経験値より経験知が大事 | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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いくら良い言葉を並べても、お金がからむと真実が見えない。こころを商品化する社会にも同じ不安を感じる。そんなこころの悩みを和ダンボがつぶやきます。豊後大野市共育塾(場所ココミオ)では、そんな問題をみんなで語り合っています。お問い合わせは美容室WAKOまで。

わたしも25歳から美容師として独立し、多くの若者を育てながら一緒に育ってきました。美容室経営って人育てがほんとに重要です。仲間内では教育産業みたいとよく話になります。とくに技術と接客の両方を教えるから大変になるのです。


たまたまわたしが修行した大型店は、技術は当然ながら接客にも力を入れた店でした。場所は神戸だったのですが、関西で修行したからこんな営業形態になったのだと思います。同じ接客でも東京と大阪ではかなり違います。


東西では合わない部分もありますが、それもそれぞれのカラーになるので同じになる必要もないと思います。関西とくに大阪は名より実を取るスタイルです。買うときにでもなんぼかまけてとか言いながら、駆け引きを楽しんでます(笑)。


もちろん美容室でまけてと言う人はいませんでしたが、本音の付き合いが求められてました。人育ての話に戻りますが多くの従業員の出入りは、それがすべて経験値として残ります。そしてこの経験値は貴重だとあとから知ることになります。


また経験値が増えるだけではダメだということも知ります。経験値は数字的なもので、経験するほど数値は上がります。100人の人と一緒に働けば、100パターンだけはなんとなくわかります。それはそれで貴重なのですが、101パターン目ではまた悩んだりもします。


人間をタイプで分けてもきりがないのがわかりました。ですから数を積むのも大事ですが、そこから質への転換もまた必要になってきます。でなければずっと数を追い続けることになります。いまはよく情報過多の時代だといわれます。


量の多さをアピールするよりは、これからは逆に質の時代になると思います。経験を積んでそれを質に転換できれば、それが経験知ということになります。経験値から経験知を生み出す、それがこれからは求められるのではないでしょうか?


明日もこの話をもう少し深めたいと思います。マイケルジョーダンの「ショートカットの話」なども思い出しました。ではまた明日。