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そして、デート当日。


「こっちこっち、柳橋さん~!」


「ふふ、相変わらずせっかちだね!」


いつしか二人の待ち合わせ時間とは1時間約束した時間より早く到着するものとなっていた。


「ね~、陽介君って色々なところ行ったりして色々な遊びとかしてるみたいだけど、ギャンブルとかはやらないの?」


「あ~ギャンブルか。まあ、中学でやり尽くしたかな。」


「ちゅ、中学!そ、そうなんだ。え、じゃあキャバクラみたいな女の子のお店は?」


「あ~キャバか。まあ、キャバとかガールズバーよりナンパして女の子と飲む方がコストパフォーマンス的にも、さ。」


「ぇ、え!そ、そうなんだ。」


「まあ、ぶっちゃけ風俗も行った事あるけど、それも街の女の子の方がコストが、さ。まあ、プロの方が病気とか無いけど、さ。」


「ぇ、ぇえ!」


「はっきり言ってこんな事聞かれてもいつもならごまかすけど、それにどん引きなのも分かるけど、俺は柳橋さんには嘘つきたくないんだ。」


「え!あ、ありがとう。」


「じゃ、じゃあ、私も隠してた事……。な、名前の事。引かないでね…私の名前…私の名前は、柳橋とし子、って…言うの…とし子!」


「マジ!とし子!とし子さんっていうんだ!いつもいつも柳橋さんって呼ぶのすげー嫌だったんだ。超うれしーよ!」


「う、嬉しい?とし子だよ!」


「えっ!じゃあ、とっちゃんって呼んでいい?」


「と、とっちゃん?」


「としちゃんじゃなく?」


「そう、とっちゃん!とっちゃん!」


「ぇっ!凄い恥ずかしいんだけど、普通、としちゃんじゃない?」


「いいや、とっちゃん!とっちゃんだよ!今日から柳橋さんでなく、とっちゃん!とっちゃんだよ!」


二人はイチャイチャしていた。
それから、数日。


「電話。。陽介君メール苦手って言ってたし。。電話するっ!」


プルプル


「え!や、やや、柳橋さん!マジ?柳橋さんから連絡なんて初めてじゃ、じゃん!!ど、どど、どーしたのの??」


「え、え、ええ、う、うん、元気?」


「お、おう、元気っちゃあ、ちゃあ、だよです。」


「何か、陽介君、酔っぱらってる?」


「お、おう、かなり飲んでる。。んだかなさよ!」


「じゃあ、又、今度電話する…よ…。」


「え!!!っ!ギャグだよ!酔拳的なヤツだよ!は、は、は、ウィ~イって、さ!ははは!」


「な、何だビックリした~。あ、あのさ、又今度一緒に遊ばない?」


「ひ、ヒィ~!い、いやいや、おう、イイゼ!」


たどたどし過ぎる長電話の末、とし子は人生で初めて男とのデートのアポイントを取ったのであった。


とし子は自分もやれば出来るものなんだと、見た目のみならず中身も少しだが変わってきた。


陽介は今までの自分のキャラ設定を変えるべきなのか?と自問自答し外見に中身が少し伴っていった。
とし子は「陽介君が何も言ってくれない…って、いっつも私受け身だから飽きられちゃうのかな…。陽介君って今までの彼氏と表面的には似てるけど本当は凄い真面目だしな…。今までの人はすぐ体求めてきたし…。…。私も表面的には変わったけど、中身は…。…。…。もう、今までの私じゃない!私から陽介君に交際を申し込む!」


とし子は一大決心した。


それから10分経った。「私は変わった!私は変わった!えぃ!…。…。やっぱり…。」


それから一時間「私は変わった!私は変わった!私は変わった!」


呪文のように唱える事しか出来ず半べそをかいて、「明日から私は変わる。明日からは変わる。」


と呪文を唱えていた。