目覚めたら集中治療室でした。
主治医先生から、
950ccの出血があった、
がんは奥の骨を抜けていたので骨の裏側の脂肪も切り出した、
細胞を取ったががん細胞は見られなかった、との説明を受けました。
以前親知らずを抜いた時に、
大量出血で血が止まらず緊急病院に行ったことがあるので、
もともと血が出やすい体質なのかもしれません。

身体を見ると左右両方の腕に点滴、鼻からは空気を取るための管が入っていました。
そして逆に、喉には気管切開の入り口はありませんでした。
手術前の説明で、全身麻酔の時はテレビや映画で見るように普通口から酸素を送りますが、
今回口から手術をするため空気は鼻から送る必要があります。
でも何らかの理由でそれでは酸素の供給が不十分な時は気管切開して、
気管に直接空気を送る可能性がありました。
気管切開した場合は、気管が塞がるまで声が出ないので、
それもなくて良かったです。
体温、血圧、脈拍、酸素飽和度、心電図が計測される度に目を覚ましますが、
多分睡眠薬も摂取しているのでしょう、ほとんど寝ていました。
昼には、ベッドを起こして、家族と話せるほどに回復していました。
もう病棟に戻れる状態らしいのですが、
午後になっていて移動も大変ということで、集中治療室にもう一泊しました。
手術に備え水分は6時までという制限があったので、
目覚めは早かったけれど、いつものようにぐっすり眠れました。
看護師さんによると、手術前日は寝不足の人が多いそうで、
僕の鈍感力が発揮されているようです。

手術室に行く時間になって、係りの人に案内されて妻と一緒に行って、
待合のところで「じゃあ、行ってくるよ」と声をかけて手術室に入りました。
名前を確認され、脈拍などを計測する器具が取り付けられ、
左手に点滴されるところまでは記憶にあります。

次の僕の意識は、暗い部屋に何人かから声をかけられて、
はいと返事をしたことでしょうか。
でも時間も場所もわかりません。
「意識がしっかりしているから大丈夫でしょう」という声が聞こるけれど、
その意味がわかりません。
後々わかったことですが、
手術で950ミリの出血があって、
それで意識が朦朧としていないかどうかを確認していたようです。
手術結果は分かりませんが、周りの雰囲気から察すると成功したようで、
左手で顔の左側を触ってみてもメスの後がありません。
先生は、顔を切らずに手術を終わらせて下さったようですね。
先生に対する感謝の念が、朦朧とした中でも湧いてきます。
麻酔が効いているので、意識はふらついたまま、手術の日は終わりました。
入院当日です。
我が家で、多分合わせてくれたのでしょう、
珍しいことに朝ごはんを4人揃って食べました。
娘たちに、頑張れよと元気付けられました。
午後の入院なので、妻は午前中仕事。
一人で家にいるのもさみしいので、喫茶店で時間を潰しました。
妻と三宮で待ち合わせて、昼食をとって病院へ向かいました。

入院して最初に体重を測ったら、75キロにもなっていました。
入院前の一週間、食べ物へのおなごりおしさでいろいろ食べていたら、
3kgも太っていました。
歯科で歯石取りを行なって、それにいろんな説明があって、なかなか忙しいです。
主治医は平成20年卒の若い方です。
夕方、担当先生から手術のやり方、どこが難しいのか、
出血等のリスク、
術後の経過見込みについて説明を受けました。
骨や筋肉の専門用語が出て来てよくわからないところがありましたが、
後は先生に任せるしかありません。腹は固まっています。
手術後の看護対応について何も指示が出ていないと看護師さんが言うところをみると、
この手術にはいろんな変動要因がある、ということなのでしょうね。

夕食は、自分の歯で食事になるので、全て食べ切りました。
ベッドに入ると、何時ものように、すっと寝ていました。