とにかく、倉吉に着いたのである。その行程6時間半。
飛行機で行く方法もあったし、夜行列車っていうのもあったのだけれど、
東京から鳥取というのは、飛行機は朝一か夜しかなく、
朝早いのは差程苦手じゃないけれど、
何時何分までにどこそこに行かなければダメ!とか言うのは苦手だし、
夜間飛行っていうのも何ですよねえ。
そんでもってこのルートを選択したのよ。
いやあ、長かったけれど実際の時間程の感じではなかったかな?
駅からはMさんの運転するエミーナ号で10分程だそうだ。
車に乗り込んでいざ出発。あれ・・・?
「Mさん、Mさん。ハザードが・・・」
「えっ?ハザード?」
「いえ、あのチカチカが・・・」
「あっ!ほんとだ。いやだ!もう!」
「ハザードランプ」は、共通語ではないが
「チカチカ」は全国で通用する事を確認。ハハハ
Mさんの御主人様は、お医者さん。しかも小児科のお医者さん。
東京では小児科のお医者さんが不足してるらしいし
(難しいんだそうな。経験がないと難しいしね)
ウ~~~、それだけで、リスペクトだわん。
しかも、僕の兄貴と同い年。
ムムム、同じ時間も使い用によってずいぶん違ってしまうのだなあ。
(いや、兄貴の事は言えないか。僕も同じだ)
とにかく、玄関だけでビックリしちゃうよ。僕の仕事部屋より広いんだもん。
ちなみに、翌朝、判明したのだけれど、
Mさんのお家からすぐの所に、羽衣伝説で有名な打吹山がある。
帰ってしまった天女の母親に思いを届けようと
太鼓をたたき、笛を吹いたと言われる伝承のある山である。
この手の伝承は、この辺の地方には多々存在する。
ある意味大陸に近く、色々な文化がいち早く流入していた証拠でもあると思う。
さて、Mさん心づくしのお夕飯をいただき、おいしい鳥取のお酒も呑んでしまい、
すっかりいい気になって就寝である。本当に大丈夫か??
ところで、Mさんちの愛犬リーベ君。歩き方が変な感じ、どうしたの?
前足をかばっているねえ。大した事はなさそうだけれど、
ちょっと傷んでいるみたいだ。どうしたかな?治ったかい?
「読み聞かせ会当日なのだ」
さて、一夜明けて、窓を開けてみると、そこには前述の打吹山が
ドド~~~ンと鎮座しているのだった。
ホホウ、なるほどねえ。歴史のある街なのねえ。
再び、Mさん心づくしの朝食をいただいて会場となるRホールを偵察した。
(そうそう、Mさんちのおにいちゃんもおとうとさんもエリコちゃんも
すでに学校に行っていた。御主人は休診日だったのだが、
PTAのお仕事で朝早くからお出かけでした)
そんなことしていたら、読み聞かせ会後のパーティ用の
お料理を作るためにスタッフさん登場。(ケ-キ屋さんだそうだ)
空揚げ等サササっと作っておりました。
ところで、一応、僕がこの日の読み聞かせ会に行く事は、
秘密だったのですが、
持って行った絵本だのポストカードだのを並べている間にも
お客さまは続々、やって参ります。
急に雇ったアルバイトには見えるはずもなく、
(バレバレじゃん!)御挨拶させていただきました。
お客さまは、30組程でしょうか?
当然の事ながら、皆さん子連れです。
子供達って言うのは不思議な物で、僕らはとっくに忘れてしまっておりますが、
彼らにだけ通じあえる言語を持っているように思います。
お馴染みさん達はもちろんの事、初めて会った子供達も
不思議にコミュニケーションを取り合っています。
お母さま方も、当然の事ながら、近況報告等、お話が進んでいるようです。
いやあ、こういう場所は大事だよねえ。
ちなみに窓の外からリーベ(Mさんちの愛犬)も覗いています。
興味津々な訳です。
「読み聞かせ」というのは、紙芝居とは少し違います。
違いますが似ています。
そもそも絵本と言うのは、読み聞かせる物です。
絵を見て、字を読むという作業は、
小さな子供には、一度に出来ないからです。
その読み方次第で、絵本はとても魅力的に力を増します。
リズムのある言葉は、子供の中に埋め込まれたりします。
よくよく考えると、僕は、この読み聞かせのシチュエーションを
それほど想定せず(いや、想定していなかった訳ではないのですが)
絵本を作っていたように思います。ウムム、反省です。
そう言えば、昨年6月にケーブルテレビの
絵本読み聞かせ番組の「おはなしポケット」というのに出演していた事を
言い忘れました。だって、V見たら、ヘナチョコなんだもん。
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この「読み聞かせ」を幼児教育の一貫として捉えている方もいるでしょう。
それが悪い事だとは思いません。
けれど、「読み聞かせ」の最も大事な事は、知能を上げる事でなく、
そこに伝わる体温みたいな記憶を子供に留める事ではないでしょうか?
世の中がマルチメディアが氾濫し、
読み聞かせソフトなるものも出て来つつあります。
絵が自動的に変遷し、物語も著名な方のナレーションな訳です。
それはそれで、別にあっても良いし、仕事がくれば描いてしまうつもりですが、
大事なのは、下手ッピでも自分の声で、
自分のリズムで読んであげる事なんじゃないかと思います。
子供がその物語に一喜一憂する表情は、
何物にも替えがたい幸せなものだと思います。
「読んであげる」のですが、
お返しにもらえる癒しのパワーはスゴイものです。
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さて、この倉吉の読み聞かせ会では、絵本を読むのは、
Mさんやタンタンさんなどが担当しています。
また、読み聞かせだけでなく、手品や、小さな劇みたいなモノもあったりするわけです。
子供たちは、毎夜とは少し違うシチュエーションながら、
熱心に聞き、見ています。フ~~~ン、なかなか良いじゃん!楽しそうだぞ!
一通り、読み聞かせが終わった後、僕の登場になった訳ですが。
僕は吉岡たすくさんではないから、大して有り難い話はできないよねえ。
そこで、絵本の裏話等をちょいとさせてもらいました。
イメージ壊さなかったかな?大丈夫かな??ハハハ。
あまり、長話をするとボロが出ちゃいそうなので、適当にして、
その後、クリスマスパーティ会食になりました。
さてそこで、ウサギさんとの会話です。
「木村さん、読み聞かせ会終わった後、
うちの子供とサッカーして遊んでやってくれませんか?」
「ハハハ、いいですよ。遊ぶくらいなら・・・」
「わあ、子供達喜ぶわあ!」
「ン?子供達???」
思えば、ここで確認すれば良かった。ハハまさか、あんなことになるなんて・・・!
その後は、何だか入り乱れて記念写真大会のようになってしまいました。
さらに持って行った絵本の即売会もしてしまったのですが・・・。

中央が僕です。ちょっとヒップホップなサンタです。
何度も言いますが、一応サインを入れましたけれど、
差程、有り難い物ではないので、念を押しておきます。