社員教育は外注しない | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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いくら良い言葉を並べても、お金がからむと真実が見えない。こころを商品化する社会にも同じ不安を感じる。そんなこころの悩みを和ダンボがつぶやきます。豊後大野市共育塾(場所ココミオ)では、そんな問題をみんなで語り合っています。お問い合わせは美容室WAKOまで。

昨日の続きのようになりますが、社員教育を外注してはもったいないという話をします。社長を筆頭に社員全員が伸びるチャンスを、お金を出して他人(社)に譲るようなものです。本当にこんなもったいないことはありません。

いまやセミナーや研修会が大流行の時代です。しかし安易な他力依存は要注意です。陸上の長距離選手が、お金を払って他人に代わりに走ってもらうようなものです。それで本人は速く走れるようになるでしょうか。それと同じことです。

社員が数百人規模の大手になればまだ理解できます。教える人を育てるコストと外注コストを考えれば、外注の方が効率が良い場合もあるでしょう。それらはあくまでも大手の考え方で、中小企業には向かないと思います。

中小企業でも毎年新入社員が入社し、一つ上の先輩が教えるという仕組みができていれば理想的です。また一つ上の先輩が教えられないときがあれば、その上の先輩、もしくは上司が教えることになります。それは社員共育として成り立ちます。

そうして全員が共育ちをするのです。その貴重な場を外注に出しては、もったいないのではという理屈です。外部の考えを入れることも、状況によっては良い場合もあります。ただその前提として、社内で本当にやり尽くしたのかがあります。

安易に他力に頼ることだけは避けたいですね。わたしが実際に長年コンサルをお願いしたから言えるのです。おかけでムダな投資に終わった部分も多いてす。ですからそれを少しでもプラスに変えたくて、こうして本音でお伝えしているのです。

お金に余裕があるから外注もできるのですが、余裕があるから悪いともいえます。なければおそらく自助努力でと考えるでしょう。子育ても同じで、お金をかければよいとは限りません。おかけで経営の失敗分を子育てには生かせました。

ほとんどお金をかけなかったので、自力で育ってくれました。いまは子どもから世話になることも多いです。親が立派でなくても子は育ちます。社員教育も子育ても、つくづく似たようなものだと感じます。こころだけはお金だけでは育ちません。

わたしの勝手に師匠の中井政嗣さんから、かつて「教育とは耐えることを教えること」と習ったことがあります。この方も元は同友会の会員で、中卒から日本一のお好み焼きチェーンをつくられました。

経営はコンサルタントでなく、この会員だった中井さんに教えられました。費用はかかりませんが、自分から近づかなければ得られません。明日はその方とのエピソードを少し書きます。ではまた明日。