来年六月施行を目処に日本サッカー協会は
21歳以下8人制の試合を行う事を検討しているようだ。
主な目的は,選手の技術力、戦術眼などのレベルアップを目指すためだということで
その考え方に異論はない。
8人制の方が,ボールに関わる機会も増えるし、スペースもあるから展開力を磨くのにも良い。
また、当然人間が少ないのだから、局面で「勝負する」事も増えるだろう。
それはそれでいいのだが・・・・。
問題は少年サッカーレベルの話で、僕はもう「卒業しちゃった」から
単なる意見・提案なのであるが・・・。
数年前、僕がまだ審判をしていた頃、
少年少女サッカーの場合,8人制での審判員は「主審一人」であった。
副審はいるものの、基本的に選手交代の応対だけで,ラインジャッジ含め、
判定には関与しないというのが,上からの通達であった。
その目的は「審判のスキルアップの向上」ということであったが、
僕は甚だ疑問に感じていた。
主審一人でラインジャッジ、オフサイド、ブラインドサイドでの
反則などを見なければいけない。
上記にも書いたが,8人制になるとスペースが出来るし、展開も早くなる。
また,昨今、サッカーが頻繁に観れる環境にある事によって、
「マリーシア」と言って良いのかどうか悩む所の「見えにくい反則」も増えている。
子どもたちは「Jの選手がやっていること」を真似しているだけなのだが、
意外とエグイ事やる子もいる。
それを「一人で見ろ!」というのは、あまりにも酷ではなかったろうか?
大体、少年サッカーで「審判」をしているのは、経験者ばかりではない。
息子があるいは娘がチームに加入したので、「お手伝い」で審判を始める人も多いだろう。
ただでさえ、理解するのも難しいサッカーのルールを覚える事でさえ大変だろうに、
いきなり一人に任せるというのは、あまりにも現場を考えていないと思うのだ。
審判は「お手伝い」でやっているけれど、親御さんやコーチは真剣だから
当然ミスジャッジにブーイングが来る。誠にお気の毒な状況を何度も見た。
プレーする人間が増えて行くと同時にジャッジする人も増やしていかなければいけない。
プレーする選手の向上はジャッジする人のスキルとも無関係どころか
非常に深い関係があると思うのだ。
現実からいうと,未経験者の「お手伝い」で来ている人たちが
「ジャッジすること」が楽しめなければ、人数は増えていかないと思う。
そのためには、「8人制のサッカー」では、
フットサルやホッケーのように「二審判制」にするのが良いと思う。
フットサルやホッケーでは、サイドラインジャッジだが、
サッカーでは、二名それぞれが片方のハーフを受け持ち、
オフサイドラインにポジショニングし、判定を下す。
笛が重複したときはボールサイドの審判の笛が有効。
みたいなルールを作るべきである。
もうひとつ大事な事はね、
コーチや親御さんたちが、少年少女サッカーとプロサッカーは別物であることを
もっともっと理解すべきなんだと思うよ。
審判だって,子どもたち同様「失敗して失敗して巧くなる」ものなんだからさ。