春季書き上げる前にサクッと書いちゃう。この日は日本人チーム同士でチーム戦。
我々のオークションは同じように1Sから始まって
1S 2D 2S 3S;
4H ?
ときた。
4Mを守る気はなくてHKは生きそう。少しオーバービッドは承知で、7枚目のダイヤを示す手は5Dしか無いと5Dをビッド。左手はパス、パートナーはしばし思考ののちパスを選択。見た目の通りクラブフィネスがきくので6メイクでプッシュ。
その後の反省会にて。これは結構盛り上がった。
N君「Northのアクションって4C(FSJ)じゃないですか?」
S「…右手の4Mに続く5CってCK?」
僕「それは、今後の競合いに備えてクラブを言っているだけで、CK持ってそうだけど保証はしないんじゃないかな」
S「クラブが埋まってることがわからないなら4S(SPL)が良くない?」
僕「South目線で、スプリンターでもCKの価値アップはできるからね。僕もスプリンターかな?と思って。4Sは今Southが知りたいスペードの短さを教えてくれるから」
P「僕は4Cって言った時点でスペードってほぼシングルトンだと思ってて、6DはSouthが判断するしかないと思うんですよ。」
3NTを越えてるから、少なくともNTはほぼ考えない手ではあるよね。
僕「とはいえフィットジャンプには2245とか、3154もある。…まぁ6Dへプッシュしちゃうのもアリかもしれない。このバルなら6Sを誘発しそうではある。」
僕「これって4Cいうクラブのクオリティあるの?」
N君「フィットジャンプは"整いたい"からやるんじゃないですか?」
これは適切な見解で、フィットジャンプはメインスーツの9枚フィットを背景にして、整うかもしれないスーツを表明するものだから、例えばQJxxxみたいなクオリティのスーツはガンガン言った方がいいと思う。整うと整わないとでは大違いな、そんなスートこそFSJの価値がある。
僕「FSJの4Cって4DまでFかなぁ。3Sってフォーシングパス産むの?」
N君「それは競合いの4mがパスありだからないんじゃないですか?」
4M以降にフォーシングパスを産むビッドは、pon君のSouthがスペード2枚で6D言わなくちゃいけない問題を解決し得ると思う。
FP条件下では、しょうもないハンドは4Hにダブルなりなんなり言えばいいから、5D言われた時Northは6Dに乗せるべきと判断のしようがある。それは5C=CK説にも関わってくる訳だけど。
そう考えると僕の5Dは、3Sが4Dまでしかフォースしないなら、4Sスタンドは許せないのでビッド、という合理的なアクションをしたいう事か。いやまてバルの問題もあるぞ…
大体話が見えてきた。
4Sの方がよりスラムを考えてて、4Cの方がサクリファイスや色々な受けを考えてるビッドになるわけだ。
この後も色々考えたんだけど、2Dオーバーコールって、実際このハンド見てるからNorthは6を考えなきゃいけないって思うだけで、実際2Sが回ってきた時点ではSKQxHxxDAQxxxxCxxみたいな5Dが怪しいハンドもある。
そう考えると少し広いレンジに対しては、受けが広い4Cでしゃあないかという結論に。それでもNorthは6Dかなぁというのも場の合意。なら4S置くべしという話もあるが、ブリッジは割り切れない。
割り切れない理由はおそらくグランドスラム。7Dを考えるなら、表現力が高いFSJがいいかなと思う。North目線でSA,DAQxxxx,CKで7Dかなり良いコントラクト。CKxxがあればバランスハンドでも構わない。
次。
僕のリードはS4。ST勝ってS2。SK勝って、少しもにょっとした後スーツプリファランスのS5。SJ勝ち、ディクレアラーはハート捨て。
SAにはS9が見えてD9シフト。うわやりおったな、ジャストメイク。
反省会でこのボードの話となると意外、Pdは僕のミスだと言う。
N君「これなんでCA取らないんですか?CA取らないから、シグナル見てたけどなんでも良いかと思ってダイヤ返したんすよ。ディクレアラーがCAKだったら振込みじゃないですか」
「僕の手がSK953と判明した場合、CAは必ずないってこと?」
いやまてそんな理屈ある?と思ってハンドを見返してみる。すると確かにSK取った瞬間には早々と、CAが安全に取れて、かつそれがセッティングトリックになるのは僕だけ見えている。
かつSJ勝った瞬間にNorth目線でハンドを再構成すると、僕のK954からはNorthのSAJT2が分かる(ことが分かる)から、CA持ってるなら取れる状況にあるのも読み切れるはずだ。なるほど…
「でも相手スーツ出す事ないじゃん、普通に。」
S「まぁSouthがCKとDJxxだったら損してるが。」
「落ちるってわかるんだから取るべきですよ」
議論終了。
春季でもちゃんと5個取る意識を持った方がいいという話があった。クラブを返さなかったのはともかくCAは取るべきだったか、でもそんな出し方する必要ある?介護業じゃ無いんだぞ、でも1人で落ちるとわかってるしなぁ、やっぱりそういうところかなぁ…とトーク後1人もにゃもにゃ反省していた。
寝つきが悪い、少し眠って朝。起きて実習用の白衣と提出レポートを探しながら、はたと気づく。
もっと良いカードの出し方あるじゃん。
もにゃりは晴れたが、この日は遅刻に厳しい先生だから急いで家を出ないと。
Plan your defense.
ST勝ち、SK勝ち、SJ勝ちの時点でディクレアラーがショーアウトするので、North目線で僕のオリジナルホールディングのK954とクラブ示唆は見えてくる。ここまでは議論の通り。そしてスペード4発だけじゃコントラクトは落ちない。それならSA取らずロークラブに変われば良いではないか。
これは最強のディフェンスで、スペード4発取ってからのクラブシフトとスペード3発だけでのクラブシフトは話が全然違う。前者はNorthがCA持ってなかったから取らなかったと仮定するのが普通で、チーム戦やっている以上CKを出す理由はないのだけど、後者では、現象面だけ見ればいまCKが勝たないと3NTは出来ないから、なんらかの理由でNSがミスってると仮定してCKを出すかもしれない。そうすると2+downだ。
一応真面目なディフェンダーが座ってるとすると、僕がSK54の時はNorthがスペード取り切らないのはおかしいし、KJ954の時はS5リードになるはずだから、3巡目のスペードで僕がSK(J/9)54から5と出してCAを示唆してるのは見えちゃうんだけど。
仮にCK出したとして僕はスペードを出して落としに行くから2ダウンしかしないけど、T3でのCAキャッシュよりはT4クラブシフトの方が前向きで、あるべき姿かなという感じ。
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さて話はコロナ、U31大会の予定通りの開催がごく厳しいような気がしてきた。
イタリアではICUだけでなく医療者の頭数も足りず、ナースだけじゃなくてDr.の学徒動員まで始まったらしい。会場となる都市はイタリアの草津みたいな温泉地なんだけど、そこだけでもう一桁人が亡くなっているとか。群馬県全体でまだ死人が出てないのをみると流石に厳しいと言わざるを得ない。
感染様式をインフルエンザと同じとした社会シミュレーションによると、コロナ患者の再生産人数R0を<1にとどめつつ社会活動を維持するためには、都市封鎖みたいな大イベントと活動抑制を交互に繰り返して、通常は活動抑制、感染者数が指数関数的に増えそうになった時に都市封鎖を行うmitigation(緩和)-suppression(抑制)戦略をとるのがベストだそう。そうこうしてICUキャパを超えないように、より良い医療体制や集団免疫を形成していく。ここで大事なのは、mitigationだけだと(モデルのベースとなるUK,USでは)都市が保たないということ。
言われてみればそりゃそうだよねという話。けど都市の物流ってそういうall or nothingみたいなシチュエーションに耐えるように出来てないと思うんだけど。腐るものを在庫に抱えるところは尚更。その点ブリッジセンターはまだマシかもしれない。(ハンドは腐るけど)トランプは腐らないし、防疫意識も強いし。
シミュレーションの元論文では、suppression条件下の学校封鎖は大いに意味があるが、mitigation条件下での学校封鎖があんまり意味ないという結論も出ていて面白い。
ここでいうmitigationも緩和ということだから、今までよりは一段低い社会活動レベルで学校封鎖したらという話。まさに今の日本だ。
インフルエンザの主要なキャリアは免疫力の低い子どもだけど、コロナはSARSやMERSのようにスーパースプレッダーを中心としたクラスターが感染拡大の大きな役割を担っている風。コロナは子どもが流行らすわけではなさそうなので、mitigation条件下での学校封鎖のメリットは、このインフルをベースとしたシミュレーションモデルより低いだろう(とはいえ、様々な授業のなかでも学生の病棟実習はあまりに危険だと思うけど)。
シンガポールや香港、武漢では、都市封鎖=suppressionによってR0<1を目指していて、ほぼ達成してる。でもsuppression一本槍戦略は感染者が少ないせいで、mitigation期間に移った時の感染者ピークがどうしても高くなっちゃうらしい。
コロナ壊滅は無理なんだから日本スタイルでなぁなぁにやるのがよくねと思ってたんだけど、多分これは国の事情が関係している。武漢では人口当たりの医療キャパが小さくて&その他都市の人口も多すぎて、M-S戦略をとるにもとりあえずの時間稼ぎが必要だったろうし、シンガポール香港では国が小さいから徹底したsuppressionコストが割と小さく、かつ国内外への人の出入りが中国の田舎よりはるかに激しいのでmitigationを徹底するコストが高かったんだろう。あと気温上昇により体調崩す人が減ると感染者ピークも低くなるという希望的観測があって、そこまでsuppressionベースでいくのかもしれない。
翻って日本。
日本ではmitigationをベースにR0<1を目指しているけど、これって可能なんだろうか。クラスターを特定する行政の能力も高く、国民の衛生観念も諸外国と比べおそらく異常に高いので、持ち物に見合った戦略だとは思うけど、なんも対策しない時の想定R0って2.0~らしいから、流石に厳しくね?
北海道では緊急事態宣言の前後でRが0.9から0.7まで落ちたとの話。これくらいはあるかもしれない、なにせ北海道は人間の所在が疎だから。これは群馬もまた然り。逆にいま東京とか、兵庫とか都会のR0は割とやばいと思う。23区内なんて、人口密度は群馬の20倍くらいあるからね。
この論文、結論としてはごく自然なので、これから多くの国が都市封鎖を始めるだろう。データが集まってくればクラスター的な感染様式を織り込んだシミュレーションが出来たり、都市封鎖と活動抑制のタイミングを示唆してくれるようになるかもしれない。また新しいの出たら必ず読むことにしよう。







