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渋谷にあるキリスト教の古い教会の地下にある不思議なスタジオで、たまたまアップテンポのゴスペル調の楽曲のミックス作業しています。上がる!神のご加護、宿ったはず……!

 

 

さて、先日怒っていても余りカーッとならないタイプの知人と(僕も瞬間的には沸騰しないタイプ)「『怒る』って感情は若いうちからきちんと表に出すクセをつけておかないと、大人になってからだと上手に表現出来なくて困惑するよね」などと話していたタイミングで観た、吉田修一原作・李相日脚本監督の『怒り』、凄く良かったです。

 

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妻夫木聡さん、広瀬すずさん、渡辺謙さん、松山ケンイチさん、宮﨑あおいさん、森山未来さん、綾野剛さん、佐久本宝さん……登場人物全員が抱える怒りの話ですが、皆さんの怪演ぶりにゾクゾクしました。衝撃的な内容に、最後エンドロールの坂本龍一さんの楽曲が流れる中、劇場に居る誰もが立ち上がれない状態に。

 

原作の小説の時点で余りに濃い内容でしたが、映画は原作の行間の間合いも本当に丁寧にすくい上げていていました。とは言え、映画では割愛されている箇所もあるので、まだ内容をご存知ない方は、ぜひ原作も読んでみて下さい。

 

同じく豪華キャストの朝井リョウ原作、三浦大輔監督の『何者』も観たいなー。原作、劇的に怖かったな。三浦大輔監督の映画は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』も『愛の渦』も、描かれている都会の質感が大好きです。