最終ラウンドは#9からプレイしたけど、ボードは前から紹介。
ここではNorthに対するパーシャルエリミネーションが成立しており、ダミーからダイヤ引かれた時、アナーをスプリットしないとD9引かれてDKが飛び出るし、アナーをスプリットしたところでそれをダックされれば僕は出すものがない。
#2
We vul 4th seat.
K78
KQJ72
KJ8
A6
オークションは
P P 1C ?
Xも1Hもあるけど、アナーや点数の感じ、もっともdescriptiveなのは1NT。そう判断して1NTOCをするとそれが流れる。フルハンドは以下。
これをダックするとクラブを抜かれてしまいそうなので、SK勝ってDK。DA勝ってHTは2メイク。
Westは、スペードでパートナーに渡ってクラブを出してもらうと1NTを落とせるが、それが良いかどうかはわからない。ハートが3つ取れる時は、自分のスペードをエントリーにキープする必要が有りそうなオークションである。
必要なかったのであまり見てなかったが、DKプレイにEastがD6と出して、Westはスミスエコーと理解したのかもしれない。こんだけダミーエントリー厳しそうなら"普通の理解は"カウントが優先されると思うがやはりスミスエコーは弱い。
West目線の改善ポイントとして1つあるのは、ディクレアラーの想定シェイプを3=4=3=3としてハートで先に3勝するのを目指すならば、パートナーはオープニングリードにハートを選んだかもしれないということだ。やはりハートを打ち抜ける目は薄いだろう。
1トリック目でノンカモンをだしてディフェンダーのコミュニケーションを確保しつつスペードをエスタブリッシュさせ、DAでリード権を得たらスペードでPdに入り、CJxやCJxxからクラブを出してもらうのがシングルダミーでも良いディフェンスなのではないだろうか。
Northの1NTは機械のように正確なディフェンスをしないと落とせないのに比べ、ハートコントラクトはあまり冴えない。正しい判断をして取りかと思ったら、裏もNorthの1NT2メイクでプッシュ。裏はSJリードにS2とカモンをだして、SKをダックしたと聞いた。かなりスペードが続きそうで、かつディフェンスの連絡も切れる。これもいい判断だろう。
スコア上、1NTOCの気配があるのは8テーブル中3テーブル。意見もスコアも裏と一致。
オークションは
1C P P 1H;
2D 2H 3C 3S;
4C ?
ときて、スペードはまぁ持っていそうだけどフィットの多そうなハートを選択し、Southの4H。
Pdのプレイ、CAリードを切ってSKでダミーに入りCKでDT捨て。ハートをフィネスして、勇気を持ってもう一度スペードを出すと、Westはスペードがショーアウトするものの、ラフもできない。もう一度ハートをフィネスして6メイク。
裏のSouthはもっと厳しく迫ったようで、
1D P P 4H;
5C X//
介入を見越しての1Dオープンが光る。
5Cxは1ダウンしかしないので10IMP取り。
次はこのボード、僕の判断はイマイチだった。
1C 2D*;
3NT//
*nat, inv.
リードはST。SA勝って、CA,CQ。CK勝って考える。
ディクレアラーがSAJのダブルトンとするとPdが1Cに2Sと言わなかったのがおかしくなる。どうせスペードもSKのあとスペードを続けられないからスペードは出さない。とすると今ここで出すものはハートだが、何出すか。
PdがHAJxを持っている時に、自分がHxを出してPdのHJ勝ち、SKで僕に再び入ってハート出すというディフェンスは正確に出来る根拠がまるでない。それならば、とHTを出すとこれはダミーのハートが生きて必ず止まるのでメイク確定。失敗のディフェンス。
オークションから得られるディクレアラーのハンドの情報は限定されているが、プレイに感じた違和感を大事にするべきだった。
テーブルでは、ディクレアラーはクラブにAQJを持っているならダイヤでダミーに入ってアボイダンスできるはずだから、HAは持ってんのかなと勝手に思っていた。そうじゃなくて、ダイヤはシングルトンだったのだ。
ディクレアラーのダイヤがシングルトンと読めた時、HTを返したくないと思えれば、正解のディフェンスはダイヤ。今日はNorthも絞られるが、Southはスペードを全部捨てられることが早々にわかるので、失うもの少なく最終局面までゲスを残すことが出来る。裏はハートリード、3NTを落としたテーブルはなかった。ダイヤ出せなかったのは悔しいね、いいリードだっただけに。
次は微妙なジャッジ。
Both vul 3rd seat.
A743
K974
QJ
J65
オークションはPdから
1D 1S X P;
1NT P ?
Your call?
フルハンドは以下。
裏はNorthが誘って、Southはオーバーコールの情報とハンドのミドルカード、5枚スーツのダイヤを頼みに3NT、これは自然の成り行きで1ダウン。オポーネントは18VPが目標なのでこの辺で仕掛けないといけないチーム事情もある。裏とは意見が一致せず6IMP取り。
フィールドを見ると、2NTと誘わなかったのはビッグクラブの人たちとMプロ、自分。3NTに乗ったのはうちの裏オポーネントと元ユースチーム、後一つ。なんかありそうな話である。
元ユースチームは作ってるから偉いよね、というかこれ落ちてたらチームも降格してるじゃん。
もしかしたら2NT作るだけでは残留怪しいのでは…と思ったらやはりそうだった。賢い。
"ゲームプラン"
チームメイト曰く
「色々仕掛けてきたけどこっちは大体、このボードでゲームセットって感じだったよ」
ほう
2D 2H 2S 3H;
P P 5D//
ダミーどんな手やねんと思ったらわりと強く、あっという間に6メイク。裏は、
2D 2H 3D 3H;
P P 5D
ときて、Southのシングルレイズ→ゲームビッドの挑発に乗らずオールパス。これは当初の目標であった、「レギュラーペアで出てスコアを落ち着かせる」作戦の成功という感じか。
この後も裏表で意見が一致してることが多く、全体的にスコアが動かない展開。別に調整した訳ではないがゲームプランがうまくいっている風。
P 1C X 3C*
3H 3S P 5C//
*Constかもとの説明
H5リードはA勝ち。EastからはHQポロリ。
手なり?にDJと出したくなったけど、ディクレアラーのシェイプは、パートナーのダブルを考えるとおよそ4=1=3=5。
DJは出すとディクレアラーのDQ9xで即死するので、撤退してハートコンティニュー。これを切って、SA、Sラフ、ハートラフ、スペードラフ、クラブで手に戻ってスペードラフしてリード権はダミーで今この形。
ここではNorthに対するパーシャルエリミネーションが成立しており、ダミーからダイヤ引かれた時、アナーをスプリットしないとD9引かれてDKが飛び出るし、アナーをスプリットしたところでそれをダックされれば僕は出すものがない。
僕はハート切ったあたりからこのエンディングが見えていて、僕にDKあるように見せる技あるかなぁ、ないなぁと悲しみつつ、一応赤いJを隠すようにディフェンス。ディクレアラーは状況のfigure outに至らず、クラブを集めてDKオンサイドに賭け1ダウン。
裏のオークションは
P 1C X 2C;
2H X P 5C//
だったそうで、だいたい似た感じの展開でダウン。5Cをプレイしたのは全テーブルでこの対戦だけ。このコントラクトを落とすにはリードからずっとクラブを出し続ける必要があるようだ。
終わった後の食事会で。
僕「あれEastさん上手過ぎなかった?」
Pd「アレですね、すみません〜」
いやいいんだけどさ。
リードはCA。H6シフトはHQ勝って即D6。6,T,J,A。スペードをSouthで終わるように2回出して、ハートフィネスは利いた。HA、ハートラフにDQと出すとEastから3が見えるから、とD7で表のDJ954をキャプチャーしに行こうとD8でフィネスすると、それが抜けて1ダウン。げげっ
僕「なんかEastのフォルスカードプレイ、判断早すぎたし仕方ないよあんなん」
Pd「すみません〜」
とか言ってると話を聞いてたチームメイト、
「あの2人、オープニングリード以降のカーディングは2nd/4thだったと思うよ」
\な、なんだってー/
たしかにD6は上から2番目、T2のH6も上から4番目。うわーやられた。
大体CCなんて、最終ラウンドまで来たらそこまで真面目にみないじゃない。2nd/4thが頭に有ればダイヤフィネスする前に聞けたかもしれないけど、基本はもう、知ってないと気をつけるの無理な領域な気がする。
例えばMeckwellはスーツプリファランスも逆なのは有名。なんだろ、2nd/4th固有のエッジも有るのだろうけど、こういうスコアの取り方も全然ありと思う。
ちなみに2nd/4th固有のエッジは3枚と4枚の区別がつけやすいこと。3rd/lowでは4枚と5枚の区別がつけやすく、リードには良いかもしれないが、ディフェンスの最中は5枚のスーツから出すことは4枚のスーツから出す事と比べ圧倒的に少ないのでそこはもう良くない?というアイデア。
2nd/4thの難しいところは、K93から9って出したらまずいシチュエーションは3と出さなきゃいけないし、そうディフェンダー間でわかり合わないといけないこと。カーディングがある程度上手ければ、採用するのも手である。
Pd「これやりすぎですか」
僕「うーん、いいんじゃない。僕がスーパーアクセプトして4H受けちゃうかもしれないレベル。」
僕の手は、ハート5枚あるだけでメイクするかもしれないからね。今回は一応20HCPだし、スコア変にしない事も大事だったんで、あんまりする気なかったけど。SKがSAに変わったら、3枚しかハートがなくてもスーパーアクセプトは当落線上になってくるだろう。
#9の5Cに続き4Hをプレイしたのも全テーブルでこの対戦の裏表だけ、ゲームへの熱い執念を感じる。全然出来ないけど。
次でこのラウンドから紹介する最後のボード。
毎ラウンド、ディレクターが発行するスコアシートには、3NT by East,OL:C6と記されてある。
me「あれ?これEastの3NTやったって書いてありますけど本当ですか?リードもC6ってあるけど出せないし」
Tさん「いやふつうにWestの3NT」
今気づいたけどこれ、うちのテーブルではボードがNSスイッチしてる。だから僕はSouth。
PdのCJリード、ダミーからはロークラブ。
特にクラブからシフトしてほしいスーツもないのでC2でカモン。ハートを2回出される間も適当に2,Tとフォローすると、PdはHA上がってすっとCT。6,7,8!あとCKからクラブとって1ダウンで終了。あらまぁ。カモンとスミスエコー出しといて良かった。てか下手そうにCT出すの上手いな。
裏のテーブルもWestの3NT。誰がどうしたって話を聞いた限りでは、裏もボードの方向がスイッチしてる。
CJリードには即Q出すとそれが勝ち。
D2順とってストップし、ハートを手からK、ダミーからQに向かって出す。ここでNorthのハンドを持ってた人は正しくハートを返して5メイクに抑えようとしたのだけど、Southのハンドを持っていた人はクラブを捨ててダブルスクイズが発生し、C6が12個目に成長したそうな。かわいそう。
そう思うとリードC6の入力には怒りが込められてる気がするな笑。
ーーーーー
"45年目。"
ラウンドが終わってパートナー共々、ちょっとホッとする。ひとまず降格はないだろう。
#4,7,16で儲かって#11で4Hが落ちただけなのでこのラウンドはちょい勝ち。やっぱり僕らが45年目の見届け人になってしまった。
「流れって本当にあるからね」
そんな話を誰かが馬場の階段でしてくれた。
終わってみて前回、彼らが優勝した日本リーグも前半戦はスロースタートだったのを思い出した。今回は短期決戦だから、戻ってこれなかったのも全然ある話だ。これは織り込むべきリスクだったのかもしれない。
ーーーーー
'新たな時代"
最終ラウンドのスコアは最後の1テーブルが終わるまで出てこない。ほかの対戦結果が出揃って、まだやってるのは陽気なN君のところだ。
スコア表の確定した部分を眺めながら誰かがコメント。
"Rolandersが3VP以下なら降格が決まって、20VPなら彼らの優勝が決まりますね"
流石N君、場の支配力がすごい。やはりその場の1位チームに最後で当たるのはチャンスがあっていい。結果彼らはスコア下振れするも、残留圏に踏みとどまることができた。
来季は自分周辺の世代がかなり参加する日本リーグ1部となる。今回落ちたチームはどうせすぐ戻ってくるだろうけど、それはさておき新たな時代の幕開けを祝福したい。
ーーーーー
我々はほぼ棚ぼたで3位。
片付けが終わって食事会にやってきたディレクター曰く、
「ブルーリボンの出場権獲得できた?おめでとう!」
…優勝したチームは日本リーグ2部からの叩き上げで、特にエースペアの活躍は素晴らしかった。2日目開始時点では必ずしも、という感じだったが、我々を含む前期上位チーム相手に3ラウンドで40VP取って堂々優勝。ラウンド数の少なさを加味してもこれは偉業と言えるだろう。
彼らにとって来季は今季よりシーティングが厳しくなることが予想される。flukeでないのを証明するプレッシャーとどう向き合ってくれるだろうか。
ーーーーー
とりあえず3週間連続での上京は終わり。
今回自分はペアでクオリファイしたラウンドは無いものの、全体的に良好なスコアで終えることができてハッピー。
大体相手のおイモで稼いでない?と言われればそうだけど、ブリッジはそうした幸運を積み上げていくゲームだからこれでいいのだ。
来季はもうすぐに迫っている、今度はもっといいスコアを取れるといいな。
ーーーーー
おまけ。
最後に、食事会にて。
Tさん「海なし県8つ、全部言える?」
me「えーと、長野、群馬、栃木、山梨、岐阜、奈良…埼玉もですね、あとは、、滋賀県だ!」
Tさん「意外とね、忘れられがちだよね滋賀県。」「じゃあ山なし県はどこ?」
山がない県…関東以北にそんなところはない。多分中部地方にもないだろう。あるとしたら馴染みのない関西以西の海沿い。平たそうな瀬戸内の香川県もフォッサマグナが通るから、その南側には断層と山脈があるはずだ。うーん。
「佐賀ですか?」
「あの、山梨でした。」
クエスチョンを引っ張ってわるいことをしてしまった笑。




















