芸人養成所で学ぶことは前回お話させていただいた「ネタ見せ」という授業以外にも、発声練習というものがあります。
やはり、舞台に立って漫才をするうえで、見ている人に聞いてもらわないといけませんので、いかに聞き取りやすく、大きな声を出せるかという事も重要になります。
ですので、どの学校でも発声練習という講座はもうけられています。私の場合は、実際に舞台で活躍されている方が講師で、役者の卵や歌手の方がしているトレーニング方法を教わりました。
ありがたいことに「若手芸人さんって歌がうまい」というトラックバックをいただいたんですが、それは当然といえば当然のことです。歌手と同じ方法でボイストレーニングをしますので・・・。芸人時代、同期や先輩とカラオケに行っても、みんなしっかり腹式呼吸が出来ているので、声も出るし、うまかったです。私もほんとにへたくそだったんですが、養成所に入ってから友人に「うまくなったな」とよく言われました。
そういった授業を1年間受けて、例えばNSCや松竹の学校だと、卒業後はたいていそれぞれの事務所が行うライブに出演して、認められれば仕事がもらえるようになっていきます。ただ、私の行ってた養成所はどこかの事務所が経営してるわけではなく、卒業前に大阪のプロダクション(吉本や松竹も含む)の方を招いて、オーディションを開催していました。その時に運よく、とあるプロダクションの方に声をかけていただいて、プロデビューすることが出来ました。ですが、その時に声をかけられなかった人もいますし、オファーを受けても断った人もいます。そういう人たちはどうするか?大阪だと、吉本興業にbaseよしもとという劇場があって、そこで行われるライブに出演して(出演料は自腹で払います)、認められれば吉本から仕事をもらえるようになるという塩梅に、オーディションを受ける日々になります。
そういうことを学ぶ場所で、ほんとに勉強になったなと思いますが、その中でも一番印象に残っているのは、講師の方が授業中に時々話して下さる「芸能界で生きていく上で必要なもの」の話です。これは芸人をやめてからも、役に立つような話ばかりでした。考え方も変わりましたし、人間的にも少しは成長できたかな?と思います。