「見た目センター」 | 太亮の独言毒言

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絵本作家、イラストレーター、デザイナー、アート・ワークショップなどで
活動している木村太亮の公式ブログ。
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ひなままさん、川島さんコメントありがとうございました。

引き続いて、デザインの話です。

PCでデザインしていると、デザイナーの側は
「揃っている」「合わせてある」しかも「マチガイナイ!」と思いがちですが、
たとえば、ワードやイラレの「センター揃え」を選択しても、
何となく左右アンバランスな事が多々あります。

具体的にいえば、文頭が『「』で始まっていたり、文末が『ー(音引き』や
『、。』で終わっていると、それだけでバランスが悪くなります。
その実態は「字画」というモノが影響をしているのです。
たとえば、平仮名の「り」という字、字画が10あるとすれば、
「り」が使っているのは10のうちのせいぜい6割位です。
逆に「国」とか画数の多い漢字は左右は10のうちの10近く使用しています。
また音引きとかが文末にあると今度は、字画の上下のうち1割程度しか使用していないので、
四角がちゃんと出なくて、バランスが悪く見えるのです。

アナログの時代は、各行の文字の上下にカッターで切れ目を入れ、
文字間の調整をし、さらに全体を「見た目」のセンターで揃える。
そんな作業をやっていました。
大きなポスターのリード文だったりすると、その作業だけで1日が終わっていたりして、
それでも、何となく納得がいかなくて、紙焼きして再調整。なんて事もママありました。

今もその感覚は忘れていなくて、デジタルでも同じ作業をピッチ調整しています。
さらにプリントアウトして、離れてみて、「見た目」も確かめる。

考えてみれば、アナログの時代も「写植機」というデジタルで出力されていたものです。
でも、ツメ打ちにしてもオペレーターの個人差があったし、
やっぱり、上下にズレがあったりすることもありました。
(まあ、非常に微細なズレなんですけれどね。書体の問題もあったりね)

器械がやる事だから間違いはない!と思うのは、(いや、思い込むのは)
やっぱり間違いだと思うのです。

今、アナログで制作しようとは思いませんが、
常に「疑う気持ち」と「確かめる感覚」は大事にしないと
いけないんじゃないかと思ったりするのです。