ども、宗であります。

最近ちょっとごたごたしていたのが

ようやくひと段落つきそうです。

 

と同時に、いよいよ進捗報告できる場所がなくなってまいりました(汗

今日はそんな中でも貴重なスフィアタイラント空間の

背景の作り方の紹介でも。

 

お手軽にこんな感じのもの↓ができるので、

もし不思議空間が存在するゲームを

製作中の方には、けっこう実用的だと思います。

 

1.元の画像を探してくる

作りたい映像と概念が近い(別に無関係でもいいです)

輪郭のはっきりした画像を1枚用意します。

※今回は製作過程を公開しても大丈夫な画像を使いましたが
跡形もなくなるので版権ものも使ってます。

「デュエルマスター」の元画像とか、商業ゲームのパッケージですし。

 

2.反転+「比較(明)or(暗)」の重ね合わせで
点対象・線対象の模様にする

レイヤーを複製して180度回転して重ねた後

フォトショップのレイヤー機能に明るいほうを優先表示、

暗い方を優先表示するというものがあり、

それを使うと点対象の画像になります。

さらに90度回転して同じことをすると上図のように

模様っぽくなります。

 

 

3.「スクロール」画像を重ねてスキマを埋める

あくまで背景なので、透明部分は埋めないといけません。

その際、右に半分、下に半分スクロールさせた画像と重ねてやると

個性を損なわずにぴっちり敷き詰められます。

※画像のスクロールは「フィルター」>「その他」>「スクロール」です。

 ループ背景やマップチップを作る場合も重宝します。

 

4.なんか良い感じになるまで2と3を繰り返す

1枚の幾何学模様になったら、

 ・45度・22.5度回転して重ねてみる

 ・左右反転して重ねてみる

 ・色を反転させてみる

などいろいろ試して、適度な複雑さ模様にしていきます。

↑45度回転して重ねる

↑背景にしては明るすぎるので色を反転

↑22.5°と-22.5°回転した画像を重ねる

↑真ん中が寂しかったので縮小した同じ画像を重ね、色味を修正

やりすぎるとみんな同じような絵になってしまうのでさじ加減も大事です。


5.ゲームに馴染むよう調整して完成

最後に、実装済みの背景と差し替えてみて、
色味の調整を行います。
まあこの時大半が

 ・明るすぎて目に痛い
 ・鮮やかすぎて敵や弾が紛れて見えづらい

 ・くっきりしすぎて背景だか地形だが判別できない

ということになるので、「彩度」「明度」「シャープさ」を

プレイヤーに意識されない程度に落とします。

※彩度や明度は一度下げると元には戻らないので

基本的には鮮やかすぎる状態のまま作業を進めて

最後に下げるといいです。

 

そんな感じの工程を経て、不思議空間の背景いっちょあがりです。

だいたい20分で1枚できるので、没っても痛くないです。

それとたぶん、1枚1枚に時間をかけるより、

量をこなした方が、たまたまでカッコイイのを作れます。

以下の絵も同じ手法で作りました。

とまあ、こんな感じでした。


使える場所は少ないかもしれませんが、
RPGのラストダンジョンとか、
宗教施設の飾りつけとかにも使えるテクニックだと思いますんで、
機会があったら是非お試しください。

では、本日はこんなところで。