幼少期であれば「まだやってるの?!歯を磨いて早く寝なさい!」と母親に叱られそうなほどダラダラと続いているのは、40代の僕のイタリア旅行記。特にクライマックスは存在しませんが、旅行記としては佳境です。

 

住んでみたい街・フィレンツェの最終日、あと3泊あるけど何も決めてない、どうしよう、と思った時に選択肢は3つありました。

 

最後はローマからの帰国なので

 

(A)ローマで3泊する

(B)サルデーニャ島に寄ってからローマに行く

(C)フィレンツェ周辺の街で1泊してからローマに行く

 

離島好き、かつ以前何かのドキュメンタリーで観たサルデーニャの民族音楽、羊飼いの歌と言われる「カント・ア・テノーレ」

 

 

に痛く胸を打たれた僕としては(節回しが少しイスラムっぽい感じもゾワゾワする!)、心はほぼ(B)に傾いていたのですが、サルデーニャの情報があまりに少ないのと、フィレンツェからだと異様に行きにくい、さらに週間天気でサルデーニャは雨、という3つの悪条件が重なり怖気付いた僕は、サルデーニャの名物、カラスミのパスタに後ろ髪を引かれつつ、フィレンツェから1時間くらいで行けて、天気予報で一番晴れの時間が多い(C)のアレッツォへ行くことに。

 

これまた人に教えて貰ったのですが、映画『ライフ・イズ・ビューティフル』の舞台であるアレッツォ。これまた地球の歩き方に載ってない街なので、今から僕が見た俄かの偏ったアレッツォを熱くプレゼン致します!

 

 

その1

 

特に有名店では無いようですが、駅から歩いて5分くらいのところにあるレストラン「イル・カントゥッツィオ(Il Cantuccio)」の料理がべらぼうに美味しい。

 

感動したのは写真右上。生のアーティチョークにパルメザンを薄くスライスして、オリーブオイル、大量のレモンを掛けただけのサラダ「インサラタ・ディ・カルチョフィ(Insalata di carciofi)」。旨し!

 

写真左下は休日のお父さんが作った皿うどんではなく、トスカーナのパスタ「ピツィ(Pici)」のラグーソース。旨し!

 

そして右下のデザートは「ティラミス(Tiramisù)」をモジっているっぽいネーミングの「ピグリアミス(Pigliamisù)」。検索したらすぐこのレストランが出て来たので、おそらくこの店のオリジナル・デザート。マスカルポーネ、旨し!

 

店員のお姉さんが少しアバズレ感があって、滞在中毎食通いつめたところ『天空の城ラピュタ』に登場する空賊・ドーラみたいな表情で、

 

 

おそらく「呆れちまうね!お前、また来たのかい!(ニヤリ)」みたいなことをイタリア語で言っていたのですが、いつかイタリア語で「バカヤロウ、ならもっと不味く作れ!(ニヤリ)」みたいなこと言い返したい。

 

{1111AFAC-F569-4C79-89B3-B1DEC4074B70}
 
 
 
その2
 
蚤の市がやばい。月の最初の週末にアレッツォではイタリア最大規模と言われる蚤の市が開催されています。行ったのが月の最終日の土曜だったのですが、幸い翌日が4月1日の日曜日だったので、月の最初の週末扱いで、蚤の市が開催されてました!すごく小さい街なので、この蚤の市があるか無いかではだいぶ街の楽しみ方が変わって来ます。皆さんもぜひ開催されているタイミングで!

 

{17D2DBA8-C6C5-4E33-BDA7-9B44B45824FE}
{6F721B62-C8E4-420A-BF34-10054BCD0A36}

 

僕はイタリアの昔の7インチを買い漁り、イタリア語の書かれたTシャツを買い、今までキリスト教徒じゃないからと絶対に買わないようにしてたクロスのペンダントも浮かれていたので購入。クロスを身につけるか否かは、後日ゆっくり考えます……。

 

 

 

{1E6C5DAA-7886-43FF-9D41-9FC6C739B811}


中古家具市もやってました。いつかこういうところで50ユーロくらいで買った家具に囲まれて生活したいぜ!ヒェア!ヒェア!ヒェア!

 

 

その3

 

この街もフィレンツェと同様にメディチ家による……というわけで、買い物に疲れたら、ぜひ丘の上にあるメディチ要塞へ行ってみて下さい。

めっちゃ絶景なのに、なぜか観光客が全然居なかったです。

 


(鳥のさえずりが醸す天国感……)

 

 

1泊でも十二分に堪能できる規模の小さい街なので、ぜひ機会があったら行ってみて下さい。以上、はじめて行ったイタリアの、はじめて行った街を、誰よりも我が物顔で熱く語るアレッツォブログでした。僕は願わくば蚤の市のタイミングにまた行くと思います。次回で最終話、ローマです。