荷物を届けに行くころ
学校帰りの子どもたちを見かけます
男の子と
女の子と女の子
3人で手をつないで
歌をうたっていました
どの子も笑ってる
世界中のこどもたちが〜
… そらも わらうだろう
… … なくだろう
よく 聞こえなかったけど
この歌
聞いたことある
昔 、歌った
なんだっけ
この歌
なつかしくて
泣きそうになりました
子どもたちに
なんの歌?って
聞こうかと思ったけど
やめました
今は 変に声をかけると 、
不審な人に声かけられた
声かけ事案発生
となりますからね 。。。
くもって水なんだよ
ふーん
なんで
水なんだろうね
あんなに たかいことろにあるのにね
うん
空を見上げて 言っていました
泣きそうなのを見られないように
急いで、子どもたちを追い抜きました
子どもたちは
そんなの気にもしないで
ゆっくり
歩いてる
なんて大人げないんだろう 、わたし
後ろを歩く子どもたちを
振り返り
心の中で思った
ずっと
仲良しでいるんだよ
いっぱい いっぱい
遊ぶんだよ
大きくなって 、
忘れてしまうかもしれない
でもね
きっと 思い出すよ
いつか
また あえる
それよりも
いま
たくさん遊ぶんだよ
手をつないで
なかよしでいるんだよ
いつか
今を
思い出すから
と 、
遠い昔の
小さい男の子を想い出していたら
思い出した
大きくなった 、男の子
あー
荷物届けに行かなきゃ
泣いてる場合じゃない
、、、
荷物を渡した時
いつものことなのに
なんだか今日は
うれしくて うれしくて
あなたを見たら
ニコニコが止まらなくなった
あなたも笑ってた
わたし
くしゃくしゃな顔してた ?
あなたもね
大きくなったね
わたしたち
いつのまにか大人なって
忘れてた
道に迷って
迷子になった
小さいころと同じ
遠まわりしたけど
会えた 。
今は集荷中だから
さっきの歌のことは聞きませんでした
今度会った時まで
とっておくね
昔 、歌ったね
あれ なんて歌 ?
おぼえてる ?
…
あんなにうれしかったのに
荷物を渡したあとは
やっぱり 、 さびしくなります
帰り道
さっきの子どもたちと
すれ違いました
おなじ3人
うれしかったな
おうちに帰ってからも
なかよしなんだね
また 泣きそうになった…
目が合って
笑ってくれました
ありがとね
もう 、春休みなんだね
たまに 勉強して
いっぱい
いっぱい
遊ぶんだよ
大きくなって
会えなくなっても
忘れても
それぞれの道
歩いていても
同じ空の下
生きている
いつか
思い出すからね
今
いっぱい
笑って
楽しむんだよ
ゆっくり
ゆっくり
おとなになるんだよ
会えたね
わたしたち