がん患者会の日は積雪に


関東地方にも雪が積もった2月8日日曜日。

事前に予約していたがん患者会に参加してきました。

患者会会場の最寄り駅前は雪景色でした

最初は4人〜5人が参加予定だったところ雪で参加を見合わせた方がいたようでスタッフ3人と私ともう1人の5人で開催され少人数ながらもよい時間を過ごせました。


1年半ぶりの参加の理由

実は患者会の参加は2024年9月以来約1年半ぶりです。

行ける機会は何度もあったのですが私の中でなかなか気が進まずここまでブランクになってしまいました。


こちらの患者会で仲良くなった同年代男性のМさんとは3年前の5月に私が初参加して以来ずっと交流があります。Мさんはステージ4のがんサバイバーでエンドレス抗がん剤をしながらがんばっています。私とは3ヶ月から4ヶ月ごとに2人でお茶を飲みに行ってます。

Мさんもこの患者会には不定期参加しているようです。


私が患者会を1年半もの期間控えていたのはМさんをはじめ、明らかに私よりも進行度の高いがんに罹患されている参加者が多いように見受けられたから。


患者会は基本的に議論もアドバイスもなく自分の治療や気持ちを一方的に吐き出せる場。

私も膀胱がんの手術を終えて先の見通せないBCG治療に入る前に参加して治療中も膀胱痛の副作用がありながらも患者会にはよく参加していました。

しかし、BCG治療の最後のほうに患者会へ出てからは私の治療経過がよくなってきたこと、仕事がセーブできた治療モードから通常モードに変わったことで日々の仕事に追われる生活に戻りむしろ仕事のストレスが再発におびえるストレスを全然上回ったことから患者会は遠慮するようになったのです。

がん患者会に参加する意味は人それぞれとはいえほぼ治療期間を終えて副作用もない日常生活を送っている私が厳しい抗がん剤治療中の方や命と向き合う方と同じテーブルにいてよいのだろうか?

そんなモヤモヤした気持ちもありМさんと定期的に会う以外、患者会は控えていたのです


心境に変化

私は昨年末に大腸カメラを受けてポリープ2個切除。1月に膀胱鏡検査をして再発なしも腎臓の数値は平均値を飛び出たまま横ばい。
こう考えると私も決して手放しで「がんはもう大丈夫」「健康な身体に戻った」なんて言えないことを痛感しました。それにがん患者会=改めて私の入っている患者会のホームページを読み直すとこの患者会は進行がんの皆さんだけが集まりやすい場ではなくどのがん種でもどのステージでも対等でよいんだということが分かりました。
そんないきさつがありましたが「よしゃ!また行ってみよう」となり今回1年半ぶりの患者会参加になりました。


ピアサポーターのスタッフさんが温かい

私の参加している患者会は過去にがんを経験したサバイバーの方がスタッフとして会を運営されています。

ピアサポート講習というがん患者に寄り添うための講習会も受講されており熱い思いだけでなく参加者がその場に居やすい環境を作ってくれます。

「話したいことあればどんどん吐き出してもらってよいです」

「話すことがつらければ他の参加者の話を聞くだけでもよいです」


こんな感じでスタッフさんからは参加者にグイグイ聞いたりしませんし持論を長々話すわけでもありません。

あくまで話の聞き役でありご自身の体験談もメンバーが聞いた時にはオープンに話してくれます。

医師によるがん講演会や大規模ながん患者交流会の情報発信もしてくれます。


私はこれまであまり話せなかったBCG治療と副作用のこと、仕事中に副作用が出ても同僚にはなかなか痛いと言い出せなかったこと、自分の経過がよくなりこちらに来られる方にとっては私の回復話により気を悪くされる方もいるんじゃないか?と思い参加を見送っていたことなどをぶっちゃけました。


それに対してスタッフさんは

「すごくわかります。」

「ダイスさんのように仕事復帰後のつらさを話す人、担当医へのグチなど病気だけではなくみんないろんな話をします。だから全然気にしないでよいんですよ」

とあたたかい言葉をかけてくれました。


スタッフさんはこちらが話している時はどんな内容でもじっくり聞いてくれるので家族や友人に話すのとはまた別の満足感がありました。


もう一人の参加メンバーNさんとも過去にこの患者会で知り合いLINEメインで交流をしています。Nさんは治療継続しながらもがんをコントロールして仕事も続けておられます。


患者会やはり出てよかったです。

また予定があえば行こう!

満足して帰れたよい1日でした。


帰り道も別世界

あまおうは雪&寒さに無縁。南国奄美大島の出身だし大目に見ましょう

新年あけましておめでとうございます。

今年がんサバ4年生になるダイスです。よろしくお願いします。


最近は表紙の写真になっていなかったあまおう君ですが元気にうちの子4周年&まもなく6歳の1月を過ごしております(^o^)

おやつが待ちきれないのか不満げなあまおうです


半年ぶりの尿細胞診と膀胱鏡検査

先月は大腸内視鏡を受けましたが今月はある意味でホームグラウンドの泌尿器科。S総合病院で膀胱がんの定期検査を受けてきました。
1月6日に血液検査と尿検査、1月13日に膀胱鏡検査を受けました。
いずれも妻が付き添ってくれました。

各検査結果

尿細胞診 
クラス1

膀胱鏡検査
異常なし

血液検査
クレアチニン値1.13
eGFR 54.6

半年前の去年6月検査も細胞診1で膀胱鏡も異常なしだったので無再発継続でした。
無再発でこれたのは運がよかったのと食生活と運動により免疫細胞を優位にできたであろうこと。
玉川温泉の湯治効果もあったかもしれません。
データ的には膀胱がんが初回TURBT以降2年間無再発の場合は以降も無再発のまま推移する確率が高くなるそうです。私は初回TURBTが2023年4月なので2年9ヶ月が経過ということで気持的には少し落ち着けるのかなという時期。
でも膀胱鏡を受ける前はドキドキしますしあのカメラを入れるときの痛みへの恐怖感はどれだけ経験してもどうにもなりません。
腹をくくって身体に力を入れて耐えるしかないです。
でも膀胱炎状態だったBCG治療の合間にしていた膀胱鏡検査の時に比べれば今日は幾分痛みが軽めだったと思いますね。

慢性腎臓病の現在地

術後合併症で機能が落ちている腎臓の指標となるクレアチニン値が今回1.13。
食生活でお酒をやめて脂っこい食べ物を控えているのでなんとか1.00を切りG2軽度低下までいきたいのですが1年前とほぼ変わらないので下げ止まりでしょうか。
私の腎臓は左が元気に動いていて右は動いていても左の10%程度と2年前の腎シンチ検査結果から推定されているので多くは望まないで現状維持を目指すのがよさそうです。


腎臓機能を示すクレアチニンとeGFRの推移


2023年11月

クレアチニン1.45

eGFR42 G3b

中度〜高度低下


2024年5月

クレアチニン1.22

eGFR50 G3a

軽度〜中度低下


2025年6月

クレアチニン1.17

eGFR53 G3a

軽度〜中度低下


2026年1月

クレアチニン1.13

eGFR54 G3a

軽度〜中度低下




水腎症を発症した2023年11月は入院して右尿管ステントを入れる処置をしました。尿管が狭いためふつうは膀胱側から入れるところを背中側から入れることに。数値も悪くてクレアチニン値が1.45。このクレアチニン値がもし1.80を超えていくと腎臓の力が加速度的に弱くなり年単位で2.00、3.00と悪化して人工透析も考えはじめなければならないというのが腎臓病の特徴です。そのため約2年半前からは食生活の減塩を始めました。

タンパク質も摂りすぎはいけないので今まではタンパク質が多い食パンだったのを低たんぱくの越後パンに切り替えて今も毎日食べています。他には野菜、果物、鶏肉、魚をメインにした食事。焼き物揚げ物より煮物優先。牛肉豚肉もそれなりに食べますしお菓子も適度に食べますがこの食生活は体重コントロールができていることから今後もずっと続けていくと思います。

食パン1枚でタンパク質約6.0g。このパンはなんとその30分の1のたんぱく質です。

刺激的な余暇

余暇といっても年末年始はほぼ仕事をしていたので今年は合間をぬって箱根駅伝観戦へ。



復路9区青学が独走でした。青学あっぱれ。2位の國學院も惜しかったです。選手たちの走りにパワーをいただきました。

寒い季節でも青空に日が差す木々の中を歩くのは気持ちいいです。




大腸カメラをふりかえる

年末になり今年もあとわずかですね。52歳で人生初めて受けた大腸カメラ検査で大腸内にポリープが2つ見つかりました。大きさは5mmと3mm。良性でも数年後にはがんになるリスクもあるのが今回切除してもらった腺腫性ポリープの特徴です。
自分としては膀胱がんにかかってから約3年。食生活改善にも力を入れていたのでちょっぴり悔しくもあり。でも5年後や10年後まで放置していたら今回のポリープが巨大化して進行がんに変貌したかもしれない。それを小さいうちに退治しておいたのは大成功の検査だったとも言えるよね。
そんな感想を持ちました。


自覚症状あったのに…通院遅れた膀胱がんの教訓

2023年3月に診断された膀胱がんでしたが自覚症状が出ていたのは8カ月も前。その頃から頻尿・尿切れの悪さ・尿意切迫感と3つもでていたのに「まあ、歳のせいかな」と勝手に自己判断して放置していました。結果、主治医の見解として「大きさ4.5〜5cm。半年前に来てくれていたらダイスさんの膀胱がんは3cmだった。」
これが何を意味するか?というと…

① がん細胞が8カ月で3cmから5cm近くに成長して浸潤→転移の準備段階に入っていた。

②取り残ししないために2回のTURBTが必要になり手術で右腎臓をつなぐ右の尿管口に接近していた腫瘍を取ったため尿管口が狭くなり右腎臓が術後にほとんど機能しなくなってしまった。

③ 浸潤・転移まではいかなくても腫瘍が大きくなったことで手術が大変+再発リスクが続くため術後のBCG治療が必要

結果、顔つきといわれる異型度がよかったことに救われて命の危険を伴う①は回避できたものの②で身体に負担をかけて現在も右の腎臓だけが機能しているような状態。さらに標準治療として1年半に渡り副作用がきつく完遂率16%のBCG治療が行われることに。
もし初期症状の段階で受診していればがんが単発だったこともあり3cm以下で術後治療はなし、経過観察ですんだのかもしれません。
命が救われたことへの感謝と安堵は忘れちゃいけませんが冷静に今ふりかえると自己判断で受診を先延ばしにしていたツケがその後の治療を大変にさせていました。
セルフジャッジの危険から得た教訓はあまりにも大きいものでした。

早期大腸がんは自覚症状がない

話は大腸がんに移ります。血便・下痢と便秘の繰り返し・便が細くなる・便が真っ黒・貧血・吐き気・体重減少

よくネットやYouTubeで大腸がんを解説している記事・動画を目にすると必ず初期症状ではこれらのことがいわれます。
でもこれら症状のほとんどは進行大腸がんの初期症状です。
初期症状が出るまで待っていたら見つかった時には手遅れかもしれない。
間に合ったとしても内視鏡手術は不可になり開腹手術、結腸や直腸を数十センチ切除することで起こる排便障害、再発予防の抗がん剤治療など後々大変になります。

そこで重要になるのが大腸がん予防の入り口になる便潜血検査攻めの予防策といわれる大腸内視鏡検査です。大腸カメラが攻めの予防といわる理由は「ポリープが見つかれば内視鏡で切除ができる」ため。
がんの芽は早めに摘んでしまおうという攻めの予防策です。

1度大腸カメラを経験すると安心できる

52歳で初の大腸カメラをした私がえらそうなこと言えませんが自分の大腸内の現状を知れるという意味でも大腸カメラはよいと思います。
ポリープがゼロならそもそも腸内環境がよいわけで自信持てるでしょうし私のように便潜血検査か陰性でも5mmのポリープが確認できれば「2年に1度は検査しなくちゃ」と軽く受け止めて今後大腸カメラを習慣化できるし、ポリープ5個〜10個や大きかった人なら少し重めに受け止めながらも「進行大腸がんを水際で未然に防げたんだ」と喜んでいいと思います。

未成年のお子さまを持つ親御さんこそ

今は有名人でなくてもSNSで闘病発信ができる時代。
こちらアメブロやYouTubeだけでもがん闘病の発信者は山ほどおられます。
特に大腸がんは男女ともに罹患者の数が多く40代と若い世代の発信者も目立ちます。
未成年、未就学児の親御さんは特に仕事や育児が人生でいちばん忙しくなっていることでしょう。
仕事が忙しい=年間100日ある休日のたった1日だけ。
育児が大変=パパさんばあばじぃじに協力依頼を。
どれだけ忙しくたって免許の更新や税務署には必ず期日内に行かれていますよね?
大腸がんに関しては40歳過ぎたら市町村が無料で実施してくれる便潜血検査が受けられます。そして便潜血が陽性なら大腸カメラを。
便潜血が陽性で大腸カメラを受ける場合、生命保険のがん特約の対象がほとんどです。
入院手術代として検査費用がすべて賄えます。陰性でも念の為大腸カメラを受けに行きポリープを切除したら3割負担で25000円。進行がんの治療費を思えば行くべきです。
愛する人たちを悲しませてはなりません。
若い夫婦の親御さんにあたる世代の方々からもぜひ子育て中の若いパパママたちに便潜血検査と大腸カメラを勧めていただきたいです。
 大腸がん年齢別罹患数

大腸がん罹患者は40歳〜54歳までの子育て世代で年間1万2794人が罹患されています。
(2021年統計)




食生活は予防を徹底しないで予防を

つい数日前に友人とすき焼きで忘年会。

大腸がん予防には赤身肉を避けるように!
なんて言われていますがこれは言い過ぎ。

赤身肉や加工肉は正確には牛肉や豚肉を1週間に500g以上食べ続けると大腸がんのリスクが上昇。
加工肉も過剰に摂取すると大腸がんリスクが上昇

国立がん研究センターが実施したコホート研究の結論
【飲酒、肥満は大腸がんリスクを増大させ、運動はリスクを低下させることが確実と評価されています。これらの生活習慣に気を配ることが、肉の過剰摂取を避けることと合わせて、大腸がんの予防には大切です】
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/2869.html


このようなエビデンスをしっかり頭に入れて予防しておけばあれもこれも食べれないにならずに友人との付き合いや家族との外食も楽しめます。

そんなこんなでチキンにケーキにおせち料理と誘惑多いこの季節。食べ過ぎには注意しようと誓った年末なのであります。

大腸カメラ翌日。丸亀製麺のすうどんで消化に気をつけました。

それでは皆さんよいお年を!