ALSの母親を看る息子 | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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いくら良い言葉を並べても、お金がからむと真実が見えない。こころを商品化する社会にも同じ不安を感じる。そんなこころの悩みを和ダンボがつぶやきます。豊後大野市共育塾(場所ココミオ)では、そんな問題をみんなで語り合っています。お問い合わせは美容室WAKOまで。

母親と息子二人の生活に病魔が襲います。ALSという難病です。お母さんが突然歩けなくなりました。北海道帯広市に住む、佐藤謙太郎さんの母親です。母親がALSと診断されたのは高校生のときで、謙太郎さんの生活は一変します。

介護や家事に追われ学校も転校します。通信制高校に変わったのです。母親は一つ一つのことができなくなり、心細いと同時に息子への申し訳なさが増してきます。息子もときには声を荒げることもありますが、とても献身的に介護をします。

番組の中で「お母さんのこと好き?」と問われると、「嫌いな人います?」と率直に答えていました。わたしもまったく同じことを思います。そして母親も謙太郎さんの存在がすべてでした。離婚してからも二人でしっかりと生きてきたのです。

なのに何故と思わずにはいられません。タイトルの「ありがとう、ごめん」が率直な想いと感じました。しかしその後にまた「ありがとう」もしくは「嬉しい」が来ると思います。必要な支援が求められる中、息子のありのままの姿が描かれています。

介護のありのままを見せた番組でした。これはわたしの偏見かも知れませんが、母子と父子ではやはり関係性が違います。子どもは息子であっても娘であっても、父親はやはり母親には勝てません。母親にはそれだけの力があります。

苦労して産んで育てて、それだけの見返りは当然でしょう。しかしその最愛の息子に世話をかける親のつらさもわかります。それでも謙太郎さんのようにはなかなかできません、これからはもっとサポートも活用して、自分の時間もつくって欲しいです。

番組はほんの一部だけを見せています。これは休みなしに毎日続くことです。単に親子というだけでなく、謙太郎さんの行動はなかなかできません。つらいけど見てとても良かった番組でした。ではまた明日。