玉川温泉湯治旅

最終回

8日目

10月18日


玉川温泉のすべてに感謝し帰路へ


【とうとうこの日になってしまった】

いよいよ今日で玉川温泉ともお別れ。

昨夜妻とLINE通話して明日の帰宅時間を伝えてあまおうの声を聞きました。


今朝は4時半に内湯へ行きました。これで内湯はラスト。源泉50%の各種風呂と蒸気浴を3回ローテーションして終えました。




今日の体重測定
出発前 66.4kg 出発前比
1日目 65.7kg  -0.7kg
2日目 65.0kg  -1.4kg
3日目 65.4kg  -1.0kg
4日目 65.3kg  -1.1kg
5日目 65.4kg  -1.0kg
6日目 65.3kg  -1.1kg
7日目 65.5kg  -0.9kg
8日目 65.2kg  -1.2kg

昨日の昼食をきりたんぽ串1本こんにゃく串1本にした分が数字に表れたようです。食事量は毎日自宅より多かったのでよく体重コントロールできたと思いたいですね。

フロントへ行き宅急便で自宅へ届けてもらうためのスーツケースを預けてきました。


【ラスト岩盤浴】
午前6時。自然研究路を歩くのもこれが最後。散歩コースが頭に入ってしまうぐらい通ったのでさびしいです。
今朝は曇り空に噴煙の研究路

※音声あり
大噴源泉。毎日通い大地のエネルギー、自然の息吹を感じました。

午前6時。最後の岩盤浴を真ん中のテントで行いました。私の湯治は初日の夕方岩盤浴にはじまり8日目朝の岩盤浴で終わりです。
ここは本当に自然からのいただきものですね。これまで何十万人、何百万人の人たちがこの岩盤の上に乗り病気と闘ったり、仲間と語り合ったり、楽しい時間、つらい時間、葛藤の時間を過ごしたことでしょう。
そんな場所なのでここでは感謝と畏敬の念を持って湯に向き合いました。


※音声あり
早朝の岩盤浴です。川の音と大噴から上がる源泉の音を聞きながら身体を温めました。

岩盤浴を30分程で終えました。自然研究路を歩き8日間私の身体とともに過ごしたござにお礼をしたあと廃棄しました。研究路にも一礼して朝食をいただき私の玉川温泉湯治生活は終わりました。
自然研究路から戻る下り坂。画像中央はお世話になった大浴場です。

【本日の入浴回数】
内湯 1回 岩盤1回

【8日間トータル】
内湯14回岩盤14回

【名残惜しい帰路】
玉川温泉発9時30分のバスに乗り10時45分拠点になった田沢湖駅に戻りました。この駅舎を見ると旅の様々な情景が浮かびます。
玉川温泉の起点田沢湖駅。初日にこちらでレンタカーを借りてからこの旅がスタートしました。

田沢湖駅にさよならではなく『また会いましょう!』と言いたいです。

【終わりに】
8日間に渡る湯治旅、身体にも心にも最高でした。また玉川に行きたいか?と問われれば絶対に行きたい!

次はいつになるのか?また次回のリフレッシュ休暇まで5年は長いなぁ。1泊でもよいから来年雪が溶けた頃に行こうかな。あれこれ巡るネクストプラン。
玉川リピートする人たちの気持ちがすごく分かります。

私はガンになったことでこちらを知り、これまで観光レジャーにしか使わなかった職場のリフレッシュ休暇を8日間も湯治という形で過ごしました。
心身を整える大切な時間に使えたことは私の人生の中で貴重な経験となりました。

ここは火山活動中の大自然の中に私たち人間も溶け込んで一体化できる素晴らしい場所でした。

病気の予後はどうなるのかはわかりません。でも玉川温泉の大自然で行った湯治が心身に好影響を与えることは間違いないでしょう。


玉川温泉への湯治あるいは観光旅行を考えていらっしゃる皆様、ぜひ実際にこの地に足を運んで体感してみてください!
それが8日間の湯治を経験した私からいちばん伝えたいことです。


20回に及ぶ湯治記事にお付き合いくださりありがとうございました。

終     
    
ダイス

玉川温泉湯治旅

7日目午後

10月17日


【午後はテント小屋で岩盤浴2回実施】

お昼ご飯は旅館のランチにせず売店で購入。軽めにすませました。一昨日食べたみそ塗りきりたんぽと味付きこんにゃくです。こんにゃくはピリ辛味できりたんぽと一緒に食べて甘辛になりよりおいしかったです。


12時半にテント小屋へ向かいました。この時間は皆さん昼食にいく時間帯なので狙い目です。さっそく真ん中のテントで場所がとれて1時間やりました。


この場所は地熱が熱いくらいなので本来体にかけるタオルケットをゴザの下に敷いて暑熱対策しました。


写真はS字フックが活躍している場面です。写真のようにテント岩盤浴は荷物を吊るすほうがリュックが汚れずにすみます。床に置くと寝るスペースが狭くなったり湿った砂がつくのでS字フックの活用をオススメします。


一度部屋に戻って休憩して15時過ぎに再びテントへ。今度も空いている場所がありました。
いちばん奥のテント。熱すぎず快適でした。


ござ置き場です。2つ持参したうちのひとつを今日夕方廃棄。お世話になりました。

16時半に内湯へ。
源泉100%1回、源泉50%を4ヶ所、蒸気浴3回入りシメは弱酸性湯。このローテーションがだいぶ板についてきました。

いよいよ明日が最終日です。

【本日の入浴回数】
内湯 2回 岩盤3回


玉川温泉旅館へ行きたいけどちと不安な人へのQ&A

湯治生活ってお湯に入る以外の時間は何しているの?

実体験した私の回答
玉川温泉で湯治する場合、内湯と岩盤浴を併用して1日に4〜5回入るのがベストと旅館の説明会でスタッフさんからアドバイスがありました。
だいたいの方は内湯に朝と夕方以降1回ずつ岩盤浴に日中2〜3回行きます。
岩盤浴は50分が推奨されていますがその時間はテント小屋の場合と解釈しました。テント小屋以外の岩盤スポットは地熱がさほど熱くないので無理しなくても2時間ぐらいできます。
他の時間に何をするのか?といえば私の場合はブログの下書きや洗濯、部屋で休憩、読書、動画視聴、昼食、新玉川温泉までのバス移動などが主です。岩盤浴を日中3回やれば1回70分として3時間半、自然研究路内の移動やござの出し入れなどを入れるとそこまで暇な時間は取れないような気がします。
長期滞在で時間をもて余す場合は旅館にこんなポスターがあったので参考にしてください
宿泊客がスタッフに?

この募集広告はボランティアではなく従業員の1人として宿泊費を浮かせるためのアルバイトです。現金収入ではなく宿泊費の割引に充てられます。私は募集期間外の滞在が多く応募はしませんでしたがスタッフさんに聞いたら「中にはやる人もいますよ」と言われました。
「病気の療養で湯治に来ているが身体は動くのでやらせてください」
「付き添いで来たけど暇な時間も多いのでやりたい」
そんな方々がおもてなしスタッフとして活躍しているそうです。

玉川温泉湯治旅
7日目午前編
10月17日

今日の体重測定
出発前 66.4kg 出発前比
1日目 65.7kg  -0.7kg
2日目 65.0kg  -1.4kg
3日目 65.4kg  -1.0kg
4日目 65.3kg  -1.1kg
5日目 65.4kg  -1.0kg
6日目 65.3kg  -1.1kg
7日目 65.5kg  -0.9kg

微増です。原因は昨日雨だったことでほとんど外を歩けなかったこともあるでしょうね。出発前からの1kg減は維持できるように残りあと2日がんばります。

【早朝は内湯スタート】
5時半の朝風呂から始めました。すでに10人以上入っていました。
源泉100%1回、源泉50%の気泡湯+立ち湯+湯の華湯各1回、源泉50%のあつ湯1回、蒸気浴3回。最後は弱酸性湯で身体を落ち着かせるルーティンです。休憩入れて1時間程でした。
毎回最後に入っている弱酸性の湯。強酸性の湯に入れない方はこちらがオススメです。弱酸性の湯や蒸気浴は皮膚に刺激なく身体も温まるので普通の温泉風呂と変わらないです。

昨日から源泉100%の回数を減らしたことで皮膚のかゆみとヒリヒリから解放され余計なストレスなく入浴できるようになりました。普段から湯治客を間近に見ている看護師さんの助言は的確でしたね。

【朝食は今日も健康第一】
2泊3日の旅行と違い長く滞在する湯治の場合、栄養過多は禁物です。私は膀胱がんの再発予防の他に腎臓機能を低下させないこともミッション。多めは野菜や魚にして肉は少なめが基本です。

毎度の和洋折衷モーニング

【3度目の洗濯】
7泊8日の宿泊で3回目の洗濯をしました。いちばん広い洗濯ルームには洗濯機と乾燥機が10台ずつ設置されており全部埋まることはほとんどないです。
洗剤は持参か売店購入になり売店では1回分60円でバラ売りしています。

今日洗濯したのは明日帰宅するのでそろそろ荷造りも必要なためです。
帰りが近くなるとやや寂しくなりますが帰れば妻とあまおう君が待っているので楽しみでもあります。
いちばん大きな洗濯ルーム。洗濯は無料。乾燥機は40分100円です

【昨日と真逆の晴天】
洗濯を終えて乾燥させている間に屋外岩盤浴に向かいました。
紅葉がさらに進んでよい感じです。


天気がよいため今日は予想通りテント小屋は満員。一昨日私がやったようにテント横や近くで岩盤浴している人も見えました。
テントの近くでやるのは禁止されていませんが岩盤がゴツゴツしていて安定しないのでなかなか集中できないというか安定の姿勢をつかむまで試しながらやることになります。

私は迷った末に大噴の空いているスペースでやりました。
これだけ混んでいる中空きスペースがあるということは地熱地帯じゃないだろうなというのは覚悟の上。案の定でしたが外気温が20℃日差しもあったので青空眺めて大噴の煙を吸いながら気持ちよくトライしました。

手すりにある立て札の付近が地熱の温かい場所ですね。大噴は放射線量が高いので地熱があまりなくても皆さん集まっているようです。

青空と紅葉に囲まれて気持ちよかったです。

つづきは午後編へ


玉川温泉旅館へ行きたいけどちと不安な人へのQ&A
・玉川温泉はがん患者やがんサバイバーじゃないと行ってはいけない感じ?それに高齢者が多いイメージですが年齢層はどうなのでしょう?

実体験した私の回答
どんな病気の方であろうと健康な方であろうとどなたが泊まっても受け入れてくれる場所です。
そもそも宿泊客の方々が病気を抱えこちらに来られたのか?どんな病気持ちなのか?は分かりませんし。
玉川温泉が有名になる以前(1990年代より昔)は標準治療から外れたがん患者の療養場所としてがん闘病者ばかり集まっていた時代もあったようですが現在の玉川温泉はがん療養以外に皮膚疾患や関節痛などにも効くといわれていますしメンタルの病気の方にとっても癒しの場所として最高です。
ほとんどの宿泊客はバイキング形式のお皿にたくさん料理を入れておかわりもされ召し上がっていますので周りの方に気を遣い自分も少なめに食べるといった配慮も不要です。

年齢層=印象として年齢が私と同世代のアラウンド50、またはそれより下の世代の方も3割はいらしていたと思います。【周りを見渡せば爺さま婆さましかいない】ということは全然ないですね。
20代30代と思われる若いカップルのお客さんが何組もいました。ネットやスマホで情報収集する世代も肌によい玉川温泉が認識されて草津温泉の若者人気と同じ現象が起きているのかもしれませんね。

旅館の場所が山奥の一軒宿、湯治客が多いので旅館の方針として【歓楽街は作らない】とガイド本に書いてありました。
なので旅行先での食べ歩き飲み歩き、宴会がお好きな方々は別の温泉地にしたほうがよいと思います。

ちなみに玉川温泉の夕食時は別払いでお酒のオーダーもできます。実際飲んでいるお客さんもいました。
湯治は気持ちの部分も大事ですのでほどほどにお酒を飲むことが身体によいのかもしれないですね。