「上手」を目指さない。 | 太亮の独言毒言

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絵本作家、イラストレーター、デザイナー、アート・ワークショップなどで
活動している木村太亮の公式ブログ。
まあ、単なる戯言だとお聞き流し下さい。連絡先は、deeworks3623☆gmail.com

板橋熱帯環境植物館でのワークショップ、
いよいよ今週末です。



まっ、色々と準備はあるのですが、
今は他のことでバタバタしています。

その忙中をぬって、昨日シフォンの散歩に行って来ました。バッチリ2時間。
深大寺の自由公園。なんだかストレス溜まっているみたいなので、
とにかく走り回してやろうということで・・・。

ひとしきり,走り回って落ち着いて歩けるようになり、
周回路を散歩してたら、やっぱり小型犬を連れた初老のおばさまと
犬たちが絡んでいる間、立ち話をしました。

お話を聞くと,最近絵を習い始めたのだそうです。
でも、なかなか上達しない。デッサンとかクロッキーとか変な感じになっちゃうのだそうです。

しばらくお聞きしてから,僕は自分の商売をお話しした上で
こう答えました。

「上達しなくてもいいんじゃないですか?」

お仕事として絵を描くなら「上手」でなくちゃ話になりません。
でも、そればかりじゃない。
「絵を描くこと」の目的が「楽しみ」なら「上手」を目指す必要はないと思うのです。
「楽しけりゃ良い」

一本の線を引いて,「違う!」と思って消しゴムを使うより、
もっとたくさんの線を引いて、「これだ!」と気がつく方が楽しいです。

絵がとりあえず仕上がって「思い通りじゃない」とガックリするより
その絵の中の「良い所」見つけて、ウッシッシと喜ぶ方が断然楽しい。

先日、CXで棟方志功をやっていました。その中で
「チューリップがヒマワリに見えたらヒマワリ描いちゃえばいい!」というセリフがありました。

極論をいえば、「ソユコト!」です。

絵を描くということは、モチーフを見て,自分の体,自分の頭というフィルターを通過させ、
抽出して出て来た物で良いのです。

絵を描く作業は「食生活」に似ています。
モノを選び、良く噛んで、消化し、排泄する。

できればモチーフは「旬」のものが良いでしょう。

良く噛むことは、絵でいう観察や考察に似ています。
良く噛むことで次の消化器官への助けにもなります。

消化するということは、元もモチーフの姿形を粉々にしてしまうことです。
でも、そのエネルギーだけは、ちゃんと吸収する。

抽出されたものが作品です。吸収されたエネルギーの固まりです。
だからモチーフと形や色が違っても、それはモチーブの(あなた仕様の)真の姿だと思うのです。

食生活でいえば「ンコ」ですかね?

ほら,あなたにも覚えがありませんか?
子どもの頃,切れずに長い立派なのが出ちゃった時,誰かに見せたくなるなんて経験。
(いきなり尾籠なオチでスイマセン!)