令和5年5月5日 | ゆうの日単「己事究明」

ゆうの日単「己事究明」

滋賀県東近江市能登川町にある禅寺、大徳寺の住職です。「禅は己事究明である」とは、学問の師の言葉。日々の活動や思ったことを気ままに更新していきます。見て楽しんでいただけたら光栄です。

「5」並び!

何となく嬉しくてタイトルにしてしまいました(^^)

 

大型連休も終盤。

そして明日、明後日は雨の予報ですので、今日は多くの方がお出かけされたことでしょう。

私は、法務以外は出かけず、庭の掃除をしておりました。

夕方少しだけ、鯉のぼりがある近くの公園に散歩。

 

『唐詩選』に、

庭樹不知人去尽 春来還発旧時花

という詩があります。

庭樹は知らず人去り尽くすを 春来還た発く旧時の花

今日、庭の掃除をしながらふと思ったこととリンクします。

庭の木々は、昔から寺を訪れていた人が亡くなったことを知らない風に、春になれば昔のままに花を咲かせる。

大自然の悠久さと、人の生命のはかなさを対峙させて、世の無常を表した句です。

そして無常だからこそ、どう生きるかを考えるところが禅の楽しいところだと思います。

 

庭の花も木々の新緑も良いですが、草との戦いも毎日考えております(^^;)