先日、プレテに伺った出版社の編集の方と話している中で
とても大事な人が、ずいぶん前に亡くなられていた事を知った。
米田さんという女性編集者である。
彼女はぼくの「ゴリラのジャングルジム」を
世に送り出してくれた人だった。
その彼女が、スマトラ沖地震の際、タイにクリスマス休暇で
滞在しており、地震による津波で亡くなられたのだそうだ。
知らなかった。報道でも気づかなかった。
「ゴリラのジャングルジム」は今はベネッセになった福武書店から
出版した。その後、ベネッセは児童書・絵本の出版から離脱してしまったので
彼女は、新境地を見つけるため、児童書担当の方と二人で
徳間書店に児童書事業部を作る事を提案し、二人して移った。
僕は、その後、二度程編集部を尋ねたが、諸事情あり、
しばらくの間は、音信不通だった。
キビシー人だった。優しい人だった。広い視野を持った人だった。
ウィットも持ち合わせていた。
児童書の編集者としては世界的にも有名な編集者であった。
僕は今も絵本を描きたいと考えているし、
その絵本を考える時に、思い浮かぶ数人の人がいる。
「あの人ならなんて言うだろう?」
「どんなことを言ってくるだろう?」
彼女は間違いなく、その数人のうちの筆頭に属する人であった。
返す返すも残念無念なことであ る。
でも今は、ただただ祈る事しか出来ない。
合掌。