馬上、枕上、厠上(しじょう)といえば書き物のアイデアが出てきやすい3つの時間のことを言うが、僕には馬上が特に向いているようだ。温泉への行き帰りのバスで2本の記事をまとめている。

千葉から慶應へ通っていた大学3-4年の時は電車の時間が長かったから、書き物にほんと都合が良かった。田町から新橋で千葉へ向かう快速に乗り換えてしまうとまとまった時間をブロックできないもんだから、急いでなければ秋葉原経由の各駅停車で帰るようにしていたのを思い出す。

今日の行きのバスは、行き先を見ずに乗り込んだおかげで目的地へ着くのに+40分の徒歩が追加されたが、これもまぁボーナスだと思っておくことにしよう。さてday2の午前といえばこのボード。


"都合よく考える"


Neither  Vul. 3rd seat.


76542
86
KJ
AQ54

J8
AKJ9732
82
KJ


オークションはパートナーから


P (1C) 3H//


ビシッと3Hの手ではないが、ビシッと1Hの手でもなかろう。バルも悪くないよと言い聞かせ3Hを置くとそれが流れる。

左右に座るのはオープン代表クラスのプレイヤー、リードは0秒でSK。


T1:SK,2,T,J
T2:S9,4,Q,8
T3:SA,?


plan the play.













僕はHAを選択した、フルハンドはこちら。



この日はチーム内でday1と座り方を変えてみた、僕はNorth。

HAで切ってEastはクラブ捨て。HKはボスフォロー。CK,CJをQでオーバーテイクし、CAで手のダイヤ捨て。これをHTで切られてダイヤ。DJを引くとDAが出てきて失敗感。
最後HQが残り、S2H1D1クラブラフと負けて1ダウン。


T3でのプレイを振り返ってみると、スペード3順出た時点で、どうにも赤いQが見えない。僕はT1のWestのSTを頼りにDAQをWに置き、Eastが3順目のクラブを切ってもそれはマスター、という流れを想定したした。SAQT3からTなのだ。意味はあるだろう。

それにもしかしたらWestのクラブは3枚かもしれず、ダイヤ2個捨てられればそれで割と儲かるので、すごい悪いプレイでは無いと思う。


雨の中帰りのバスを待ち、乗り込んで今ハンドを眺めてて気づいたのだけど、それでも僕はHJを出すべきだったように思う。もしDAQがWestにあるのなら、スペードの出し方はST,SA,SQの順であるはずだ。もちろん馬鹿正直に出してるとも限らないのではあるが…

もう一つ、HAで切った時、Westはおっ、とか言っていた。とても上手だがキャラが自然な人なので、HA切っておっ、と言われたら、半分笑いながらクラブでダミーに入ってハートをフィネスするか、あるいはハートを続けてみるのも良かったかもしれない。裏のスコアは3H5メイク、結果から見れば焼け石に水ではあるが、とりあえず3Hメイクまでは持ち込めただろう。フィネスが利いたら僕もおっ、とか言ってしまいそうだ。

それと、メタゲームも考える必要がある。このSKって誰でも出せるリードだろうか?

仮にDAQが裏にいたところで、1Cオープンスタートならダイヤリードはなかなか出てこないだろうし、SKもNorthのビッドによってはより出しにくくなるはずだ。一番ありそうなクラブリードでは、僕のプレイでケアしているEastのハートのホールディングはほぼ全て負けている。スコア形式を考えると、SKの時点で大体負けているだろう。

だから都合よく考えよう、どんなホールディングならSKリードでも損しないだろうか。

例えばWestが、

AQT3
Qx
AQx
xxxx

と持っていた日は、HJで切ってハートを集め、クラブの下にダイヤを1枚捨てられれば、クラブリードの裏とプッシュだ。HJにオーバーラフされたらそれまで、そう考えるのが良かったようだ。


しかしまぁ、バスに乗っただけでいろいろ思いつくもんだね。あの揺れがいいんだろうか、これからはもっと乗っていきたいね。

午前もサブアベレージ。昨日より少し悪いけど、比較相手が強くなってるからそんなもんでしょうね。

あともう1ラウンドだ。day2後半へ続く。
"藪の中"

居酒屋談義は続く

「daisukeさん、闇のスコア見つけたんですけど!」

若プロたちが楽しそうだ、あーこれね…3NT5メイクされでドボトム。


僕はEast、オークションはNorthからフリーランで


1S 2D;
2NT 3NT//


リードはHK,A,2,T。
D2順目をDA勝ち、ちょっと考えるPd。この間見えてないハートはおよそJ,9,5,3と集中していた。

H3リターン。
HJ,Q、と思ったら手が滑って8!ありゃま。

ディクレアラー、少考ののちSK、DQ、ダイヤ。ここで僕のハンドは


Txx
Qx
-
Kxx


で、ここから2枚捨てなきゃならない。
クラブ1枚捨てるのは良いとして、ディクレアラーの手は大体


AJxxx
JT?
KJ
Qxx?


という形。

スペード捨てはディクレアラーの手のスペード全部立つから、ディフェンスのハート取り逃げパターンだけ捨てて良い。まぁ第一候補ではない。

C捨ても安全ではない。ディクレアラーのクラブアナーがCQじゃなくてCJだったとしても、2勝される形を作ってしまう。

ディクレアラーがCQJxならCKグルトンを試す気にはならないだろうから、CKを裸単騎にする手もあるかな。

…ここでパートナーがHを2,3と出したのを思い出した。そうか、彼のハートはオリジナルでH9532ね、と思いHQを捨てる。ダミーのハートは7しか残ってないので、僕がHQ持ってなくても、向こうでハート二個勝てるはず。

DT勝ち、CTが返ってくる。それクラブのフリーフィネスだよと毒づくもつかの間、あれハートはキャッシュしないの?
ディクレアラーここでクレーム、手からH9が出てきて5メイク。このスコア形式では端的に死、である。

ねぇ、ハート。2,3,5と出さなかった?

伏せられたカードをひっくり返したい気持ちを抑え、次のボードへ。

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テーブルではあんまり振り返らない方針なので、鳥久のあと、ラインでパートナーと。


me「これさ、実はH53から5が出るのが大事だったという」
pd「5は初手で使ってますね。」「2手目は3がいいですね、いもって2を出したかもしれません」

あれ、5,3,2の順ででたってこと?
それなら532の3枚だから、なんのことはない。D4順目の下にはCK捨てて、取り逃げにすればいいだけだ。

「5はノンカモンで出したつもりですが、一応カウントにもなるし」「今の僕ならそれで出しますね、フィールドで間違えた可能性はあります」「水掛け論ですが、次は5って出しますね。」


ううん、見間違えてる可能性も出てきた。


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翌日、Northの先生に、ハートがパートナーからどんな順番で出たか聞いてみた。


「初手3で…」
「3は2回目なんですよ」
「…ハイローと出た気がするなぁ。」

話に付き合ってもらえて有難いが、謎が深まってしまった、初手3ね。

話題には出なかったけど、3からのハイローも渋くて、3→2→5と出るとやっぱり9532に見える。というか532のみと区別するためにそう出すべきなんだろうな。


いやー。
『藪の中』っていうか映画版『羅生門』。それぞれの真相がある。


フルハンドを見ると、僕へのコミュニケーションが残るため、2手目のHダックは正しい。ただそれはパートナーからH3枚っぽいアクションが来た場合に限る話で、逆にいうと僕にとってはこの時点でハート4枚に見えているということだ。

オークションを振り返ると、藤山ではどうという話はさておき、5=2=2=4で2Dに2NTというかは少し微妙。そして、DAに負けに行くプレイなのに、HJTダブルトンでHA即上がりするかも微妙。
パートナーのカーディングに限らずダックは有力な選択肢になっただろう。


そしてこれはオポーネントをひどい目に合わせてしまった話。



オークションはEastの僕から。ウィーク2Sも考えたけどパスを選択。オークションは


P 1NT P 2S*
X 2NT P 4NT
P 6NT//

*マイナーアスク


となり、リードはS3。
スペードローは悪くないリードだ、SA勝って即S9。PdにSQ73を見たディクレアラーはこれをSKで上がり、丸いスーツを全部走ると、最後2枚残しとなった時に僕にSQが確定してるので、DKがいるかいないかのゲスとなる。外してくれたので単独トップのスコアであった。まぁ無から有が生まれてるしね。2Sで開けていたら、S6H4+DKは想定してくれなかっただろう。


そしてこれはより良く6NT落とした人がいた話。


僕はEast、うちのオークションはやる気なくて、EWのフリーランで


1D 1H;
2D 3NT//


でクラブリードは6メイク。
マイナーの長い点数のない手は2Dリビッドで捌き、2の代の逆メジャーに3NT、みたいな感じにしてシステムに入れ込んどくといいと思うが、まぁなんでもよかろう。


鳥久の帰り道、高円寺のサウナで。


背の低いHプロ「ライトナーダブルの話しましたっけ?」


してない。このボードのことらしい。

彼はNorthに座っていて、オークションは


P 1D P 1H;
P 3D P 4D;
P 4S P6NT;
P P X//


でハートリードを呼び込んで、6NT-1。

「どうせ1キーは抜けてると思ってました。」

なるほどね、こりゃいいや。

「パートナーがハートシングルトンだと、SA負けに行った時返ってこないかもしれないから怖かったけど、実際は即上がりでウィナーキャッシュでしたね。」
「即ダックされたら黒いスーツどちらを出したらいいか難しかったのでよかった。」


その時はスペードを返しても落ちるし、クラブを返してもダブルスクイズが切れるからメイクだね。即ダックは根性いるなぁ、でもこれはいい話。

→HJでフィネスしちゃえば12個あるとの指摘、いやーこわいわ。

1日目は前後半共にサブアベレージ、こんなもんよねと2日目へ。

『スラムドッグミリオネア』の連続記事仕上げたかったけど、酒飲んだ勢いでブログ書けるのは2つまでですね。本当は途中に挟まれたオペラについての解釈を述べたかったけど。ジャマールが靴盗む時にみるあれ。実はあそこ、調べつつ検討してたら思わずボロ泣きしたポイントなんだけど。

その、まじめに映画を読み込もうとなると、性格的に時間がかかるのよね。ツイッターでポロポロとまとまりなく述べるくらいがいいや。

最近は興味が分散して集中出来ず、体力も落ち酒にも弱くなり、自然なフィジカル的ピークは過ぎたなと感じますが、自分に折り合いつけて気楽にやりましょう。


さて藤山杯、パートナーはおそらく組むの久々で2回目の後輩。試合形式はBAM。
day1、まずは午前から。


試合終わった後はHUBへ行き、フライトBの元ユースと一杯≠いっぱい飲んだ後、鳥久で353らと合流。その場はプロ3人とアマ2人の構成。鳥久カウンターの角席に353が座り若プロが角席向こう側。あっちはなんか盛り上がってるからアマはアマで盛り上がろっか、とヤッツイーのプロとハンド検討。


"うんぬ?"


"daisukeさんこれ上手でしたねぇ!"


今日はなんか明るいなこの人。あー、オープニングリードですか。

我々が対戦したボードから。


They Vul.


T7542
983
65
K43


オークションは左手(アマ側)からフリーランで


1D 2C;
2H 2NT;
3NT//


your lead?














別にそんなエキセントリックなことはしてなくて、3ミリほど考えたのちH9リード。フルハンドはこちら。



アマはSouthに座ってる。
ダミー見ての第一印象は「こいつやってんな。」

とくに聞きもしなかったけど、2Hのリバースは強さに関係なくハートとダイヤの44を保証。強いスーツを通して打つつもりが7652と出てきて、ディクレアラーの強いスーツに打ち込む形に?と思ったけど、プロすこーし考えてる。

H9はHQをAをプロ即上がり。ダイヤでダミーに入ってCQ流し。CK勝ち、落ちねぇかと思いつつH3。HK勝ってH4リターンをH8勝って、スペード返してSJに勝たれにっこり。スペードリードなら4メイクでは済むまい。

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「これ良かったですね!」

Northに座ったプロも話に参加してきた。
やっぱうちの取り?と聞いてみると、いえこちらはSouthの3NTになって、HKリード、ダックっす!だははは!みたいな感じ。

リードについては2Hの時点でだいたい決まってて、後は本当にスペードでなくていいか?という判断のクオリティチェックに少し時間を消費。

1つあるのは、自分の手が弱すぎてスペードが長すぎるということ。
パートナーはどことなく8-11点は持ってそうだから、スペードアナー付き5枚がいるなら1Dに1S言えるだろうし、4枚以下だとPdのKQxxがディクレアラーのAJxに捕まるような形を嫌った。

それにPdは点を持ちすぎているので、未来のスローインを解除してあげる必要があるかもしれない。リードとCKで入った時の2回出して嬉しいスートがあるとすれば、それはきっとハートだろう。


実際はハートが捕まるライクな形になってしまっているが、結果オーライなのと、ハートのアナーがNS逆ならもう色々完璧という感じ。

テーブルではうんぬ?くらい考えて出した記憶はあるんだけど、ここまで言葉になってはいない。言葉は、テーブルで形にするには遅すぎる。

ただ言葉は強固で再現性がある。自分で理屈が分からなければ理屈を読み解いてあげれば良い。実際はCKあるな、手が弱いな、スペードよりハートだな、程度の感触に過ぎなかったとしても。


そしてプロ曰く、HA即上がりについてはH9x以外何でも大丈夫で、この試合形式ではダック出来ないとのこと。そうだね。H9リードはウザいけど、シングルダミーでは上から12個取って、スクイズで13個めさえ、理論上は可能だ。

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同じラウンドから。


オークションはNorthから1H、Eastの僕の番。

千葉の柔らかな陽ざしのもとすくすくと明るい性格に育ったもので、どうも僕は放っておくとオーバービッドになる。BAMというかMPはプラスを取りに行くゲームなので、ここは首を捻りつつ、自分を抑えて2S。オークションは


1H 2S P P;
X P 3S P;
?


と続く。

珍しい3S。プロ、うわぁみたいな表情して、顔をゴシゴシ。僕も心の中でゴシゴシ。
彼の時間軸でそれなりに考え3NTをチョイス。


1H 2S P P;
X P 3S P;
3NT P P X;
P P 4C//


Pdのダブルを見て、Southのアマは耐えきれず4Cへ。3NT2つ以上落ちそうなんだから余計なことすんなし、と思いつつこれが流れる。


プレイはSKリード。メジャーをクロスラフした結果ハンドがパンプされ、S1H1C5とS2ラフで1ダウンの50取り。3NTなら多分もっと落ちたやろ…しらんけどと思いながら、手元のメモには取りと記録。


4Cの良いプレイは、SA勝ちダイヤをKに向かって引く。まずD5-1じゃなきゃメイク。DA勝って、DT9を隠しつつDQをラフさせるのがベストディフェンスだろう。
とはいえここでCA,C9と出したところで、HA、Hラフ、スペードラフ、ハートラフと進むと、H43以内ならWへ赤いスーツのスクイズが発生してメイクする。あとZiaなら0秒でD8引きそうだ。

ちなみに3NTはスペードのブロックがウザすぎてなんやかや出来るらしい、こわ。3NTには、3Sへのダブルがないけど、流石にスペードリードをする予定だった。

裏のEast、353は1Hに3Sオーバーコール、4Sにレイズされ、これがいまいち出来ないということらしくやっぱり取り。


角席の353「これdaisuke、3Sじゃないのか〜」


へへ、男子三日会わずば刮目して見よと言いますからね。子、でも三日、でもないけど。


4Cが落ちたおかげで取りだが、作られていたら負けている。3NTxをパスされても負けとどうも2Sはハズレのアクションらしい。難しいところだね。

ハンド談義は続く。