山川さんのブログで懸案に上がっている「Hiromi さんのロック画集」。
ブログ経由でなく、長吉さん経由でいくつかの提案をさせていただいた。
要は僕が作っているオンデマンド絵本の(いや、作ってるのは印刷屋さんだけれど)
「ぼくはJリーガー」の制作形態がうまく使えるんじゃないかな?と考えたからなのだが。
それで印刷屋さん技秀堂の社長さんにも相談してみた。
この社長Mさんは、細かいことは良く分からなくても
僕みたいな若造の意見をキチンと聞いてくれるし、
相談にも乗ってくれる頼もしいオジサンなのだ。
しかし、結論はあまりはかばかしいものではなかった。
この印刷手法は、「美術には向かないよ」というストレートな返事であった。
さて、少々長くなるがその印刷手法を説明する。
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「ぼくはJリーガー」はXEROXのドキュという印刷機を使用している。
最高級のカラープリンターといえば良いだろうか?
以前の印刷業界では、いわゆる「試し刷り」をする時に「校正機」という機械を動かして、
一色ずつ刷って、校正刷りを出していた。(これを本紙校正という)
しかし、時間の短縮と経費削減のため最近ではこの校正刷りに変わって、
前出のドキュで校正刷りに代えるという事が主流になりつつあるのだ。
これならデータからダイレクトでプリントアウト感覚で出力できるのでモノスゴク早い。
最近、業界では「本紙校正だよ」というと「ゼイタクだねえ!」というほどなのだ。
んなわけで、その方法で刷ってしまえば、いかなる小ロットでも対応できる訳だ。
しかも刷版が必要無いから小ロットでも価格には反映しない。
夢のような話じゃないか。
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が、「好事魔多し」ではないが、良い所があれば弱い所もある。
この印刷手法だと「グラデーション」や「中間トーン」の表現力が乏しいのだそうだ。
(実際にはどのレヴェルが出力できるのか、サンプル印刷してもらうつもりだけれど)
経験豊富なM社長さんの発言だから信用するに足りる。
「ぼくはJリーガー」におけるグラデーションの再現には確かに問題がある。
と僕は考えている。
だとすると、100册の私家版だと考えて、他に方法はないだろうか?
一つはXEROXとは敵対関係になってしまうのかも知れないが、
キャノン、エプソンなどのインクジェットプリンターで刷った後、シルクスクリーンで上薬を載せ、
退色、劣化を防ぐ方法。これを昔の浮世絵のように箱を用意して納める。
製本はここまでとして綴らない。
*シルクスクリーンを施さなくても良いのなら、単なるプリントを集めたモノになるが、
そこに自筆のサインとナンバリング入れれば、充分商品価値はあるんじゃないの?
もう一つはポストカードブック(従来のオフセット印刷)
+平綴じ(後でポストカードとして使用可能)
これはさすがに100册とは行かないが、100册@¥5000=¥500000の予算で可能だと思われる。
むしろロット数を増やして、単価を下げた方が売れるんじゃないかという気もする。
さらにもう一つは、イラストのモチーフとなったロックスタ-一人一人に
山川さん始め、(そっちのルートから)日本のロックミュージシャンorロックファンの方々から
文章を寄稿してもらって、一見開きでワンストーリーの画集風単行本にして
アメーバブックさんで売ってもらうのはどう?
反応が良ければ、上記ポストカードブックも後発しても良いし・・・。
とまれ、ここで整理すると、
1.XEROXのドキュ使用の場合は、まず印刷見本に一枚刷ってみることが必要。
(その上で見積もりが必要)
2.キャノンやエプソンのインクジェットで刷るのなら、使用する紙質の選定が必要。
また、退色劣化などの保護のためのシルクスクリーン上薬が必要か否かの判断も要。
さらに製本でなく、箱入りに関しての検討も要。
3.ポストカ-ドブックの場合、どれだけの予算でどれだけの数量が見込めるかの再判断が要。
また、数量が多くなった場合の新しいチャネルの開拓も要。
4.アメーバさんでやってくれるならそれに超したことはないが、
それには編集長である山川さんの決済だけでは、話は簡単に進まないのが世の常。
寄稿してくれるであろう人は、スンゴイ人たちが容易に想像できるし、
こっちは問題なかろうが、「本」としてのバリューはいかがなものか?
いずれにしても、色んな人たちの協力が必要だよね。
その人たちのエネルギーが一つになればきっと良いものができる。
机上の空論に終わらないことを祈りたい。