今年は雪が多い。。。 | ゆうの日単「己事究明」

ゆうの日単「己事究明」

滋賀県東近江市能登川町にある禅寺、大徳寺の住職です。「禅は己事究明である」とは、学問の師の言葉。日々の活動や思ったことを気ままに更新していきます。見て楽しんでいただけたら光栄です。

昨日から、今年3回目の本格的な雪。1回目2回目に比べると軽めですが、それでもよく降りました。
まだ過去の記憶が新しいのに、、、もう雪は見たくない。。。
昼間に軒先を見ると、氷柱がしっかりできてました。そりゃあ寒いわ。
 
「擔雪填古井」雪を擔(にの)うて古井(こせい)を填(うず)む)という禅語があります。
雪を井戸に投げ込んでも、雪はとけてしまって井戸をうめることはできません。しかし、その無理だと思うようなことでも、人間本来の心から発するものであれば、思い切って実行すべきときがあります。終わりは見えないが、目的に向かってとにかくやってみる、そんな気概を感じます。
特に仏教の世界では修行に終わりはありませんから、忘れてはいけない気構えをこの句から学ぶことができます。
寒い冬はまだしばらく続きそうですが、終わりは見えてますし我慢はできますよね。
日々を黙々と勤めながら、春の訪れを待ちたいと思います。
 
2月も半ばとなり、書院の床の間にはお雛様が登場。