自己肯定と自己否定、解決するにはどちらも必要 | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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いくら良い言葉を並べても、お金がからむと真実が見えない。こころを商品化する社会にも同じ不安を感じる。そんなこころの悩みを和ダンボがつぶやきます。豊後大野市共育塾(場所ココミオ)では、そんな問題をみんなで語り合っています。お問い合わせは美容室WAKOまで。

不登校やひきこもりの学習をすると、自己肯定感という言葉がよく出てきます。 この反対が自己否定感なのですが、わたしの捉え方としては本当に自己否定している人は少ない感じがするのです。 失敗すれば誰でも反省はしますが、本当に自分がダメだと思っているでしょうか。 もちろん自分も悪いけどと、つい「けど」をつけがちなのです。 相田みつをさんの言葉に、「のにがつくと愚痴が出る」というのがあります。

 

これと同じで、「けどがつくと言い訳が出る」になるのです。 言い訳をする人は本当の反省はしていないのだそうです。 自分を振り返って見ても、それは当たっています。 反省していないというか、何か納得をしていないのです。 しかし、100%自分が悪くなくても、謝るときは徹底して誤るのが正解です。 それはある時ラジオを聞いて知ったのですが、いくら誤っていても中途半端ではおしまいということです。

 

それは謝るふりをしているだけだと、最後まで謝り尽くさなければ本物ではないということでした。 これはその後のわたしの人生において、非常に貴重な教えとなりました。 それ以来謝るときは一切言い訳をしなくなりました。 黙ったら黙ったで相手はまた怒るのですが、それでも一切言い訳はせず全面降伏です。 そうするとなぜか全面幸福になれるのです。 この転換はもっと良いのがありますので明日書きます。

 

不登校などの場合は親も子も自己肯定感が低くなり、まずはその回復から入るのは正しいでしょう。 ただしその先からは、自己否定もしなければ解決にはなりにくいと考えます。 いま親の会と言いましたが、星の会では問題解決はあまりしないような流れになっています。 そこが以前も書きました「セルフ・ヘルプグループ」と「サポートグループ」との違いになります。 星の会は「セルフ・ヘルプグループ」です。

 

わたし自身はその中間的な立場になっています。 これからは共育塾がその中間の役目をするかもしれません。 不登校やひきこもりに限らず、すべての人間関係の悩みの解決策を考える場としてです。 共育塾では自己否定から始まるケースが多いです。 これは他人から言われるよりも、自分のことですから自分が一番わかるはずです。 自分で気づけない場合は、他人のアドバイスも必要となります。

 

セルフとサポートの中間に位置するようにもなりますが、まず専門家が入っていませんから、現場(臨床)からの考えが中心になります。 専門家はそれなりの立場と責任がありますから、自由な発言もしにくい場合があります。 その辺のサポートをわたしらができればと思います。 アマもセミプロもプロもみんなが一緒になって、育てることの意味を考え学び合えれば良いと思います。 明日は「降伏の変換」を書きます。