良いアートディレクター、良いクリエイティブディレクターって・・・。
「こだわりを持っている人である」
でも、
「そのこだわりに融通無碍な人である」
僕はそう思う。
これはイラストレーターにとってでなく、
「良い制作物」を構築して行くために大事な事だと思うのである。
ディレクションは「決定する」という意味であるが、
反面「切り捨てる」という意味合いも持っている。
無駄は切り捨てる。合理的にモノをすすめる。
時としては、その発言行動の方向は、外部スタッフだけでなく
クライアント方向にも及ぶ。
「それは必要ない!」と!
今、パソコンが普及して来て、かえってイマジネーションというか
想像力の欠如した方が増えている。
ラフがちっともラフじゃなくなってきている。
ガチガチの答でプレゼンして、仕上りでなくちゃ分からない。
っていうクライアントも増えている。
でも、クリエイティブはイキモノなのだ。
何がどう変わっていくか?あるいはヒョウタンからコマみたいな展開が
あるから面白いのである。
直しが入るのが、僕らの商売である事は熟知している。
でもね、その千変万化を楽しめないのはクリエイティブじゃないでしょ。
良いADは、自分の頭に描いていたイメージと違っていたとしても
一度立ち止まって、それが本筋にずれていなければ、
あるいは、そっちの方がいいじゃん!と思えれば、
融通無碍に「良し」と出来る人である。
余談だが、ガチガチのプレゼンをした会社がある。
それをインクジェットプリンターで出力してプレゼンした。
で、無事採用されて本印刷に入った。
そこで、出て来た要望が「色が違う」ということだったそうな。
初歩的な事だけれど、プリンターと本印刷では同じ色は出ない。
これはプレゼンした側にも落ち度はあるが、
その知識のなかったクライアントの方にも大きな問題がある。