皆さん、お元気ですか?
すっかり過ごしやすい季節になりましたね。
何処かに出かけたくなるような秋晴れの11月1日。
命の切符を貰うための大事な診察日でした。
前回の診察ではローブレナの効果期待も虚しく胸水が増えていました。
でも、抜いた胸水は真っ黒な出血性胸水だったことから急展開。
今までの胸水とは何かが違う!?
その時の話は↓にあるのでどうぞ。
…ってことでいろいろ考えた結果、血液サラサラ薬のエリキュースを止めることにしました。
そして、胸膜のどこかで出血している箇所にかさぶたを作ろう!大作戦が始まりました。
さて、2週間ほどエリキュースを止めているので、かさぶたが出来て胸水止まってるかな~
でも、息苦しさはあるしな~あんまり胸水の量は変わらないのかも…
そんな期待と不安を胸に診察室に入るダイスケと嫁さん。
では、いつもの会話形式でどうぞ。
主治医
「どう?元気?」
ダイスケ
「ボチボチですね」
※大阪人は「ボチボチでんな」をホンマに使いまっせ!
主治医
「そう?結構増えてるからしんどくない?」
ダイスケ
「えぇ~増えてますか!」
僕達の淡い期待は主治医の一言で玉砕
主治医
「…ほら、結構な量だよ」
そう言ってレントゲン画像を見せてくれた主治医。
右 10/19 1ℓほど抜いてもらった後
左 11/1 ついに左肺が真っ白に!!!
矢印注目!胸水に心臓が圧迫されてだいぶ右側に押されています
ダイスケ、嫁さん
「…!!!」
あまりの衝撃で最初の言葉が出てこない。
主治医
「…ね?」
ダイスケ
「ほとんど真っ白ですね」
「過去一の量だよな……」
独り言のようにつぶやくのが精一杯…
ダイスケ
「でも、しんどくないのにな~」
何とか横にいる嫁さんを励まそうと痩せ我慢するダイスケ
嫁さん
「………」
すでに下を向いて肩をふるわせている…
ゴメン。
また、悲しませてしまった…
ダイスケ
「今日まで結構元気だったのに…」
「この画像見て…アカン、しんどくなってきた…」
胸水く~ん
僕が想定していた最悪の上限を軽~く超えてくれるね
どんだけノビノビ教育なんだよ~
ワレ!少しは遠慮して俺と共存しろよ!
このボンクラが!!!
※大阪人でも「ワレ」や「ボンクラ」を使うのはオッちゃんだけでっせ!
主治医
「何でかな~ローブレナやってるのに…」
「エリキュース抜いて血が固まってくるはずなんだけどな~」
「う~ん、減ってる気がしてたのにな~」
珍しく僕達の前で考え込む主治医。
それだけに僕達もショックが…
ダイスケ、嫁さん
「………」
どうなるのかな…このままじゃ…
不安しかない…
ダイスケ
「先生、今までエリキュース抜いたら即効性あったんですか?」
僕のように出血性の胸水患者で同じようなケースがあることは聞いていた。
もしかしたら僕みたいに効果がなかなか出てこないケースもあったんじゃ…
そんな期待を胸に質問したが…
主治医
「うん、結構早くに効いてくるよ」
割とオブラートに包まない主治医…
ダイスケ
「!……そうですか…」
それじゃ、何故?僕には効果が出てこないんだよ…
また、運か?
アレセンサが効く、効かないってのも結局は運!
僕みたいな運のないヤツはどんな薬も治療も効果が出ないんだよ!
筋トレして身体を維持しても、ケトン食療法やって食事管理しても結局は運かよ!!!
一気にネガスケになっていく僕。
僕は敢えて止めずに傍観していました。
どこまで落ちていくんだろ俺って…
ハハッハ…はぁ~
主治医
「よし!今日も抜くよ」
「そして胸水を検査に回して調べてみよう」
ネガスケな僕を勇気付けるように力強く宣言する主治医。
ダイスケ
「…先生、どれくらい抜きますか?」
すっかり弱腰なネガスケ…
主治医
「んっ?これだけ溜ってるからね~」
「抜けるだけ抜こうよ!」
くぅ~!やる気満々だよ!
ダイスケ
「先生、今回も真っ黒な出血性胸水だったら?」
これ重要なポイントです。
出血性胸水だった方がいいのか?それとも?
主治医
「その方がいいね」
「一度、ふくらはぎの血栓の状態をエコーで検査しよう」
「それで血栓が大きくなってなかったら、引き続きエリキュース抜いていこう!」
ダイスケ
「……」
もし、以前のような透明感のある胸水に戻ってたら?
この質問をする勇気がこの時の僕にはありませんでした…
ダイスケ
「…先生、血液検査の方は?」
何とか胸水以外で良い結果はないのか?
良いこと探しがしたいダイスケ。
これって重~い診察の時には大事!
主治医
「んっ、炎症は横ばい?ちょっと減ったかな?」
「あとは…貧血が気になるな」
そう言って見せてもらった血液検査の結果は…
炎症を表すCRPは3.51⇨3.15にDOWN
この2週間で少し減少したのは嬉しい!
でも、正常範囲の0.14以下にはほど遠い…
栄養状態を示すアルブミンは3.3⇨3.6にUP
少しだけ増えている!ヤッター!
もう少しで4.1の正常範囲に届くぞ!
ダイスケ
「ほら!アルブミンも3.6に増えてる!」
いつも栄養状態を気にかけてくれている嫁さんに一報!
嫁さん
「…うん」
アカン…
これくらいじゃ、さっきの胸水ダメージを挽回できないのか。
ダイスケ
「あと、貧血は?どれだ…」
血色素量(Hb)今まであまり気にしたことなかった。
…11.9か、Lマーク…低いってことは貧血?
どうやら胸膜内で出血が起きているために貧血になっているらしい。
…よく考えたら、あれだけ出血してたら貧血なるよな~
こんな感じで胸水は過去一の量まで増えていましたが、CRPやアルブミンは少し改善していました。
ネガスケ
「胸水があんなに増えて大丈夫なのかな?」
「この先ず~っと増え続けたらどうなるの?」
「めっちゃ心配だ~」
ポジスケ
「CRPが減ってアルブミン増えてんだから心配すんなって!」
「もっとケトン食療法やってアルブミン増やせば胸水も減るって!」
「ほら!結構元気だし大丈夫だって!」
僕は頭の中で彼らの声を聞きながら淡々とエコー検査室に向かいました。
今年の1月にコロナで入院。
退院後に僕の右ふくらはぎに突如として出来た血栓!
大きくならないように今までエリキュースを飲み続けてきました。
今回の胸水との戦い。
まさか、血栓が影響してくるなんて…
この2週間のエリキュース抜き生活で血栓がどうなってるのか?
① ガ~ン!やっぱり大きくなっていた!
② ほっ!大きさは変わってなかった
③ えっ!小さくなってるやん!?
僕が想定しているのはこの3パターン。
①の場合は胸水との戦いでエリキュース抜き戦法が使えなくなり苦しくなります。
②の場合はしばらくはエリキュース抜き戦法が使えるので助かります。
③は…僕の願望です。
もし、小さくなっていたら安心してエリキュース抜き戦法が出来ます。
ちょっと長くなっちゃたので、続きは次回のブログで
~今日の1枚~
いつも一徹くんがお世話になっている動物病院。
そこに掛かっている猫のタペストリー。
めっちゃ可愛くないですか?これ!
ちなみにウチの一徹くん、模様は上段左の猫で色は上段真ん中の猫かな。
皆さん家の猫ちゃんはどのタイプですか?