メルボルン |  仙台北陵クリニック事件・守大助さんは無実です!
再審・えん罪事件全国連絡会からのニュースに同封

 一枚のビラメモ


個人通報制度の実現を 


個人通報制度の実現をマニフェストに掲げ


新政権が誕生し、1年余り過ぎました


私たちは新政権に期待を寄せてその実現を求めてきましたが

未だ批准の運びとなっていません


日本の人権状況改善のため

広く市民、NGO、国会議員などが手を繋ぎ


個人通報制度の早期実現を求める集会を開催します


日本弁護士連合会からでした。

個人通報制度は

メルボルン事件が日本人ではじめて申し立てたそうです

$えん罪・仙台北陵クリニック事件

メルボルン事件を知らない人のために。


解説「メルボルン事件」Hpから

 豪州・メルボルンに入国した日本人観光客5人が、

ヘロインを持ち込もうとし たとして麻薬密輸で逮捕され、

実刑判決を受けて現地刑務所に収監された冤罪事 件。

 1992年6月、メルボルン空港で豪州に入国しようとした

日本人観光客4人 が持っていたスーツケースの二重底の中から、

13キログラム(末端価格21億 円相当)のヘロインが見つかった。

この4人と、もう1人の同行者の計5人が逮 捕された。

 一行は、

事件の主犯とされたKYさんが兄と友人、兄の友人らを誘って7 人で出発した。

内訳はKYさんの長兄Sさん、次兄Eさん、

友人の 男性Hさん、男性Oさんの知人の女性Kさん、

ほかに女性2人の計7人。こ のうち女性2人は無関係として、

裁判を受けることなく帰国した。

 日本から豪州に入る途中、一行はマレーシアのクアラルンプールで1泊した。

町の食堂で夕食を摂っている間に、

4人のスーツケースがツアーガイドの車ごと 盗まれた。

その時同行していたツアーガイドが探し回り、

翌日スーツケースを見 つけたが、ズタズタに切り裂かれて使えない状態だった。

このツアーガイドが、 4人に新しいスーツケースをプレゼント。

それがヘロインの入った二重底とも知 らず、

4人はツアーガイドに感謝しつつ、中に荷物を詰め込んで豪州に出発した 。

 このツアーガイドが、狂言芝居を仕組んで一行をヘロインの運び屋に仕立てた 。

 メルボルン空港の手荷物検査で、

勝野正治さん、勝野光男さん、浅見喜一郎さ ん、本多千香さんの


スーツケースの二重底から、ヘロインが見つかった。

この4 人と、

ツアーを主催し主犯と目された勝野良男さんの5人が裁判にかけられた。

 5人とも一貫して無実を主張し続けたが、

94年6月、勝野良男さんに懲役2 5年(控訴審で20年に減刑)、

他の4人に懲役15年の有罪判決が言い渡され 、

ビクトリア州の刑務所に収監された。

97年、連邦最高裁が上告を却下し、有 罪が確定した。

 冤罪が生まれた最大の要因は、いいかげんな現地通訳だった。

 警察の取り調べ段階での通訳を介しての尋問が

供述調書として裁判で証拠採 用された。

通訳の日本語力が不足していたため、尋問と供述がまったくかみ合わ ず、

被疑者とされた5人に不利な調書が仕立て上げられた。

 たとえば、通訳が「スーツケース」を「荷物」と訳したため、

「このスーツケ ースはあなたのですか」と

訳すところを

「この荷物はあなたのですか」と訳した 場面もあった。

スーツケースはクアラルンプールでもらったもので自分の物では ないが、

中の荷物は自分の物なので「はい」と答えることで、

スーツケースは自 分の物で、

従ってスーツケース盗難はでっちあげということになった。

通訳は、

このような重大な錯誤を繰り返し、

取り調べ段階で5人はどんどん不利な状況に 追い込まれた。

「(スーツケース盗難という)話をでっちあげた(make up)のか」

との警察 官の質問に、通訳が「でっちあげ」と正確に訳さず、

「そういうふうなことだと いうふうに言っただけですか」と

あいまいに訳したため、浅見喜一郎さんは訳が 分からず、

いったん「はい」と応えてしまってから、再度確認されて「いいえ」 と答えた。

さらに「(スーツケースが盗まれた時)レストランを出てから何をし たか」

という尋問に対しても、

通訳は「レストランを離れる時に何があったんで すか」と訳したため、

「何もないです」と、まるで供述を拒否しているような答 えになった。

 こうしたやりとりがビデオ録画され、裁判で陪審員に見せられた。

陪審員には 日本語が分からないため、被疑者の5人は供述をはぐらかしている、

答えがおか しい、信用できない、という印象を与えてしまった。

これが決定的に不利な状況 を招いた。

 また、すぐに日本語と英語に堪能な弁護士を付けていれば、

捜査段階で誤解を 防げたかも知れないが

、取り調べ段階で5人とも弁護士を断った。

豪州には、無 料で弁護士を呼べる制度があるのに、

通訳は

「法律のですね関係した人に連絡を とりたいですか」と訳の分からない日本語しか言わず、

「無料で弁護士がつく」 という肝心な点を話さなかった。

 裁判でも5人の被告に対して通訳が1人しかつかず、

しかも日本語能力が低い ので、5人とも公判中に何が話し合われ、

何が問題になっているか、分からなか った。

通訳は警察から依頼され、検察官とも親しいので、

5人は法廷弁護人に通 訳の変更を申し入れた。

 また、法廷弁護人は英語しか分からず、

5人は英語がよく分からなかったため 、意思疎通ができず、

公正な弁護がなされなかった。

 判決は、

クアラルンプールでのスーツケース盗難を「でっちあげ」と認定した 。

ツアーに同行したが無関係として帰国した2人の女性は、

盗難の事実を証言し たくても、証人として呼ばれなかった。

二重底のスーツケースを渡したツアーガ イドへの証人尋問も認められなかった。

この事件の中核をなす重要証人の喚問が なされず、とても公正な裁判とはいえなかった。

 当初、

5人は重大事件に巻き込まれているという認識はなく、

無実なのですぐ に帰国できると考えていた。

クアラルンプールのツアーガイドは別の便で同行す る手はずだった。

5人は無実を訴え、ツアーガイドへの事情聴取を求めたが、

警 察当局からホテルに3日間足止めされ、囮捜査の協力をさせられた。

この時、電 話や外出を禁じられ、事実上の逮捕状態にあったが、

逮捕の告知がなされず、5 人ともそのまま帰国できると思い、協力した。

これは国際人権規約の

「逮捕され る人は罪状と逮捕理由を告知される権利がある」に違反している。

 このほかに、この事件では国際人権規約違反が相次いでいる。

裁判の進行状況 が分からない時は「無料で通訳を頼める」

弁護士と意思疎通出来ないことは「 公正な裁判を受ける権利がある」、

ツアーガイドや同行女性2人の重要証人の尋 問がなされなかったのは

「被告人は自分に有利な証人尋問を求めることが出来る 」

とした規約の各項に違反している。

 事件直後から現地の豪州人牧師を中心に、

在豪日本人らのグループが支援活動 している。

日本でも大阪の学者、弁護士らが中心になって

弁護団を結成、救済活 動を続けている。

国際人権規約に違反しているとして、1998年9月、

42人 の弁護団が国際人権規約の「選択議定書」に基づき、豪州への是正勧告を求め、

ジュネーブの国際自由規約人権委員会に「個人通報」した。

国際人権規約は、1 966年12月に国連総会で採択されたが、

あくまでも国家間の約束事で、

個々 のケースに対して直ちに救済措置が講じられるわけではない。

そこで、「個人通 報」という制度があり、

侵害が認められれば、国際自由規約人権委員会が侵害の 事実を採択し、

国際圧力をかけることができる。

 通訳のいい加減さと言葉の壁が大きいが、

もう一方で、日本人の無防備さが冤 罪の背景にある、ともいわれる。

権利の主張が激しい欧米人が同様の事件に巻き 込まれたら、

初めから弁護士を呼んで、徹底的に無実を主張し、

訳も分からずあ いまいに「はい」と答えたり、

内容が分からない書類にサインしなかっただろう 、と言われる。

 主犯格とされた勝野良男さん以外の4人は、

02年11月、10年の刑期を経 て仮釈放され、日本に帰国した。

 KYさんも06年5月、14年の刑期を過ごし、仮釈放され、帰国した。

その後は検索してくださいね。

$えん罪・仙台北陵クリニック事件

国外旅行される方はお気をつけください。

知らないことばかりです(#⌒∇⌒#)ゞ