね…(被災者より) | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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いくら良い言葉を並べても、お金がからむと真実が見えない。こころを商品化する社会にも同じ不安を感じる。そんなこころの悩みを和ダンボがつぶやきます。豊後大野市共育塾(場所ココミオ)では、そんな問題をみんなで語り合っています。お問い合わせは美容室WAKOまで。

元旦に石川県能登半島で大地震が起きました。「何も悪いことしとらんけどね…」と涙を流す被災者がいました。しかしいくら良いことをしていても、関係なく起きるのが天災です。そこに「なぜ?」の理由は見つかりません。

疑問の余地もなく、そういうものと捉えるしかないのが自然災害です。操作できるものではありません。石川県能登半島の場合は、最近はよく地震が起きていました。ではそれに対応して引っ越せるか、それはできそうでできません。

少し前も歩道を歩いていた母子が、一瞬で車に引かれて亡くなりました。それを目の前で見た父子がいました。あと数秒でもずれていたら会わなかった事故です、亡くなった母親はとても立派な方のようでしたが、それも関係なく事故は起きました。

災害は日頃の行いなどに関係なくいつ起きるかわかりません。常に周りに気を張って通行すれば多少は違うかもしれません。わたしなどは歳のせいか、よくつまずくことがあります。この場合はずっと気を張って歩けばかなり防げます。

一歩一歩を慎重に歩けばよいですし、疲れますができないことはありません。しかし地震などは日頃の生活態度などはまったく関係なく、理不尽、無慈悲、非情に起きてしまいます。こんなときは宗教にも無力感を感じるでしょう。

自然災害や偶然の事故、防ぐことが無理なことはいくらでもあります。気にし過ぎもよくないですが、少しは想定するのも悪くはないと思います。しかし災害が起きたからそう思うのであって、なかなか普段はそうは考えません。

幸せが多い人ほど反動も大きいです。地震の後遺症は全国にまで広がっていると思います。いつどこで起きるかわからないのが地震です。被害を受けた方にも何も原因はありません。ただ残って生きている人はこれからも生きなければなりません。

二次被害にならないようにだけは気をつけてください。明日は我が身とわたしは思います。悔いのない毎日を大切に生きること、それしかないことを改めて思わされます。ではまた明日。