漫才の世界に居て、学んだことというのはたくさんありました。それは、辞めてから今生きていく上で、役に立っていることもあれば、ほんとに感動したというものもあり、心に響く言葉というものがたくさんありました。そんな名言を紹介したいと思います。
「別にええよ。君らの替わりなんて、いくらでもおるから。」
これは、養成所に入って最初の授業で、あるコンビが授業に遅刻してきた時に、講師の先生がおっしゃった言葉です。若手芸人は関西だけでも何百組といます。もし仮に、オーディションなどに遅刻してしまった場合、替わりなんて当然、たくさんいるわけで、チャンスを絶対に逃すな!という事です。
これを最初に聞いて、学生感覚丸出しだった私は、眼から鱗でした。プロなんだから、競争の世界にいるわけで、一度、チャンスを逃してしまうと次にまたチャンスが来るとは限りません。そのことを教えてもらった言葉でした。
この言葉は、今も大事にしています。プロじゃなくても、あてはまることだと思います。
「とりあえずで作ってきたネタなんか、見ないし、見る気もない。」
これも同じく養成所時代に言われた言葉です。ネタ見せの授業で、どうしてもネタが最後まで完成できず、相方と相談した結果、とりあえず、中途半端な状態だけど、出来たところまでで見てもらおうということで、ネタ見せに臨んでしまった時に、言われた言葉です。
当然だなと思います。一応、漫才をすることによって、お金をもらおうとしていたわけですから、そんな大事な仕事をとりあえずで適当に済ませるなんて、最もしてはいけないことです。これも考えの甘かった私には響いた言葉でした。
この言葉も、今も忘れないようにしています。どんなことにもあてはまるなと思います。
ちなみに、この時こんなこともおっしゃってました。
「時間ないとか、言い訳にならんで。だって、昨日寝てるんやろ?」
まさに、その通りだなと思います。