今日はちょっとまじめな冬のお話。
写真は、カナダ身体障害者スキー協会(CADS)のクラス(講習会)を受講したときに配布されたものです。これ以外にマニュアルももちろんあるのですが、私が興味を持ったのは、この1枚の短冊状のカードです。英語なので、ちょっと理解するのに苦労しますが、直訳で一番上に「威厳のある言葉」と書かれています。その下には、障害のある方々を表現するときに、「○○ではなく、○○を使いましょう」と書いてあります。それらは非常に具体的で、障害別に書かれているのです。(このあたりはいかにも北米らしいかな)
このカードを作成した意図、配布する意義について勝手に考えてみました。
カードをまず手にするのは、これから障害のある方々とスキーを通じて接するボランティアの人々です。実は彼らは、このボランティア・スタッフになることで、ウィスラー・ブラッコムという今や世界最大ともいえる巨大スキー場のシーズン・フリーパスを獲得することができます!(シーズン中に規定回数のプログラムをサポートしなくてはなりません)スキー、スノボ大好き人間にとっては、これはとても魅力的なこと。最近はバブリーになっているウィスラーでは、なおさらのことです。
であるがゆえ、特に障害のある方々とスキーがしたくなくても、フリーパス欲しさにクラスを受講する人々が多いのも現状でしょう。
そこで、このカードです。受講した人たちの、意識を少しでも変えるための非常に良いツールであるんではないかと考えました。言葉を変えることで、障害のある方々への接し方、考え方を少しでも変える。欲求や向上心は何も変わらないということを感じさせる。その変革から、理解を深め、同じフィールドで笑い合う喜びへつなげる。
勝手に考えていますので、作成したCADSの本当の意図はわかりませんが、そんなことを思いました。
ファクスマは、特に冬場は障害のある方とスキーをする機会が多くなります。スタッフには「障害者」ではなく「障害のある方」「障害者の○○さん」でなく「○○さんに△△という障害がある」と言うことにしています。また、「欲求、向上心などの人間として当たり前の気持ちは障害があろうが、なかろうが何も変わらない」ということも大切にしています。
言葉というのは、その人の人柄や思考を表すと思います。つまり、その人のハートを写すわけですね。でもハートを変えるには、言葉から気づかせるという方法もあるんではないかな。言葉が手段となって、その人のハートに変化が生じ、そしてまた言葉が変わってゆく・・・。
言葉は人間だけに許されたコミニュケーション手段、ハートがなければ人には何も伝わらない。大切にしたいですね、どちらも!
そんなことを、このカードを見て、ふと考えました。