【4月中旬】

年度の初めということで市の大腸がん検診(便潜血検査2回方式)を受けました。

結果は無事に陰性。

大腸がん早期発見の切り札といわれる大腸がん検診。私も本来なら40歳から受けられたのに50歳を迎えた去年からやっとこスタート。しかも膀胱がんになってがんの怖さを身を持って知ったためであって元々は健康への意識高い系ではありませんでした。

大腸がんに関しては

『進行しなきゃ症状がでない』

『血便が出ても多分痔だろうと最悪な想定を避けがち』

そして痛いイメージしかない大腸内視鏡を避けたい心理もあり受診が遅れ発見時には進行しているという傾向があるので定期的に検査を受けたほうがよいのでしょう。


大腸がん検診から大腸がんが発見される確率

日刊スポーツ記事より引用

近年日本で行われている大腸がん検診では受診者1000人あたり60〜70人が陽性となる。
陽性者から大腸がんが発見されるのが1人〜2人、ポリープは20人〜30人。ポリープなら切除してほぼ治療終了。肝心なのは便潜血検査経由での大腸がん発見は70%が早期であるというデータ。
つまり自覚症状が全くないまま進行していく大腸がん細胞を早い時点で見つけられるのがこの検査のメリットとなるわけです。

【食事はがん予防に効くのか?】
よく「自分は好きな食べ物を好きなだけ食べれて逝けるなら後悔はない」と考える人がいます。
食生活でがんを発症する確率は10%あるかないか。
感染症や飲酒、タバコはその数倍になるので食生活を気にしない選択肢もあるでしょう。
しかし、食生活が偏るとがんになる前の動脈硬化や糖尿病や脳血管疾患のリスクがあがります。
がんにはならなくてもそれらの病気になることで厳しい食事制限を長期に渡って行うのはつらいと思います。
だったら今のうちに食事は考えていくほうがよいと私は思っています。

ゆるめなら長続きできる



私は麺類が大好きで40代まではラーメン屋めぐりをしていました。
『スープを最後まで飲み干すのが店主への礼儀』
とどんぶりが空になるまで飲み干しライスも一緒に注文が当たり前。

今はかなり変わりました。
写真にあるように家で作り具をアレンジして食べるようにしています。


腸活によいと言われるわかめや卵、抗酸化作用のある玉ねぎ長ネギ果物も取り入れてパスタにはにんにく入りのパスタソースをかけます。
ラーメンはスープを3割以上残します。
もちろんラーメン屋へ食べにも行きますがライスはつけないでスープは半分残します。

この程度の食生活改善なら苦痛なくできるので続けられそうです。


皆さんおはようございます。

今回はがんに罹り手術を終え治療期間に入った後の仕事との両立についてがテーマです。

【ステージが低ければ職場復帰は叶う】
私の膀胱がんはステージでいえば1。大きさ5cm、深さは転移リスクが出る筋肉層のひとつ手前にあたる粘膜下層ということでまずはTUR-BT手術(経尿道的腫瘍切除術)で腫瘍を切除。病理検査で再発リスクありと判定されたためBCGを膀胱注入しての再発予防導入治療と維持治療を1年半実施しました。
膀胱がんのステージ1は内視鏡手術で腫瘍を切除すれば基本的には仕事に復帰してフルタイムで変わらず続けられます。
私はBCG治療の期間中(3週間1クールの場合)は月に2〜3回有休を使い治療日を含めて3連休か4連休をもらい副作用のコントロールをしながら仕事継続していました。

【副作用とメンタルの関連性】
私の場合は就労している現役世代になるのでこれまでの立場を変えることなく同じ部署でいわゆる現場リーダー(現場管理する主任職ではなく主任のもと3つの班に分かれたひとつの班をまとめる班長)として続けてきました。

班長という立場は主任と部下の板挟みという役どころなのでストレスも溜まりますが20代から同じ介護会社で24年続けているので自然と身についたノウハウで難局を乗りきってきました。

【あれ?仕事へのストレスがずっと続く】
ところが心身に異変が。去年末から今年1月にかけて職場の上司が変わったり施設内で起こる様々な出来事に加え私が担当する研修や書類作成やクリスマス企画の幹事、日々の介護業務、職員親睦会運営の役割などがあれこれ重なっていました。さらにはBCGの止まらない膀胱炎症状も追い打ちをかけて「いっそこの仕事を全部ほっぽりだして自由になりたーい!」の境地になってしまいました。
これまでなら耐えたりのらりくらり乗り切れていたのがBCG治療の副作用『排尿痛』が私のポジティブメンタルを削いできたのです。

【上司に相談が近道】
同僚の班長に愚痴ったとしても副作用の痛みを共有はできない、私はこのままじゃ自身がつぶれると直感したのですぐさま上司に相談して結果、書類作成は他の職員にも手伝ってもらったりイベント幹事も班長だけでなく部下も積極参加するようになったりと主任や課長たちが手を打ってくれて2月以降はだいぶ負担が減りました。その期間に排尿痛も治まりだんだんいつものポジティブメンタルで仕事に取り組めるようになりました。

がん患者とはいえ職場ではみんな家庭や病気など背負うものは同じ、やすやすとがんを患う自分だけ悲劇の主人公にはできませんので周りの声やサポートを黙って期待するのは違うのかな?
むしろ自分から上司部下問わず症状を積極的に伝え、メンタルダウンしていたら相談するのが大事だと改めて思いました。
そしてがんのような長期戦の治療に理解ある職場、上司だったことも私にとって幸いでした。

これが
「手術後はなるべく早く戻ってくれ」
「BCGの痛み?そんなん仕事に来ているんだからたいしたことないんだろ?」
こういう上司のいる職場ならいくら20数年勤めた私でもこっちから願い下げて辞めたと思います。
それぐらいがん治療とは副作用との闘いであり長い期間残りの人生かけた一大チャレンジになるんです。
私は再発の可能性が残る今とこれからを考えると仕事にとことん打ち込んで昇進したり収入増したいということには興味がなくなりました。どちらかといえば介護という仕事を通じて人生をより豊かにするために続けているようなものです。
こればかりはローンや子育ての必要ない私だからこその考えにはなりますが。

【ある闘病青年の動画配信】
私はがん患者になってからはアメブロはもちろんのこと闘病系YouTubeもよく視聴しています。
がんの種別は様々ですが治療経過以上に気持ち、メンタルの部分を見て学ばしてもらったり参考にしていいとこ取りをしています。

そんな中、約半年前から視聴させてもらっていたみたけさんという33歳の闘病されている青年のYouTube動画をフォローするようになりました。


みたけさんは約2年前に膵臓がん発症、再発もされていますが治療経過の他、ありふれた日常を発信され、リアルタイムで視聴共有できるライブ配信も積極的にされていました。みたけさんは幼少期から心臓病の持病もあったのですがとにかく明るく前向き。今風にいえば陽キャな好青年で同じ病と闘う視聴者の方々に勇気や元気を送られていました。
私もみたけさんの前向きメンタルを見習うべく動画やライブ配信を視聴していました。
そんな陽キャな好青年が3月下旬に命を張ってライブ配信された3日後に心臓病の進行により亡くなられてしまいました。

私より20近く年下で仕事も結婚生活も夢や希望があふれていたであろう30代で膵臓がんを発症され幼少期からの心臓病が悪化して人生が終わるなんて…
動画を見るたびに元気玉を頂いていた私は「みたけさんができなかった仕事も外出も趣味もできる。こんな私が仕事や副作用でくよくよなんかしていられん!」
今もみたけさんの元気な声や配信終わり際の「前向き!」のかけ声が耳に届きます。

どうか同じ病と向き合う皆さん、ご家族さん、ご友人さん同僚さんにもみたけさんの2年に渡る生き様を明るい気持ちでご覧いただきたいという私の勝手な願いからみたけさんの動画を添付させていただきます。

私もいただいた命を大切にして前向きに日々生きていこう!




【3月28日】

今日は3月6日膀胱鏡検査の時に採取した血液検査と尿の細胞診結果を聞くための通院日でした。

細胞診の結果はclass2。

血液検査は前回13.1と下がり気味だったヘモグロビンが14.1に改善。
ほうれん草やニラなど葉物野菜を多めに摂ったのがよかった。

腎機能の指標となるクレアチニンは前回1.18から1.12に改善。eGFRは55.7。60より多くなれば慢性腎臓病から脱出できるのでこのままタンパク質を抑えた食事を続けていきたいです。

排尿痛はほぼ治まりトイレでの排尿はストレスなくできています。

BCGも終了しているので今は再発予防のための自己免疫力アップのための取り組みをしている日々です。

【花見ウォーキング】
通院前日に桜の名所になっている横浜市大岡川沿いを妻と歩いてきました。
ソメイヨシノはまだ2〜3分咲きでしたがジンダイアケボノは満開。ダメ元で行ったけどラッキーにも花見といえるお散歩になりました。
この日の歩数は15000歩。
免疫力増進に大事な『運動』『ポジティブ思考』を上げるにはよい1日になりました。









【がん患者にとってあまりかけてほしくない言葉】
このフレーズは闘病中の皆さんやサバイバーの皆さんのブログにもよく見られます。
世代や男女、仕事やプライベートなど環境も様々ですので一概に【これは絶対NGワード】というのはないと思います。

私の個人的なものであれば
『がんばってね!』
『無理しないでね!』
『きっと大丈夫!』
はすべてOKです(^o^)

言葉をかける側の人の気持ちに立てば絶対に傷つけてはならないと考えたうえで言葉を選んで声をかけているのですから上の3つは全部励ましや気遣いや前向きな気持ちになれます。
ただ、私の場合はこれらの言葉をありがとうと受け入れられますがやはりがんの種別や進行度によっては控えたほうがよいこともあるかもわかりません。

ご家族や知人友人の立場から声をかける場合は罹患しているご本人にあらかじめ『これは言われたくない・聞きたくない言葉ってある?』とそれとなく先に聞くのもよいかもしれませんね。
そうすることでお互いに嫌な思いをしないようにもできるでしょう。

【嫌じゃないけど大してうれしくもないフレーズ】
これも私個人のこととしてです。

『がんは今の時代2人に1人がかかる時代だからね〜』
この言葉を頂いたところで当事者である自分には全く心にささらないです。

理由は
・2人に1人ががんになるこの時代…この後に本来は続きがあって3人に1人はがんで命を落とす
という意味が隠されており嫌でも患者側にネガティブ連想させてしまうため。

・2人に1人がかかるのだからあなたが罹ったのは不幸じゃない…というニュアンスも感じ取れてしまうため

体調のよい時に言われたらサラッと流せるのですが手術前や病理結果が出る前や抗がん剤の副作用が出ている時期に言われたら聞きたくない言葉だったとなるでしょう。

罹患している人がいない場所で健康な人同士が『◯◯さんががんになって今闘病中なんだって。私たちも他人事にしないで気をつけなきゃね』という会話は普通にしてよいでしょうし他人事でなく自分ごとにする意味はあると思います。
でも本人がいる前ではやはり2人に1人発言は控えたほうが無難でしょうね。

次の膀胱鏡検査は6月。
初発手術後2年間再発なしか否かがわかる時なのでまたしっかり運動して食事もしっかり栄養管理していきたいです。


決まった時間におやつをねだるあまおう君。
私は時間きっかりに出すのであまおう君は不機嫌と甘え声が混ざってきます(笑)